最終更新: dragons_roar_for_me 2009年08月23日(日) 08:38:23履歴
それは、毎夜の情事。
「んっ、あ・・・は・・・」
想像の異性との、情事。
「あ、あふっ、はぁん・・・」
入れた指を、徐々に激しく動かす。
淫猥な水音。
常に水に濡れている私にはお似合いな音。
「ふぅ・・・」
熱った体が冷えてくる。
暖めてもいずれ熱は無くなる、虚しい行為。
それでも、止めることはできない。
「どうせ一生できないんでしょうからねぇ」
口から漏れた言葉は、相変わらず卑屈だ。
けれど、紛れもない事実。
魅力を無くした私には、まともに接してくれる人はいないのだから。
契約相手の思念は、自分にも届いてくる。
ケルピーは、今日もハンチの快楽に溺れた声を聞いた。
彼女がここまで歪んでしまったのは、自分のせいである。
しかし、それはケルピーにとって喜ばしいことだ。
かつて、太陽の微笑みとまで言われた可憐な少女。
その少女が、醜く歪んでいく。
それこそがとても美しいことなのではないか。
そう思うのは、自身が魔物の類だからだろうか。
ケルピーは、ハンチの乱れた声を聞く度に、次第にその声を自分に向けたいと思い始めた。
そうだ、自分が契約したのは、彼女を欲しいと思ったからだ。
そのために魅力を奪い、彼女が本来手に入れるべきだった美しさを、自分好みの「美しさ」にしたのだから。
「どうしたんですかぁケルピー、こんな時間に」
思念で彼女を呼び出した。
「もう寝ないと、またクマが大きくなっちゃうじゃないですかぁ。え、これ以上は大きくならないってぇ?えへぇ、そうですねぇこれ以上に醜い姿なんて、もうありませんもんねぇ」
卑屈に笑うハンチ。
彼女はいつでも自己完結している。
ケルピーは、彼女の唇を舐めた。
「はぁぅ、くすぐったいですよぅケルピー。本当に、どうしちゃったんですかぁ?」
彼女はまだ気付いてない。
これから、生涯無いと思っていたことが起こることを。
「んっ、あ・・・は・・・」
想像の異性との、情事。
「あ、あふっ、はぁん・・・」
入れた指を、徐々に激しく動かす。
淫猥な水音。
常に水に濡れている私にはお似合いな音。
「ふぅ・・・」
熱った体が冷えてくる。
暖めてもいずれ熱は無くなる、虚しい行為。
それでも、止めることはできない。
「どうせ一生できないんでしょうからねぇ」
口から漏れた言葉は、相変わらず卑屈だ。
けれど、紛れもない事実。
魅力を無くした私には、まともに接してくれる人はいないのだから。
契約相手の思念は、自分にも届いてくる。
ケルピーは、今日もハンチの快楽に溺れた声を聞いた。
彼女がここまで歪んでしまったのは、自分のせいである。
しかし、それはケルピーにとって喜ばしいことだ。
かつて、太陽の微笑みとまで言われた可憐な少女。
その少女が、醜く歪んでいく。
それこそがとても美しいことなのではないか。
そう思うのは、自身が魔物の類だからだろうか。
ケルピーは、ハンチの乱れた声を聞く度に、次第にその声を自分に向けたいと思い始めた。
そうだ、自分が契約したのは、彼女を欲しいと思ったからだ。
そのために魅力を奪い、彼女が本来手に入れるべきだった美しさを、自分好みの「美しさ」にしたのだから。
「どうしたんですかぁケルピー、こんな時間に」
思念で彼女を呼び出した。
「もう寝ないと、またクマが大きくなっちゃうじゃないですかぁ。え、これ以上は大きくならないってぇ?えへぇ、そうですねぇこれ以上に醜い姿なんて、もうありませんもんねぇ」
卑屈に笑うハンチ。
彼女はいつでも自己完結している。
ケルピーは、彼女の唇を舐めた。
「はぁぅ、くすぐったいですよぅケルピー。本当に、どうしちゃったんですかぁ?」
彼女はまだ気付いてない。
これから、生涯無いと思っていたことが起こることを。
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