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71話
「僕はシェイクスピアが好きでしてね」。
役者のタイプについて持論を語り出す内斗のシーン。

ストーリーの中でたびたび出てくるシェイクスピアとは。
内斗が好きな劇作家シェイクスピアとその作品についてまとめました。



シェイクスピアって?


wikipediaより
ウィリアム・シェイクスピア(1564/4/26〜1616/4/23)

イングランド出身で、西暦1580年代後半〜1610年代前半に劇作家として活躍。
誰もが名前は知っている「ロミオとジュリエット」をはじめとする数々の傑作を残している。
「ハムレット」「オセロー」「リア王」「マクベス」は四代悲劇と呼ばれ、
他にも「ヴェニスの商人」、「夏の夜の夢」、「ジュリアス・シーザー」など多くの傑作を残した。
また、詩人としても活躍。

OLDに出てくるシェイクスピア作品

内斗たちが何を思い浮かべながら会話しているのか、より深く楽しめるように
OLDに関わりの深い3作品のあらすじをおおまかにまとめました。

ハムレット


76話
「尼寺へ・・・などとは言いませんが、フフ」(内斗)
ハムレットからの引用(→小ネタ「尼寺へ(76話)」にて簡単紹介)。

簡単登場人物紹介
ハムレット・・・主人公。デンマーク王の息子
デンマーク王・・・死亡。亡霊になり、クローディアスに毒殺されたと主人公に訴える。
クローディアス・・・デンマーク王の弟。王が死亡してから王妃と結婚して王位に就く。
ポローニアス・・・宰相。
オフィーリア・・・ポローニアスの娘。主人公ハムレットの恋人。
レアティーズ・・・ポローニアスの息子。オフィーリアの兄。
宰相・・・君主の政務を補佐した廷臣の通称

簡単あらすじ
父デンマーク王が死亡→母が叔父クローディアスと早々に再婚→王位も母も叔父にとられて気持ちの整理がつかないハムレット。
ある日、ハムレットは父であるデンマーク王の亡霊に逢い、父が叔父に毒殺されたと告白され、復讐を誓う。
復讐のために気が狂ったふりをし、恋人オフィーリアに冷たくあたる。(有名なセリフ「尼寺へ行け!」)
オフィーリアはとても傷つく。

またハムレットは、宮廷で催された劇の内容をデンマーク王殺害の再現ストーリーにするよう企む。
動揺して席を立つクローディアス。その動揺ぶりを見て、ハムレットは父の亡霊が語ったことは真実であったと確信する。
そして、父を毒殺するような叔父と再婚した母を責めるが、ポローニアスがその様子を物陰で聞いており、
ハムレットは盗み聞きされたと相手を確かめずに切りつけ、ポローニアスは死亡。

ハムレットには冷たくされ、父ポローニアスをも失ったオフィーリアは哀しみのあまり正気を失い、
川で溺れて死亡してしまう。

父と妹を失ったレアティーズは怒り、仇をとろうと決心。
一方クローディアスはハムレットを恐れ、レアティーズと結託し、毒剣と毒酒でハムレットを殺そうとする。
しかし王妃が何も知らず毒酒を飲んで死に、
レアティーズとハムレットは剣試合でお互い毒傷を負う。
死に際、ハムレットに真実を語るレアティーズ。
真相を知ったハムレットはクローディアスを殺し、この真実を語ってくれと親友に言い残して死んでいく。


ヴィーナスとアドーニス


90話
絶世の美男子アドーニスをとりまく女神たちの悲劇。
アドニスはそもそもはギリシャ神話に登場する男性の名前。(→小ネタ「ドリアン・グレイとアドニス」で簡単紹介)
そのアドニスを主人公にした長編詩が「ヴィーナスとアドーニス」。
劇用の戯曲ではなく、詩的な文章で綴られた作品。

簡単登場人物紹介
アドーニス・・・美しく魅力的な男性。人間。
ヴィーナス・・・美の女神
ミュラ・・・フェニキアの王女。キニュラスの娘。アドーニスの母。
キニュラス・・・フェニキアの王。アドーニスの父。
ペルセポネ・・・冥府の女王
アレス・・・軍神。ヴィーナスの恋人。

簡単あらすじ
「王女ミュラはヴィーナスよりも美しい」と誰かが言い、ヴィーナスが怒る。
怒ったヴィーナスはミュラが父キニュラスに恋をするよう仕向ける。
ミュラは苦しむが、乳母の手引で父キニュラスと一夜を共にしてしまう。
一夜の相手が実の娘だったと知ったキニュラスはミュラを殺そうとするが、ミュラはアラビアまで逃亡。
神々はミュラを気の毒に思い、彼女を木に変える。
その木にイノシシが激突して裂け目から生まれたのがアドーニス。

アドーニスはとにかく美しい。
生まれたアドーニスがあまりにも美しいので
ヴィーナスは赤ん坊のアドーニスに恋をしてしまう。
ヴィーナスはアドーニスを箱にいれ、絶対に開けるなと念を押して
冥府の女王ペルセポネに預けるが、ペルセポネは箱を開けてしまう→ペルセポネもアドーニスに恋をしてしまう。
ペルセポネはアドーニスを育てることに決める。

アドーニスが少年になった頃、ヴィーナスが迎えに来るがペルセポネはアドーニスを渡したくない。
2人の女神が争い、天界の裁判は「1年の1/3はヴィーナスと、1/3はペルセポネと、残り1/3はアドニスが自由に過ごす」と審判する。
しかし残り1/3の自由に過ごせる時間も、アドーニスはヴィーナスと過ごすことを選択する。

アドーニスは狩りが好きで毎日狩りをして過ごす。
ヴィーナスは心配するが聞き入れない。
一方選ばれなかったペルセポネは面白くなく、ヴィーナスの恋人である軍神アレスに
「あなたの恋人ヴィーナスは人間に夢中になっている」と告げ口をする。
軍神アレスは怒ってイノシシに変身し、アドーニスを殺してしまう。

哀しみにくれるヴィーナスの涙は薔薇になり、
アドーニスの流した血はアネモネとなった。



オセロー


100話
「恋人同士が知らぬうちに引き裂かれてしまう、片方が片方を誤って手にかけてしまうような・・・」(内斗)
「内斗さんがお好きなオセローはどうでしょう」(恵比寿)。
ちなみに、ボードゲームのオセロはシェイクスピアの「オセロー」が語源。
主人公のオセローが黒人で、妻のデスデモーナが白人で、めまぐるしく敵・味方が寝返るストーリーのため。

簡単登場人物紹介
オセロー・・・ヴェニス政府に仕えるムーア人の将軍→キプロス島総督。
デスデモーナ・・・オセローの妻
イアーゴ・・・オセローの旗手。副官になれず、オセローを恨んでいる。外面のよい悪人。
キャシオ・・・オセローの副官。大抜擢される。
ロダリーゴ・・・ヴェニスの紳士。デスデモーナに恋をしている。イアーゴに利用される。
エミリア・・・イアーゴの妻。デスデモーナの侍女で、彼女のハンカチを盗む。
簡単あらすじ
人望ある人物オセローは議官の娘デスデモーナと恋に落ちる。
父親に反対されることを恐れたデスデモーナは屋敷を抜け出しこっそり結婚をする。

オセローを恨んでいたイアーゴは、デスデモーナに恋をしているロダリーゴをそそのかし、2人でデスデモーナの父親に結婚を密告する。
娘の結婚を知り、怒り狂ったデスデモーナの父親はオセローと剣を交えに向かい、軍事会議に緊急招集をされているオセローと遭遇する。
軍事会議ではトルコの艦隊がキプロス島へ進撃しつつあることが議題になっていたが
デスデモーナの父親は会議の場で大公や議官にオセローが娘をたぶらかしたと訴える。
しかし、オセローは自分とデズデモーナがいかにして恋に落ちたか語り、議会はその話に感動する。
さらにそこへデズデモーナも現れて、オセローをいかに愛しているか語り、父親も議会も納得してこの騒動は収まり、
オセローは総督としてキプロス島に赴任することが決まり、デスデモーナも夫とともに島に渡ることになる。

オセローはキプロスでトルコ艦隊に勝利する。
戦勝とオセローの結婚祝いも重なり、お祝いムードの宴会のなか、イアーゴはキャシオを泥酔させる。
さらに、ロダリーゴにキャシオとケンカをさせ、キャシオは仲裁に入った人を斬りつけてしまう。
キャシオは副官を解任される。

落ち込むキャシオにイアーゴは近寄り、デスデモーナに復職をお願いするとよい、彼女のお願いならオセローはきいてくれるだろう、と入れ知恵をする。
キャシオはデスデモーナにお願いをしに行く。
2人が会っているところをイアーゴはわざとオセローに見せ、浮気の疑念を抱かせる。
何も知らないデスデモーナは頼まれごとを果たそうと熱心にキャシオの復職をオセローにねだる。
さらにイアーゴは妻エミリアにデスデモーナのハンカチを盗ませ、そのハンカチをキャシオの部屋に置いてさらに猜疑心を抱かせ、
とうとうオセローはイアーゴにキャシオ暗殺を命じる。

イアーゴはまだ策略の手を緩めない。
オセローの目が届くところでキャシオに話しかけ、キャシオの愛人ビアンカについて惚気させ、照れるキャシオをオセローに目撃させたり、
ビアンカが例のハンカチを使っているところもオセローに目撃させる。
ハンカチを見たオセローは、妻デスデモーナの不貞を確信し、殺害を決意。

そんな折、オセローはヴェニスに戻れることになる。
オセローのキプロス島総督の後任はキャシオ。
デスデモーナはヴェニスに戻れることを喜ぶが、キャシオが総督になることを喜んでいると勘違いされて公衆の面前でオセローに殴られる。
部屋に戻ったオセローはデスデモーナを罵り、デスデモーナはそれでもオセローを愛していると告げる。気持ちのすれ違う2人。

一方、ロダリーゴはまたしてもイアーゴにその恋心を利用され、キャシオを殺そうとするが、逆に殺されてしまう。
キャシオはどさくさにイアーゴに足を刺されるが、一命を取り留める。

夫を待つうちにデスデモーナは眠ってしまうが、目を覚ますとオセローに罪の告白を促される。
しかし見に覚えのないデスデモーナは身の潔白を主張するが、オセローはデスデモーナを絞め殺してしまう。
そこに侍女でイアーゴの妻であるエミリアがキャシオの事件を告げにやってくる。
虫の息のデスデモーナはエミリアに、自分は無実であること、オセローに罪はないこと、そして優しいオセローによろしくと遺して死んでいく。
エミリアは、彼女の不貞はイアーゴがオセローに吹き込んだことと知り、ハンカチは自分が拾い、夫に渡したことを告白しはじめる。
イアーゴは自分に都合の悪いことを話し始めたエミリアを刺して逃亡。→すぐに捕まる。

ここでやっとオセローは、イアーゴに騙されていたのだと目を覚ます。
親友だと思っていたイアーゴに裏切られ、キャシオを疑い、最愛のデスデモーナを疑い殺害し、全てを失ったことに気づき茫然自失となる。
オセローは妻を殺してしまったいきさつを弁明し、ヴェニスに帰る使者にありのままを伝えるよう打ち明け、自害する。


もっと知りたい

(貴重な資料、原題などの提供S様ありがとうございました)

シェイクスピアの出自

ウィリアム・シェイクスピア
誕生1564年4月〜1616年4月23日(5月4日)没
職業劇作家、詩人
国籍 イングランド王国
活動期間1589年〜1613年

イングランドの劇作家、詩人。内面の心理描写を得意とし、それを評価されている。
1612年に引退するまでの約20年間に、代表作でもある四大悲劇「ハムレット」、「マクベス」、「オセロ」、「リア王」をはじめ、「ロミオとジュリエット」、「ヴェニスの商人」、「夏の夜の夢」など多くの作品を残した。

代表作

『ロミオとジュリエット』(1596年)
『ハムレット』(1601年)
『オセロー』(1604年)
『リア王』(1605年)
『マクベス』(1606年)

処女作

ヘンリー六世 第1部

作品抜粋

おまえなど知らぬ。お祈りでもしているがよい。 I know thee not, old man. Fall to thy prayers. (『ヘンリー四世』)
尼寺へゆけ! Get thee to a nunnery! (『ハムレット』)第76話
さあ、お嬢さん、死んで生きるのです。 Come, lady, die to live. (『空騒ぎ』)


戯曲
(年代は諸説あり)

史劇
  • ヘンリー六世 第1部(Henry VI, Part 1、1589年 - 1590年)
  • ヘンリー六世 第2部(Henry VI, Part 2、1590年 - 1591年)
  • ヘンリー六世 第3部(Henry VI, Part 3、1590年 - 1591年)
  • リチャード三世(Richard III、1592年 - 1593年)
  • ジョン王(King John、1594年 - 1596年)
  • リチャード二世(Richard II、1595年)
  • ヘンリー四世 第1部(Henry IV , Part 1、1596年 - 1597年)
  • ヘンリー四世 第2部(Henry IV, Part 2、1598年)
  • ヘンリー五世(Henry V、1599年)
  • ヘンリー八世(Henry VIII、1612 - 1613年)

悲劇
  • タイタス・アンドロニカス(Titus Andronicus、1593 - 94年)
  • ロミオとジュリエット(Romeo and Juliet、1595 - 96年)
  • ジュリアス・シーザー(Julius Caesar、1599年)
  • ハムレット(Hamlet、1600 - 01年)76話
  • トロイラスとクレシダ(Troilus and Cressida、1601 - 02年)
  • オセロー(Othello、1604年)100話
  • リア王(King Lear、1605年)
  • マクベス(Macbeth、1606年)
  • アントニーとクレオパトラ(Antony and Cleopatra、1606年 - 1607年)
  • コリオレイナス(Coriolanus、1607年 - 1608年)
  • アテネのタイモン(Timon of Athens、1607年 - 1608年)

喜劇
  • 間違いの喜劇(Comedy of Errors、1592年 - 1594年)
  • じゃじゃ馬ならし(Taming of the Shrew、1593年 - 1594年)
  • ヴェローナの二紳士(The Two Gentlemen of Verona、1594年)
  • 恋の骨折り損( Love's Labour's Lost、1594年 - 1595年)
  • 夏の夜の夢(A Midsummer Night's Dream、1595年 - 96年)
  • ヴェニスの商人(The Merchant of Venice、1596年 - 1597年)
  • 空騒ぎ(Much Ado About Nothing、1598年 - 1599年)
  • お気に召すまま(As You Like It、1599年)
  • ウィンザーの陽気な女房たち(The Merry Wives of Windsor、1597年)
  • 十二夜(Twelfth Night, or What You Will、1601年 - 1602年)
  • 終わりよければ全てよし(All's Well That Ends Well、1602年 - 1603年)
  • 尺には尺を(Measure for Measure、1604年)
  • ペリクリーズ(Pericles, Prince of Tyre、1607年 - 1608年)
  • シンベリン(Cymbeline、1609 - 10年)
  • 冬物語(The Winter's Tale、1610年 - 1611年)
  • テンペスト(The Tempest、1611年)
  • 二人のいとこの貴公子(The Two Noble Kinsmen、1613年)

詩作品集
  • ソネット集(The Sonnets)
  • ヴィーナスとアドーニス(Venus and Adonis)90話
  • ルークリース凌辱(The Rape of Lucrece)
  • 情熱の巡礼者(The Passionate Pilgrim)
  • 不死鳥と雉鳩(The Phoenix and the Turtle)
  • 恋人の嘆き(A Lover's Complaint)

外典と散逸した戯曲(Wikipedia参照)
  • エドワード三世(Edward III、1596年)
  • カルデーニオ(Cardenio)
  • 恋の骨折り甲斐(Love's Labour's Won)
参考:シェイクスピア外伝(wikipedia)

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