ガンプラブームのピークに始まったシリーズ「MSV」の設定を「当時のまま」まとめたサイトです。後付け設定を一切考慮せず当時の設定からわかる情報のみを編集しています。


RX-77

RX-77は、地球連邦軍が開発した試作型モビルスーツである。

開発背景

 地球連邦軍が開発したRX-75は、改良を重ねられたものの移動力の問題をカバーしきれるものではなく、二足歩行式でなければジオン軍のMS-06には対抗できないと考えられた。そして回収されたザクの残骸から徐々に分析がなされた結果、新たに宇宙空母ホワイトベース級での運用を前提としたRX-77とRX-78のプランが提示された。両機はペアで開発され、それぞれ中距離支援と接近・白兵戦に用途を分散していたが、共通のコアブロックを持つ一つの多用途型モビルスーツとも言えるものだった。

機体の特徴

 本機の装甲には、ルナツーで採掘された良質のルナチタニウムが使用されており、これによりジオン軍のモビルスーツと比較して機体強度は5〜6倍にはねあがっている。
 頭部メインカメラは視界が広く、工程も簡略化されているため、後にRGM-79にも採用された。

武装

標準携行武装
  • ビームライフル
 RX-78用のものに比べて射程距離が長い。
固定武装
  • 60mm機関砲
  • 240mmキャノン砲
  • 12連装ロケット弾ポッド
 接近戦用として開発された装備。240mmキャノン砲からの換装で運用するが、不採用に終わっている。

運用過程

 本機は連邦軍のモビルスーツの中でも手堅い設計となっていたが、実用化には想定以上の時間がかかり、後発のRX-78に遅れて完成している。
 本機は初期試作型1機に続き、先行型仕様で6機が作られている*1。これら先行型仕様は各々2機ずつが、ホワイトベース級へ搭載される予定であったが、まず2機と予備機1機がサイド7に運ばれ、慣熟テストが行われた。RX-78とのコンビネーションは、運用を机上で考えていた時よりもはるかに好ましく、むしろRX-78との連携でこそ存在意義が見い出される結果となった。しかしジオン軍の攻撃を受け、1機の残し焼失してしまっている。
 ジャブローに残されていた4機のうち、1機はホワイトベースに追加配備され、2機は星一号作戦の折に投入されている*2。その後の量産は行われていないが、設計をさらに簡略化することで、コアブロックを中心とした多用途変換構想を継承したRGC-80が開発されることになった。
生産台数7機(うち1機は初期試作型)
主な配備先サイド7
主なパイロットカイ=シデン

原型機

RXM-1
 フルスケールテストタイプビーグルと呼ばれる、RX-75に続き開発された試作機。詳細は不明。

バリエーション機

RX-77-3
 RX-77-2がRX-78との連携戦闘のみに用途を限定していたのに対し、単独または同機種編成による集団戦闘を前提に、攻撃能力とペイロードを強化したタイプ。
 キャノン砲の連射性能と給弾能力の改善、ランドセルの出力アップ、行動力の拡大化が計られている。しかしそのために増大化した重量は基本設計以上の負担となっており、機動性に支障をきたしてしまっている。
 また射撃時の反動やバランスも完全に解決できなかったため、右肩をビームキャノン、左肩をビームキャノンと連動する多目的精密照準システムに換装したテスト機も製作され、実験が行われた。
 標準装備として、マガジン装填式のファイアナッツを装備している。
RX-77-4
 RX-77-3のビームキャノン装備型から若干の改良を施したタイプ。ビームキャノンに換装されたことで、それまで背部にあったキャノン砲の排煙器の代わりに推進システムをふくむランドセルが装着された。これにより重量の軽減とバーニアの強化が達成され、短距離ジャンプ飛行が可能となった。
 大戦末期に復興なったキャリフォルニアベースで完成し、若干機が実用テストをかねて、北アメリカ大陸で実戦参加している*3

後継機

 RGM-79とパーツの共有率を高めた簡易量産型。

参考文献

講談社ポケット百科シリーズ34 機動戦士ガンダム モビルスーツバリエーション3 連邦軍編
講談社のポケットカード8 機動戦士ガンダム モビルスーツコレクション
講談社のポケットカード9 機動戦士ガンダム モビルスーツバリエーションコレクション
模型情報別冊 MSVハンドブック1
1/144 ジムキャノン 解説書
1/144 ガンキャノンII 解説書
※当サイトにおける記述は、全て1982〜84年頃に作られた設定を元に作られています。そのため、現在の公式設定とは異なる部分が多々あります。ご注意下さい。

初期設定

  • MSVの設定元となったムック本「ガンダム・センチュリー」においては、ルナツーで熱核反応炉の改修を受けることでビームライフルの使用が可能となり、その時点でガンキャノンの愛称が与えられたとしている。またキャノン砲の口径は360mmとされていた。

後付け設定

  • 「M-MSV」において、RX-77-1Aの形式番号を持つ装甲パターンの研究機が設定された。
  • 「MSV-R」において、RX-77-3Dの形式番号を持つ機動力強化型が設定されたが、OVA「機動戦士ガンダム0080」に登場するRX-77Dとの関係性は明示されていない。
  • ゲーム等においてRX-77-2は複数機登場しているケースが多く、総生産数7機という設定は現在ではなかったことになっているに等しい。

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

Menu

メインメニュー

その他メカニック

ジオン公国軍

地球連邦軍

パイロット

  • ジオン公国軍?
  • 地球連邦軍?


がんだまぁBlog
【メニュー編集】

メンバーのみ編集できます