「DRAG ON DRAGOON エロパロスレ(暫定"キャビア総合スレ")」の保管庫であり、編集権限は無しです。

「上空の雑魚共は我に任せよ」
赤き竜は翼を広げ、上空を滑空しているグリフォンへと飛び立った

「さぁ、急ぎましょう!」
盲目の隠者、レオナールは急かす様に叫び

「また…?大人は美味しくない…」
物静かにも見えるエルフ、アリオーシュは気だるそうに呟き

「ささ、女神よお早く!」
神官長ヴェルドレは、いつもの様に女神と呼ばれた若い女の手を引いて、一番頑丈に作られたテントへと向かった
帝国軍による度重なる侵攻により、女神を護衛する連合兵達はその多くが負傷している
そこに斥侯により強襲され、戦える兵は数えるほど

ーーー俺達が逃せばこの野営地は陥ちる!一人たりとも討ち洩らすな!
契約者たちにそう“声”を放ち、自身も愛用の長剣を握り締めた青年は、女神の兄にしてこの野営地の主戦力

「兄さん…!」
その兄の身を案じ、女神は声を掛けたが、駆け回る味方の足音で掻き消されてしまった

「今回も…何とかなると良いが…」
女神をテント内に押しやり、ヴェルドレは遠く獅子奮迅する三人の契約者達を眺めていた
アリオーシュ、カイムが敵陣に突貫し、レオナールは二人が討ち洩らした生き残りを逃さず仕留める
契約者ならではの、圧倒的な力を利用した戦い方だ
帝国兵達は紙切れの様に舞い、花火の様な眩い閃光に包まれ、薙ぎ払われる
それでも侵攻を止めない帝国軍も異常だが、たった三人でその軍勢を抑え、あまつさえ全滅さえうる彼等もある意味では異常だろう
そんなことを考えている神官長に、女神の身辺の護衛を任されている青年が近付いた

「神官長!女神は…フリアエは?!」
女神の幼馴染で、許婚でもあったイウヴァルドだ

「案ずるな…帝国の第一陣は退けられた、カイム達によってな」

「…そう…ですか…」
顔面蒼白の青年は、その答えに胸を撫で下ろした

「フリアエ…!無事なんだな?」
二重に布で遮られたテントの中に、そう声を掛けると

「……私は大丈夫です」
やや遅れ気味に返ってきたその声は、いつもより若干早口に聞こえた

「そうか…良いと言うまで、ここから出るなよ?」

「…分かっています…申し訳ありませんが、少し眠ります…」
弱々しいその声に、イウヴァルドは返事をしたが、女神は黙りったままだった

「……ふぅ…」
帝国兵に度重なる襲撃
その度私は隔離され、一人の時間を過ごしている
慣れた筈だった事なのに、今では一番辛い時間だった
自分自身が何もしていないという責任感もあるかもしれないが、それ以上に自分を支配する一つの事に押し潰されそうになる

「また…こんなに…」
一人になって数分もすると、生殖機能を失ったはずの子宮が疼き、不必要なはずの愛液が溢れ出る
そして決まって心の中にある男性が思い浮かぶ
それは決して許されぬ、そして叶えようの無い男性

「兄…さ…ん」

一度行為に及んでしまっては、女神はそれを止める事は出来ない
スカートを捲り上げ、下着に浮かび上がった膣口に沿って出来た染みを指で撫でる
時間と共に指の動きは早まり、下着の染み付きは広がり、一部濃くなる
膣口の形が明らかに成る程、女神の下着は愛液に濡れていた

「こんな…に……」
噛み殺した言葉を何度も呟き、女神は自身を慰める様に行為に没頭していった
下着の中へと滑り込んだ細く白い指は、躊躇いながらも膣内へと埋没してゆく

「も…う…」
今まで抑圧され続けていたからか、女神の絶頂への道は短いものである
摘んだ蕾みは悦びを表す様に充血し、少し力を込めるだけで快感は駆け上るように絶頂へと向う

「駄…目…兄さっ…!」
一瞬声が高くなり、軽く痙攣する身体は満ち足りた快感の余韻に浸り込む
息が整うまでの間、女神は自身の膣内を弄った三本の指を見つめ、その指の間で糸を引く愛液が垂れ落ちる様をただ眺めていた

「はぁ…はぁ…」
声を抑えながらの行為で、女神はそのか細い身体に貯えられた少ない体力を使い果たし、乱れ肌蹴た服装を整える事無く、眠りに落ちてしまった

ある所に二人の男女が居た
幼き頃より共に過ごし、様々な困難も共に潜り抜けてきた
二人は決して結ばれることは無いが、やはり決して離れる事の無い間柄であった
しかし女は、男とのそれ以上の間柄になることを望んでいた
だが女自身がそれに気付けず、共に過ごす時を曖昧な感情のままでいた

その曖昧な感情が、ひとつの形になり始めた頃
突如近しき人間がこの世を去ることとなった
二人きりとなった男女だったが、やがて男は女の元を離れた
そして初めて、女は自分の感情がなんなのかを理解する

ある時、女の身体に異変が生じた
女の象徴でもある“血”を流れ出なくなり、身体は極めて虚弱となった
必然的に外界との関わりが少なくなり、ましてや異性との関わりは無きに等しかった
唯一関わりがあったのは、女の元を離れた男だけだった

残された二人の男女には、もはや関係を深めることに対しての障害は無くなっていた
女は男に思いを伝え、男はその思いを受け入れた
周囲の人々も、二人が夫婦の仲になることを祝福してくれた

木漏れ日に包まれた広間
ある時の昼下がり
妻は夫の帰りを待っていた
妻は夫を心から愛し
夫もまた妻を愛していた

「夢…?」
眠りから覚めた女神は、夢見心地に呟いた
思い出せる限りでは、決して悪い夢では無いのだろう
しかし虚無感とも言える憂鬱が、女神の思考に取り付いて離れない
許されぬ、そして叶うことのない想いが生み出したその夢は、何度と無く女神に重く圧し掛かってる
ベッドの上で体勢を整え、肌蹴たままになっていた衣服を直しつつテントの周辺の様子を探る
慌しさはあるものの、先程までとは比ではない
恐らく、もう戦いは終わったのだろう
毎度のことながら、思わず安堵の息がこぼれる

「おぉ…カイム、もう良いのか?」
テントのすぐ外側で、イウヴァルドの不安そうな声が聞こえた
その口ぶりから、兄が来ている事は明白

「契約者たるこやつが、あの程度の雑兵に後れを取るわけ無かろう」
辺りに良く響く声は、兄と契約関係にある赤き竜のもの
その影に重なる兄は、イウヴァルドに何事が伝えた後、女神がいるテントへと近付いた
急ぎベットから降りる女神は、身嗜みを整えながらあることに気付いた
テントの中には、女神の女としての“匂い”が充満している
時間と共に薄れてはいるが。しかしほんの僅か、確実に“匂い”は残っている
あの兄ならば、きっとこの“匂い”に気付き、それが何を意味するか理解するだろう

「駄目…そんなの…!」
慌てて立ち上がり、近付く兄を止めるべく声を発する瞬間、女神の心に一つの考えが浮かんだ

『いっそ…見せちゃおうか…』

「そんな…こと…」

『それが私の望みなのでしょう…?』

「だって…私達は兄妹…」

『だけど私は女神…決して子を身ごもる事はないのでしょう?』

「………」

『兄さんに愛されたい…兄さんに抱き締められたい…兄さんを身体で感じたいでしょう?』

「それ…は…」

『だったらこのまま、腰を下ろして…見せてあげれば良い…私の“女”の部分を…』

心の中から響く“声”に抗うことは難しく、女神は一度立ち上がったベッドに再び腰を下ろした
震える手はスカートを捲くり上げ、愛液の染み付いた下着には指が掛かり
そのまま指は躊躇無く滑り込み、女神の“女”を刺激し始める

「こんな…に…」
テントのすぐ傍には兄が居る
そのことが、女神の普段は声を抑えての行為を越えたものとした

「濡れ…て…るっ!」
指が膣口から沈み込み、内部の小さな襞に擦り付く
そのたび痺れる様な快感が、女神に声を荒げろと言わんばかりに襲い掛かる

「いつ…も…んぁ…こおやっ…て…ぁ!…気持ち…良…くぅ!…なって…!」
近付く兄に聞かせるように、声を高くしてゆく女神
兄もその声を聞き取ったのか、扉代わりに視界を遮るテントの生地に手を掛けたまま動かない

「私…を…ぅぁ!……見…て…?」
何度噛み殺したか分からない、理性に隠されていた本心が溢れ出し

「ねぇ…兄さん…?」
噴出した感情は治まらず、いつも以上に行為に及ぶ手は激しく貪る様に動く

「もう…イ…クゥ!」
眼前の布が揺れ動いた瞬間、女神は今までに無い程の絶頂に達し、愛液が飛び散った

快感に霞む女神の瞳には、確かに兄の顔が映った
となれば、兄の瞳には女神が映っただろう
普段からは想像もつかないだろう、淫靡な姿がはっきりと

「………っはぁ…はぁ…?」
しかしそれは僅かな時間
再び眼前の布は重量に引かれ垂れ下がり、風に揺れていた

「………?」
先程の出来事は、抑圧された感情が生み出した幻影の類なのだろうか…
そうであれば安心だが、残念でもある…
女神がそんな事を考えながら立ち上がると、飛竜の翼が風を掴む音が聞こえた

「よもや伏兵とは…随分な念の入れようだ…」
血に塗れた長剣を携えた青年を背中に乗せ、空高く飛び立った赤き竜は、眼下に群れる帝国軍の軍勢を見下ろしていた
その数ざっと300

「お主…気付いているのだろう?あの娘の本心を…」
上空をゆっくりと旋回しつつ、同じく眼下を見下ろす青年に問いただす

ーーー……黙れ
怒り…というよりは罪悪感にも似た感情を隠す事無く、青年は短く答えた

「…ふん…報われぬ感情は負担にしか成り得んぞ?」
皮肉にも聞こえるその言葉に

ーーー………
青年は答えない

「難儀だな…人間は…」
哀れむ言葉と共に、赤き竜は眼下に向け急降下を開始した
迫り来る大地と、そこを行軍する帝国軍の軍勢を見つめ、青年はいつもと変わらない笑みを浮かべていた

このページへのコメント

深いです。ゲーム中の思わせぶりな台詞がいい。・・カイムも辛かったろうな、と。

0
Posted by S.K 2011年04月20日(水) 21:31:08 返信

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