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[SSメモ] 065 2011/12/19 30-243

前編「真美がたり」
  • 以下本編-


一卵性ソーセージだから外見はそっくりだけど、何から何まで一緒ってことはないから。
これ番大事なことだから最初にいっとくね。
食べ物の好き嫌い、服の好みはだいたい一緒で子供のときから変わんない。
変わったこと? そうだね……ズバリ好みのタイプ。
もち男の子のことだよ?
たとえば真美は兄ちゃんのこと最近妙に気にしてるみたいだけど
亜美はまあビジネスパートナーwとしか考えてないとことか。

食べ物は分け合えるし服は貸し借りできるけど、カレシはそういうわけにいかないっしょ?
だからこれはこれでいいんだけどね。
でも真美があの日、兄ちゃんと何かあったッポイ?って思ったとき
不思議なことに亜美、ちょっと悔しい気がしたの。
だってさ兄ちゃんちから帰ってきたら違うシャンプーの匂いしたんだもん、絶対怪しいっしょ?
だから何があったか確かめようとかるーい気持ちで、真美にもモチ内緒で。
したら、大変なことになっちゃったの。


いつも真美と一緒に行動するから、実はチャンスなんて滅多にないんだよね。
でもあの時真美が先に女の子の日になって体調崩したとき
真美には悪いけどチャンス!なんて思ってしまったわけ。
まああの時は好奇心がボーソーしちゃってたから仕方ないんだけどね。
ともかく真美に化けて兄ちゃんちに潜入することにしたのだよ。
化けるといってもニチジョウチャハンジで髪留め変えるだけだからチョー簡単。
外見だけで亜美と真美を区別できる人なんかいないし兄ちゃんは特にニブチンだし
絶対にばれないって思ってたのに最初から気付いてたなんてずるいよね。
亜美は真美になりきって兄ちゃんを完全に騙していると思ってるのに
兄ちゃんは全部知っていて、その上であんなことやこんなことを……。


「どうした真美。おいでよ、いつもみたいにしようぜ?」
「う、うん……」

ソファーで手招きしてる兄ちゃんの前に立つとそのままぐいっと引っ張られて
膝の上にだっこされるみたいなカッコで向かい合わせになったの。
ううっ、これは予想していたよりカゲキなことになっちゃう?
キスくらいはしてるとしてもエッチまではまだってのが亜美の予想だったのに
なんかイキナリ凄いことになってるんだもん。
だって……亜美のソコに兄ちゃんのアレがぴったりくっついてるんだよ?
つかこれってこんなに大きくて固いものなの?
まだほとんど何もされてないのに頭がぼーっとしてきて考えられない
だから兄ちゃんにチューされたときもすぐに気付かなかった。
亜美のファーストキスはこうして知らないうちに兄ちゃんに奪われたわけで。

でもそんなのはほんの序の口だったの。
キスはすぐベロチューになった。
真美って亜美のしらないとこでこんな風なことまで兄ちゃんとしてたんだ。
なんて考える余裕はあっても、もう真美のフリを続ける余裕はなかったと思う。
兄ちゃんの唇はそのまま顎から首に来て、ぞくぞくするような気持ちよさに
もう体の力が抜けちゃって、だからもうされるがまま。

兄ちゃんの手がシャツの中にはいってきて、ブラなんかあっというまに
押しのけられてもまれていたし。
凄いんだ……エッチなことするって。
そんな風に体のあちこちキスされて、もまれて触られながら
亜美、兄ちゃんのお膝の上でどんどん服も脱がされてるの。

「じゃあそろそろベッドいくぞ」
「……んっ」
「今日もいっぱい気持ちよくしてあげるからな、亜美」

このときは気付いてなかった。
だってもう上半身ハダカにされて胸も乳首もペロペロされすぎてわけわかんないし
亜美って呼ばれたことなんて気付くわけないっしょ。
ベッドにポーンと放り出されたとき、このままどこまでされちゃうのだろうなんて思って
もし真美が兄ちゃんと最後までいっちゃってたら、亜美もこのままバージン卒業……?
だとしたら逃げなきゃ、いや亜美だっていって許してもらったほうがいいじゃないかなとか、
でも体は思っているように動かなくて。
いいじゃん、別に兄ちゃんとならしちゃっても、そんな風に考えている部分もあったし。

そうこうしているうち、服を脱いだ兄ちゃんが迫ってきていた。
そんとき亜美はホットパンツと靴下は履いたままだったけど兄ちゃんてばマッパ。
凄いのがね、見えた。
今でこそこうやって笑いながら話できるけど
あんときは見た瞬間、マジ体から力抜けた。いやいや腰が抜けてたよ。
男の人のってこんなでかくて怖いものなのか……アリエナイ
こんなの入れられたら絶対怪我する。
血が出るとかってレベルじゃない。裂ける。真っ二つに裂けちゃう。そして相手は死ぬ……

「ほらほら、そんな泣きそうな顔するなよ。別に最後までしないんだから」
「……ふぇっ?」
「だいたい亜美はまだ中学生なんだしさぁ、体だって発育途中だろ」
「ほ、ほんとにしないの?」
「当たり前だ。だから真美とも舐めるだけにしてるんだし」
「そうかぁ……いやぁほんとにびびっちゃったよ……って真美?」
「お前は亜美だろうが」
「……あり、ばれてた?」
「ああ、最初からな。つかキスしたときに」
そういうとガバっと覆いかぶさられて身動きできないの。

「どういうつもりで入れ替わったのかしらないけど……」
「あ、まって兄ちゃん……そのことでお話が。うん、話せばわかるっしょ」
「いいや聞かない。これは俺をだました罰だしな」
「やだ、待って……脱がさないで、やああ、だめぇええええ」

必死で抵抗はしたけど兄ちゃん本気の力の前では意味なかった。
あっというまにパンツまで脱がされて、亜美もマッパにされちゃった。
それでも最後までされちゃうことはないと兄ちゃんのことは信じていたけど
……さすがにこれは恥ずかしすぎるよね。

「実は真美とはまだこっちはしてないんだ」
「……ふぇっ? どうしてだよ」
「うん、なんとなくかな」
「じゃあ……なんで亜美とこういうことしようとしてるんだよぉ」
「それも、なんとなくかな」
「兄ちゃんってセッソーないんじゃね? 亜美と真美は別人なんだよ」
「そう…だよな。うん、やっぱりそうだ、悪かったな亜美」
「い、いや最初だましたの亜美だし」
「いいから着替えな。もうおしまい」
「……亜美にはしないの?」
「ああ。やっぱりこういうことは亜美が好きになった人にしてもらいなさい」

そう言われてちょっと兄ちゃんを見直したのが最大の失敗だったね。

頼りないしセクハラの変態さんで今日も亜美にはやりたい放題だったけど
やっぱり兄ちゃん優しいじゃん、だったらちょっとだけ真美の先を越してみる?なんて。
いろんなとこにチューされたのも気持ちよかったし、つか初めてでもあんなに感じるものなのか
ちょっとした疑問もあるけど、好奇心はとめられなかったってのもあるし。

兄ちゃんはなんかゴチャゴチャ言い訳してたけどしたいのは分かってた。
だってね、目がもうギラギラしてたから。
あとはもう勢い。
恥ずかしいのを我慢して、足を。
兄ちゃんの目の前で思い切り開いた。

したら兄ちゃんの目がまん丸になってたのがちょっと笑えた。
でも次の瞬間、兄ちゃんてば亜美のコカンに顔をぐいっとつっこんできて。
ペロリと舐められた。

「ぁひゃぁあああんっ!」
自分でもびっくりするくらい大きな声が出てた。
兄ちゃんもなんか夢中になっちゃったるみたいで、唇で吸われるわ舌はペロペロだわ
その気持ちよさというのは衝撃的だった。
もう恥ずかしいとか考えられなくて気持ちよさだけが頭の中でいっぱいになって
最後はほんとに変になっちゃいそうなのが怖くなって
もう止めてほしくなっても体も動かなくて声もちゃんと出なくて

「うぅ…ぁあぁ……だめだよぉ……もうやめ……」
そのあと亜美、気を失っちゃったみたい。



というのが亜美と兄ちゃんとの秘密の話。
秘密ってこともないんだけどね。
色々カゲキなことはしちゃったけど最後まではしてないし。
まだ中学生だし真美にも悪いし亜美だって覚悟できてなかったし
兄ちゃんも……いや、兄ちゃんはなんだかやりたそうな気もしたけどw

とにかくその日は真美が兄ちゃんにしてもらったこと
恋人っぽいキスとかべろチューとかお風呂に入って洗いっことかを全部してもらった。
なんでかって、今日のこと真美にばれても亜美からは言わずに黙っててほしいって。
兄ちゃんから真美にちゃんというから亜美からは言わないでって。
まあ多分ばれるの分かってたけど約束通りに黙ってた。

家に帰ったとき真美は何か気づいたっぽい顔してたけど何も聞かれなかった。
そのせいで亜美は良心の呵責に耐えかねてゲロしそうになったけどがんばった。
あとで聞いたけど、真美も兄ちゃんとのこと内緒にしてた引け目があったからだって。
さすが双子の姉妹だけあるでしょ? お互い考えてることなんて顔見ただけでわかるもん。
だから兄ちゃんとの関係のことも全然揉めなかったよ。
そもそも最初から兄ちゃんは亜美と真美二人のオモチャだったしね。
そう考えたら別にオモチャでも彼氏でもいい、三人で仲良くできればそれでいいんだって。

じゃあ三人で何をしたとか気になる?
んっふっふー、気になるでしょ?
どうしようかなぁ。
でもそれはまた今度の話だね。
だってこの話は亜美の出来事の回だからね。

うん、だからここでおちまい。



続編「亜美真美がたり」(2012.5.22BD)

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