最終更新: chiwikipedia 2010年04月22日(木) 08:55:57履歴
- P42 江渡さんの叙述から
アレグザンダーは、自然都市が備えている質のことを「無名の質」(Quality Without A Name, QWAN)と呼びました。
- 同ページから アレグザンダー「時を超えた建設の道」からの引用
ある中心的な質が存在する。それは、人、町、建設、荒野などの生命や精神の根源的な規範である。この質は 客観的かつ正確ではあるが、名づけることはできない。 この質を自己の人生に求めることは、万人にとっての基本的命題であり、すべての個人の物語の要(かなめ)である。 それは、自分が最も生き生きとする瞬間や情況を求めることである。 (中略) 建物や町の無名の質は、人びとの平凡な日常活動から間接的に生成されるだけで、人為的にそれをつくることはできない。 ちょうど、花が種から生成されるだけで、人為的にそれをつくれないのと同じである。 ーーC.アレグザンダー 著/平田輪那 訳 「時を超えた建設の道」鹿島出版会、1993、pp.xi-xii