「DRAG ON DRAGOON エロパロスレ(暫定"キャビア総合スレ")」の保管庫であり、編集権限は無しです。

「なんとまぁ…手応えの無い連中だったな」

「当然よ!パパを守りもしなかった兵隊達なんだから!」
薄暗い城の中庭は、育ちの悪い草木も、頑強に造られた壁も、焼け焦げた鎧も、等しく赤く染められていた
幼き頃から少女を支配した、純然無垢な復讐心とはこれほどのものなか
気まぐれな竜は、くすんではいたが白い古ぼけたドレスを紅く染めた少女を見下ろし、そう思った
契約により圧倒的な力を得たとはいえ、精神的には少女のまま
人間を殺すことに恐怖や嫌悪を抱くことが当然である
しかし、手に持った短剣から、その美しい髪から、紅い滴を垂らすその少女は、違った

竜が抉じ開けた扉を走り抜け、異常に気付き集まっていた三人の兵達に、少女は勇ましくも単身切り込んだ
少女が殺されれば竜も同じく息絶える

「伏せろッ!」
その事を危惧した竜は少女にそう言い放ち、迷わず火球を兵達へ吐き掛けた
少女にも多少影響があるかもしれないが、仕方ない
火球の行く末を見つめた竜だったが、その瞳に写った予想だにしない出来事に、思考が一瞬凍ってしまった

「……死んじゃえ」
少女の呟きは、しっかりと竜に、そして兵達に聞こえた事だろう
振り向きかけていた兵の腹部に短剣を突き立て、走り込んだ勢いと全体重を掛け脇腹へと引き裂く
絶叫を上げ、崩れ落ちるその兵の足元を擦り抜け、血と贓物を全身で浴びた少女は、その先にいる手近な兵へ短剣を向けた
身長差をものともせず飛び上がった少女は、身構えることすら出来ない兵の首を、短剣の一振りで、一閃にて刎ねて見せた
吹き上がる血液、力無く倒れ込む首の無い死体の肩に乗った少女
その姿に発狂した三人目の兵は、少女から逃げたい一心で武器を捨て、走った
睨み付ける少女の目に、兵の怯えた視線が絡んだ瞬間、兵の身体は竜の火球により四散した

「……これほどとはな」
人体が焦げる独特の臭いを嗅いでも、少女は怯えることも、嫌悪感を示す事は無く、キョロキョロと周囲を見回すだけ
自身の危惧が杞憂に終わった事に、竜は安心しつつ、畏怖に似た感情を抱いた

「わたしの国に、こんな弱い兵隊は…いらない」
手に残った感覚を握り締め、そう呟いた少女は、僅かに響く足音に逸早く反応し、開かれる扉に向け駆け出した

さすがに消耗し息を荒げた少女は、細切れた数十人分の肉塊を傍らに座り込んだ
紙を切る様に軽々と切り裂かれた鎧
朝霜を踏み砕いた様に粉々になった長剣と槍
一方的な殺戮を思わせる惨状でも、少女は変わらず佇んでいる

「恐らくもうこの城に生きた者はおるまい…」
そんな少女に声を掛けた竜だったが、少女の返答にまたもや思考が凍りついた

「じゃあ…次はパパの事を忘れた、街のみんなを殺そう?」

「………この国が滅びるぞ?」

「そんなこと無いよ、私がいるもん」
妄執に近いその言葉に、改めて少女が抱える闇が垣間見える
そこに惹かれたとはいえ、少女をここまで育てた人間の、常軌を逸したであろう教育には恐怖を覚えた

「ねぇ、早く行こうよ」
ドレスの裾を叩き、埃を落とす仕草は高貴な位の女性を思わせる優雅さがあった

「分かった…そう急かすな」
こんな少女に惹かれた自身に飽きれつつ、それにより漲る力を感じ、竜は少女を背に乗るよう促した

「ここは我には窮屈過ぎる。ここからならば飛び立てる…しっかり掴まっていろ」
少女が乗り易いように身を屈めた竜は、背中に少女が乗ったことを感じると、折り畳まれていた翼を広げ、空へと飛び立った
城からは血臭が立ち昇り、竜の鼻を刺激しているが、その竜の背中にはもっと酷い、血の臭いがあった





「…お前と出会ってからもう二年か…」

「そう…私がこの国を取り返したからもう二年…」
ここはかつて、竜と少女が出会った場所
玉座のあった場所に寝転がる竜
そしてその竜に守られる様に座る少女
出逢った頃より明らかに伸びた背丈

「私が王女…貴方が国王…この国は、私達のもの…」
「…………そうだな」
何度と無く繰り返されたその言葉
聞く度に、『民無き国は国家に有らず』という言葉が脳裏を掠めるが、それを少女に伝えた事は一度も無い
良いではないか、国民無き国があっても
良いではないか、例えそれが茶番であっても
少女と廃墟と化した城で生活する間に、竜はそんな結論に至っていた

「国王は玉座に…王女は国王の隣に…」
そう呟く少女は、もたれ掛かった竜の腹を細い指で円を描き撫でた

「………………」
その行動に答える様に、竜は体勢を変え少女を翼で覆い隠した
何度行なったのか、もはや憶えてもいない行為に没頭する瞬間、少女は瞳を閉じ、身体から力を抜いた

「暖かい…」
竜の翼を背中に、少女は包み込まれる暖かさに瞳から涙を零した
この行為を行う度、少女は人が変わった様にしおらしく、気弱な幼子になる

「…………独りだから…寒いのさ」
言葉を選びそっと紡いでいく竜は、少女の身体に向け、蛇のそれに似た己の舌を這わせた
少女の衣服の隙間から挿し込まれたその舌に、少女は敏感に身体を震わせ反応した
少女はそのざらついた感触に、抑える事も無く甘い声を上げた

「あ…ッ、ふうぁッ!」
大理石に囲まれた王座の間に、少女の喘ぎは幾重にも重なり響いた
しかしその声は誰かに聞かれる事も無く、ただ反響するだけ
仮に誰かに聞かれたところで、少女と竜は気に掛けることでもない
二人は国王と王女なのだから

「汚したくは無いだろう?」
僅かに隆起した少女の胸の谷間から舌を出し、そのまま顎を舐め上げる竜の言葉に、少女は素直に従った
いつもなら少女を満足させるだけで終わっていたが、今回は違う
少女と共有する思考の奥深くにある、一つの願望を叶える為
愛を創ろう と

「ふぁ…ッ!ぅん!…ぁぁ…」
全身を舐め撫でられた少女はされるがまま、竜に身を任せきっていた
竜の唾液を全身に纏い、少女は与えられる唯一の快楽に思考の全てを支配されていた
脱ぎ捨てられた衣服は丸められ、翼の外へと追いやられていた

「ふぅ…ぁ…ッ、あふ…?」
絡められた舌は少女の身体をしっかりと捕え、翼をも使い縛り上げられた罪人の如く持ち上げた
当然疑問の声を上げる少女だったが、竜はそれを気に掛ける様子も無く、僅かに身を捩じらせた
鱗の無い白い腹部の下部、尻尾へと繋がるそこには、人間で言う所の男性器が現れていた
人間のものを僅かに鋭くした外見のそれは、唾液に似た液体を纏い、鈍く脈動している

「これ…を…?」
言葉にせずとも意を解した少女であったが、それが何を意味するのか、知識を持っていないようだった

「…………いずれ経験することだ」
少女の疑問を解消するには不足過ぎる返答の後、竜は翼で少女の腕を支え、その身体を自身のものへとあてがった
その先端を、少女の男を知らぬまだ生え揃わぬ茂みの奥、既に竜の唾液と愛液が塗りたくられた膣口へとピタリと沿わせ、ゆっくりと少女の身体を下ろしていった

「くぅ…ぅはぁ!」
奥深くへと挿し込まれる竜のものに、少女は堪らず声を上げるが、竜はゆっくりとだが確実に少女の身体を下ろしていった

「ひぅ…!」
自身の体重により身体が貫かれ、破瓜による鈍痛が、歯を食い縛った少女に襲い掛かった
閉じられた膣口が無理矢理に開かれ、メリメリというなんとも形容し難い音が聞こえる

「あぁう…んぁ…!」
降ろされる少女の身体が、竜の白い腹部にぶつかる頃、少女の苦しそうだった声は変わり始めていた
竜の感覚が流れ込む所為か、竜の媚薬にも等しい唾液の所為か
その身が往復し始めた頃には、営みに興じる女の声を上げていた

「ふぁ…!ふぁ…!」
繰り返される嬌声は、異種族である竜が一層惹き付けられる程色づき、高まる一方
全身を竜に押し当て、自らも腰に動きを付けた少女
穏やかに近付く絶頂を互いに感じ、無言のまま行為に没頭してゆく少女と竜
互いに共鳴してゆく快感は圧倒的で、際限無く昇って行くかと思われたが、竜が先に、限界を迎えた

「もう…良いか?」
短い竜の言葉の意味を、無意識に理解した少女は、頷くと共に下腹部へと意識を集中、力を込めた
収縮する膣内の締め付けに、竜は逆らう事無く絶頂へと駆け上がった

「ぐぁ…ぅぅ!」
低い唸り声を上げ、竜は少女の膣内にて果てた
膣内に熱い精が放たれ、少女の身体を固定していた舌から僅かに力が抜けた

「あぁ…ん、…ふぁ…」
支えを失った少女は竜へと倒れ込み、残った力で何とかしがみ付くだけだった

「ふぅ…はぁ…」
やがて整う少女息遣いは、大理石の壁にて反響することは無かった
繋がったままの少女から溢れた竜の精液には、僅かに血が混じっていた

数年後、小規模ながら安定した国家があった
王女を護る様に常に竜が共にいる事から、竜に護られし国 竜が治めし国 等、様々な通称を生み出している
その竜が、以前その国で起きた官民全てに及ぶ大量虐殺に関わっていると、まことしやかに囁かれていたが、その穏やかな姿からやがてそんな噂は消えていった
王女はやがて、それぞれが優れた才を持つ子を成し、国の安定を磐石なものにしていったと言う

関連絵あり→絵師様より

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