「DRAG ON DRAGOON エロパロスレ(暫定"キャビア総合スレ")」の保管庫であり、編集権限は無しです。

寒い。全身を覆う鱗がひどく冷え切っているのが分かる。
ヴェルドレめ。
あいつがこの山にキャンプを張るなどと言い出さなければこんなことには…
いちいち宿営地に戻っていては明日の作戦に支障が出るだと?
そんなことは我の知ったことか。
今思えば、あの時無理をしてでも戻るべきだったのだ。

目の前の天幕からは、揺らめくランプの炎が垣間見える。
一体この扱いは何だというのだ。
我は一人で寒さに凍えているというのに…
吹き付ける風…降り積もる雪…もう限界だ。

「カイムよ…暖めてはくれぬか…」

天幕へと"声"を飛ばすと、
そいつは嫌な顔ひとつせずに飛び出してきた。愛いやつだ。
…唯一の理解者。そして我が、今生で初めて想いを寄せた相手。

「我をこの寒空の下に捨て置くつもりだったのか?馬鹿者め」

喉を鳴らし、男の体へと鼻を摺り寄せる。
上から浴びせかけられる優しい眼差し。
ああ。その目だ。その目が我を奮い立たせるのだ。
足りぬ。もっと温もりを…


続けて差し伸べられる暖かい掌。
擦り、撫でられ、奇妙な感触が全身をぞわぞわと這いずり回る。
体が熱い。尾が火照る。
…このままずっと、この快感に身を委ねていたかった。

その矢先、まるで何かに驚いたかのように男の手が止まる。
不思議に思い視線の先を辿ると、そこには信じ難い光景が待ち構えていた。

脚の間から滴り落ち、降り積もる雪を溶かしていく雫…
有り得ぬ。何かの間違いだ。
…そう何度も自分に言い聞かせるが、
視界に飛び込んできた現実はそれを見事に打ち砕く。
自分は紛れも無くこの男に"発情"していた…性衝動を覚えていたのだ。
我は知ってしまった。この男に感じていた感情が何であったのかを。

人間に特別な想いを抱いた時点で、プライドなどとうに捨てたつもりでいた。
だが沸き起こる羞恥心は顔の赤らみとなって現れ、体色を一層紅く染めていく。
尚も浴びせかけられるカイムの視線。
頼む、見るな。見ないでくれ…

気が付くと、我は翼に顔を埋めていた。
ちらりと様子を伺うが、カイムの姿は無い。
…ああ、確実に嫌われたな。
明日からどうやってあいつに接すればよいのか…
そんな事ばかりが脳裏を掠めた。
しかし、下腹部に走った奇妙な感覚がすぐさまそれを掻き消す。

思わず仰け反り、振り返る。
そこには我の脚の付け根へと手を置き、
じっとこちらを見つめるカイムの姿があった。


「なっ…何をしている馬鹿者!」

『気にするな』

慌てて尾で振り払おうとする我を、男の"声"が止めた。
気にするなだと?
異種族に対して恋愛感情を抱いた挙句、性衝動すら起こしたのだぞ?
尋常ではない。嫌悪感を覚えて然るべきだ。

『我慢…させてしまっていたんだな
 すまなかった』

「…何故だ。
 我を軽蔑したのではないのか?」

『軽蔑?
 むしろ嬉しいくらいだ。
 お前が俺を愛してくれていると分かったのだから』

「馬鹿者…そんな事、"声"にするなというに…」

カイムの手が"そこ"に触れた。
溢れ出す液は勢いを増し、快楽で溢れた思考は声となって漏れる。
すべてがこいつで満たされ、すべてがこいつに支配されていく。
体中をかき回されるかのような感覚に体が震え、
視界は徐々に暗くなっていった。


『もう、耐えなくてもいいんだぞ?』

…まどろむ意識の中、一つだけ鮮明に覚えていたことがある。
それは、我を満足させた後、鼻にそっと口付けをしてくれたカイムの姿。

ひたすら復讐の炎を滾らせているだけの、
何ら他の人間と違わぬ下等な男だと思っていた。
だが今は…すべてを犠牲にしてでもこいつと共に在りたい…



──夜が明ける。
…折りたたんだ翼の中から聞こえる寝息。
その小さな音に我は誓った。
こいつにすべてを捧げよう、と。

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