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「Insert」シリーズ#3 「こつん」 美希編   7/18 34-835(2)



「こつん」

実際にはそんな感触がするわけもないのだが、最奥まで挿入を果たしたときに
先端に伝わるコリコリとした感触の子宮(そう、女の子にとっては赤ん坊を育てる
大切な場所であるわけで)、そこを不躾にもペニスでノックするわけだから
その様子を擬音で表せば、「こつん」あるいは「ごつん」というのがピッタリのはずだ。

ただし彼女にとってそれは歓迎しがたい事態のようで、初めてノックした時には
驚きのあまり、えらい勢いで俺の下から抜け出すと部屋の隅っこで丸まったまま
脅えた表情で以後の挿入を拒んだくらいである。
その後、手間と時間をかけたフォローでなんとか拒絶は解けたものの、
深い挿入でそこに触れようものなら、途端に泣き声交じりの抗議を受ける羽目になる。
ちょうど今のように。

「ハニー、だ、だめなの……そこ、当てちゃいや」
「ごめん。痛かった?」
「痛くはないよ……でもやっぱりダメなものはダメなの」
「悪かったよ美希。ほら、もうしないから力抜いて」

フィニッシュを迎えようとして抱え込んでいた美希の両足を下ろし、大人しい正上位に
戻して再挿入を試みようとしたが、テンションが下がったせいか硬度が失われてしまい
するりと外れて抜け出てしまった。
「ハニー、どうかした?」
「いや、ちょっと疲れているのかな。 ごめんな美希、中途半端になってしまって……」
「ううん……ミキはへーきなの。それよりハニーがそうなったの、ミキのせい?」
「そんなことないって。ほらこっちおいでよ。繋がらなくてもチューは好きだろ」
不自然丸出しのフォローだったが、美希は何もいわずにを受け入れてくれるが
その表情にはわずかに翳りがあった。


奥に当たるのを喜ぶ女は何人もいたが、嫌がる女はいまだかつて一人もいなかった。
その経験だけが根拠の知識では、何故喜ぶのか、何故美希だけ嫌がるのか
理由も仕組みも俺にはまるで分らない。
美希が嫌がるのは、少なくとも痛みが原因ではないらしい。
それならば単に慣れの問題だろうと、体を交えるたびに接触を試み続けているが
いまだに何の成果も得られていない。
発達した肉体とは反対に、まだ幼さが残る美希の内面が影響しているのだとしたら
回数を重ねてもまだ女らしい反応を見せていない点から、充分に頷ける説ではあるが……。


「ハニー、ミキとのエッチ、つまんない?」
「何をいうかと思えば……そんなこと有るわけないだろ」
「でも……最近のハニー、ずっとつまんなそうな顔しているの」
「気のせいだって。 こんなに可愛い美希とエッチできるのに」
「ありがとう……なの。でも、やっぱりミキが……悪いのかな?」

マイペースに見える美希だが、観察力の鋭さはなかなか侮れない。
周囲の人間をよく見ているから、その指摘は的をついていることが多い。
それが分かっているだけに俺も気を付けていたつもりだったが……無駄だったらしい。


「あ、あのねハニー……ミキわがままいわずに頑張ってみようと思うの。
だからハニーは遠慮しないで、その……思い切ってやってみてなの」
「おいおい、何いってるんだよ。美希は何も悪くないんだって」
「違うのハニー。  ミキね、わかってたの。だからお願い……」
「いや、そんなこと言われても……美希に無茶はさせられないって」

「むー……ハニーが優しいのはありがたいけど、今はそんな場合じゃないの!」

突然エキサイトした美希は、それまでのしおらしさをかなぐり捨てると
覆いかぶさる俺の体をひっくり返して腹の上に跨ってきた。
「美希、無茶はやめろ」
「やめないの。これはミキにとって大事な事だから……んっ、入れるよ?」

ベッドに入り始めようとした矢先のことで、美希の花弁はまだ充分に潤っていない。
だがなんとか自分の手でペニスを膣に収めようと真剣な美希をみていると
俺の方は勝手に勃起した上にだらだらと先走りが溢れてくる始末である。
だがそのおかげで亀頭がつるりと膣に入ってしまえばあとはスムースだった。
眉間に皺を寄せながらゆっくりと腰を下ろす美希の中に
ずぶずぶと俺のペニスは飲み込まれていく。

だが……この騎乗位というのは一番奥に届きやすい体位じゃないか?
美希は一体何をするつもりでこんな無茶な真似を?
その答えはすぐに俺にも理解できた。

「んっ……は、ハニーの……固いのがどんどん奥まで……
あっ、やぁ……あ、当たったの……ハニーのおちんちんがミキの子宮に……
あ、あのねハニー……本当はミキね、嫌じゃなかったの」
「嫌じゃない? 本当に?」
「うん……初めてのときは本当にびっくりしちゃったんだけど、何回かシているうちにね、
当たると変な気分になるってわかったの……」
「それが嫌だったのか」
「そうじゃないの……変な気分、ていうか、それって気持ちいいって分ったの。
でも気持ちよすぎて頭が変になりそうで、おかしくなっちゃうのが怖くて……
だから……ダメって避けてたの」
「そうだったのか……それを聞いて安心したよ」
「ごめんね、ハニー……ミキのわがままのせいで」
「あやまらなくていいよ。美希がこうして頑張って我慢してくれたおかげなんだし」
「あ、あは……ありがとね、ハニー……でもミキ、もう我慢しないよ? いい?」

俺にもそれがわかっていた。
教えたこともない体位なのに、美希の肉体はどう動けば気持ちよくなるかを理解し、
腰が、体が妖しくくねり始めている。
そして美希が体を沈めるたび、俺の先端はこりこりした子宮に押し付けられ
固さをさらに増したペニスが、上下する美希の体に追随しながら刺激を与え続ける。

「あん、ハニーのおちんちん凄いの……ミキの子宮にまではいってきそうなの」
「ああ、このまま子宮も犯してやるよ。美希の子宮の中にたっぷり注いでやるからな?」
「うん、いいよ……ハニーのなら。だからもっといっぱいノックしてぇ、あぁ、あんっ!」

俺が両手を美希の腰に添えてグラインドをサポートしてやると
美希はその天才性をフルに発揮し、アクロバチックなダンスのように体全体を動かして
俺をエクスタシーの高みに引っ張り上げ、ともに登りつめようとする……
そしてその頂点に達したとき、俺の精液が美希の子宮めがけて注がれるのを夢想しながら
懸命に美希の動きに合わせながら腰を突き上げつづけるのであった。


おしまい。


#4 「見ろよ」 伊織 へ

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