多人数で神話を創る試み『ゆらぎの神話』の、徹底した用語解説を主眼に置いて作成します。蒐集に於いて一番えげつないサイトです。

タグ検索で物語り103件見つかりました。

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綾奈

[[物語り]] #contents *記述 *** ゆらぎについてお聞きしたいです ゆらぎとは何ですか ゆらぎをどのように理解していますか これについて どこでしりましたか **** [[永劫線]]のように動かぬ泉の中、硝子と見まごう水面の下にそれは眠っていた。  横たわった、鈍色に輝く円柱。大きさは、ちょうど人一人がすっぽりと納まる程。  円の形は全くの真円である、表面には欠けどころか曇りの一つもなく、今さっき完成し沈められたのだ、と言われれば誰もが信じようが――。  否。  その円柱の生まれは、…

https://seesaawiki.jp/w/flicker2/d/%b0%bd%c6%e0... - 2007年04月15日更新

エル・エル・デルクリュストロ

[[物語り]] #contents *記述 黎明は遅く、慎明はただ白く。 彼方より光芒を漏らす稜線は紅い色の空を織り、ただ染まりゆく天蓋はあたかも繭を溶かす湯水の底のよう。 幽かに、連綿と続く白鳳の群がたわめいて、翼が舞、羽が降る。 雲は無い。晴紅を紡ぐ筈の天に於いて、白が降り積もる道理は無い。粛々と注ぎ継がれる羽雪は、されど刹那の時と下量の域を置いて中空を虚で満たす。 [[クエリ]]は。 クエリはふと、山道を振り返る。 そこは森だ。抜け出た背後に、鬱鬱蒼蒼と生い茂る[[ラビキタス]]の菩提樹と、闇間を…

https://seesaawiki.jp/w/flicker2/d/%a5%a8%a5%eb%a1... - 2007年04月15日更新

南方民族世界起源異伝

[[物語り]] [[物語]] #contents *記述 **南方民族世界起源異伝(1) 最初に、[[甘露]]があった。 甘露は、一面に満ち、甘い香がそこら中に漂っていた。 やがて、そのにおいにひきつけられ蟲が無数に寄ってきた。 無数の蟲たちにより、甘露は6千億年で吸い尽くされた。 寒露が失われ、喰う物がなくなった蟲たちは、やがて共食いを始めた。 すると500万年かけて、共食いに次ぐ共食いの末に1匹の蟲が残った。 それは1匹の巨大な蟻であった。蟻は名を[[罵蟲]](パムシ)といった。 この罵蟲こそ北の民…

https://seesaawiki.jp/w/flicker2/d/%c6%ee%ca%fd%cc... - 2007年04月15日更新

呪術師ナの物語

[[物語り]] #contents *記述 **呪術師ナの物語(1) [[プラーミグ地方]]に『[[ナ]]』という男がいた。ナは部族の[[呪術師]]だったが、 部族の皆が持ち寄るのは強欲で自分本位な現世利益の願いばかり。 ナは山に登り師のもとで呪術の修行に励んでいた。それは厳しいものであったが、 今となっては清冽な山の空気が懐かしい。俗人どもの俗塵にまみれた毒気に 当てられ続けて悪酔いさせられるようではたまらない。 ナは富に飢えた人々に一際大きな恵みを与えると、山に昇る許可を得ようと族長の住居を訪れた。 …

https://seesaawiki.jp/w/flicker2/d/%bc%f6%bd%d1%bb... - 2007年04月15日更新

地上太陽の由縁

[[物語り]] *記述 [[地上太陽]]の由来 大地が球化して以来、[[太陽]]は大地の周りを何億何兆回も回っていました。そうでないと生物や神々が寒くて死んでしまうからでした。けれども最近になって太陽は回るのを止めたくなりました。というのは神々や生物は太陽の奉仕的な気持ちや弱いものに対する同情心を知らずに「太陽こそが生命の源ならば、太陽を制した者こそが神の第一位! 太陽を射落とせ!」などと叫んだり、ちょっと熱すぎたり、乾きすぎたりしたくらいで「みんなをいじめる太陽を懲らしめよう」とほざいて討伐の旅を始め…

https://seesaawiki.jp/w/flicker2/d/%c3%cf%be%e5%c2... - 2007年04月15日更新

飛行する意識

[[物語り]] 彼女には身体がありませんでした。正確には身体はあるのですが、まったく動かず、見ることも聞くこともできなければ、皮膚の感覚すらありませんでした。けれども彼女は[[PTS]]を使って世界を認識していました。 PTS(PsycoTelepathySystem)とは人間の持つ遠感現象を機械的な支援で増強かつ制御したものでこの時代の通信機器の基礎技術でした。 彼女はPTSを介して周囲の通信機器を五感の代わりとしていました。彼女は長じるとPTSを先鋭的かつ違法に扱うようになって、他者の五感を盗むよう…

https://seesaawiki.jp/w/flicker2/d/%c8%f4%b9%d4%a4... - 2007年04月15日更新

ムランカの戦い

[[物語り]] *記述 **ムランカの戦い(1) 「……結局、塔から出なかったんだね、あんた」  薄暗い塔の中、闇の先に向かって眉を顰め、その美しい顔をしかめてムランカは言った。 「折角自由になれたのに、どうしてそれを謳歌しなかったわけ」 「分かりません……何度もこの塔の外に出ようとはしたんです。でも、駄目でした」 「……わからないねぇ。もしかして罪悪感とか感じている?。あんな奴、死んで当然だったんだよ。あんたが罪悪感を感じる必要なんてこれっぽっちもないね」  闇の先から返答は無かった。  その闇に一歩…

https://seesaawiki.jp/w/flicker2/d/%a5%e0%a5%e9%a5... - 2007年04月10日更新

【トミュニ】   VSミブレル

[[物語り]] #contents *記述 **【トミュニ】   VSミブレル (1) 吼えろ、雷――――。 そしてまた今回も。わたしは愚直に、真正面から打って出た。 勝負を持ちかけると[[ミブレル]]は心底嫌そうな表情を浮かべたのだが、彼女が慕う[[悪魔の九姉]]No.3【腹話術師】[[カタルマリーナ]]の鶴の一声で戦闘が許可された。 名目は戦闘訓練。けれどこちらとしては真剣勝負の腹積もり。 思えば、わたし達の因縁は深い。 と、私なんかが言うのもおこがましいけれど。 なにしろ私は彼女の百分の一も生きて…

https://seesaawiki.jp/w/flicker2/d/%a1%da%a5%c8%a5... - 2007年03月24日更新

ハイダル・マリク(戯曲)

[[物語]] [[メクセトと魔女]]を参照 [[ラダムストン]]の「ハイダル・マリク」の原題は「メクセトと魔女」 タイトルが変わった理由は、他国の出版社が版権を買う際に翻訳権は買ったが、タイトルの使用権まで買うのを忘れてしまったから。 決して[[アルセス]]のせいではない。 しかし、皮肉なことに、この話は後にこちらの「ハイダル・マリク」というタイトルの方が有名になってしまうのである。…

https://seesaawiki.jp/w/flicker2/d/%a5%cf%a5%a4%a5... - 2007年03月13日更新

エメルザの最期

[[物語り]] #contents *記述 [[亜大陸]]に時折みられる地層を露にした赤茶けた岩山の群を抜け、その先に広がる砂の上を走る。 林立する岩山の間では自分の武器の特性が活かせない。 その判断の元、[[麗躍九姫]]のひとり・黒の[[エメルザ]]はどこまでも広がる砂漠に出た。 「広いところに出たのは正解だと思うよ。」そう言って、[[悪魔]]が歩いてくる。 その肩にかけた剣は武器としては異常な雰囲気をまとっていた。 装飾刀、いや、むしろ玩具のような印象を与える。仮にあれを小型化して 子供に持たせても…

https://seesaawiki.jp/w/flicker2/d/%a5%a8%a5%e1%a5... - 2007年03月13日更新

故郷アロモール村にて

[[物語り]] 【[[アロモール村]]にて[[アルセス]]神[[リディルフ・リュルテ]]を処刑す】 [[亜大陸]]に跋扈する怪物[[ダリャル]]の討伐。それは[[ユンダリャー戦士団]]に属していた [[マンサン・アルズルフ]]の義務であった。しかし数ヶ月前、彼に課せられた討伐期間は 終了し、マンサンは長旅を経て久しぶりに故郷の寒村アロモールに返ってきた。 6年ぶりに目に飛び込んでくる故郷の風景は彼の胸の中を少しだけ暖めてくれる。 だがここにたどり着く前、彼は街道で不穏な噂を耳にしたのだった。それは 「…

https://seesaawiki.jp/w/flicker2/d/%b8%ce%b6%bf%a5... - 2007年03月07日更新

氷の玉座

[[物語り]] **氷の玉座(1) 「この玉座は冷たい」 象牙と白磁、そして白豹の革で作られた純白の玉座を見て男は呟く。 「まるで座ると凍てつくようだ。『北方諸侯による連合帝国』、いや『[[北方帝国]]』というその名に相応しいぐらいに座った人間を凍てつかせる」 男は玉座の皮の手触りを確かめるように撫で、そして腰を下ろした。 かつて男はこの玉座に憧れていた。 いつかこの玉座に腰をおろし、広大な国家の全てをその手に統べることを夢見ていた。 そして、夢は叶った。 誰かの力によるものではなく、自らの力によって。…

https://seesaawiki.jp/w/flicker2/d/%c9%b9%a4%ce%b6... - 2007年02月28日更新

星の楽園の物語

[[物語り]] #contents *記述 **星の楽園の物語(1/5) 昔々ある山の村に、星を眺めるのが大好きな女の子がいました。 女の子は昼は寝てばかり、夜になると一晩中、星をながめていました。 「朝なんて来なければいいのに」 と朝が来るたびにつぶやきました。 女の子にはお父さんもお母さんもいませんでした。 だからひねくれた性格になってしまったのだと、女の子の住んでいた村の人々は思いました。 だけど、その村の人々は優しかったので、その女の子を可哀想にも思って みんなで面倒を見てあげていました。 ある…

https://seesaawiki.jp/w/flicker2/d/%c0%b1%a4%ce%b3... - 2007年02月27日更新

キュトスのタマゴ(物語り)

[[物語り]] #contents *記述 まったくの偶然で、妙な卵を孵す羽目になってしまった。 切っ掛けは馴染みのスーパーで食用玉子を一ダース買ったときだ。 「おいおっさん、この玉子だけなんか種類が違わないか?」 「ん? あーあ、何だこりゃ? 誰か悪戯で混ぜやがったんかな。  悪いね、後でバラ売りんとこから勝手に一個持ってってくれや」 「こっちの変なのはどうすりゃいい?」 「ああ、うちに置いといてもしゃーないからな。取っといてくれりゃあいいよ」  取っとけと言われても、俺だってこんな食えるかどうか…

https://seesaawiki.jp/w/flicker2/d/%a5%ad%a5%e5%a5... - 2007年02月27日更新

夜のハルバンデフ

[[物語り]] 「ふん、また今晩も現れたか」 幕舎の中、一人[[ハルバンデフ]]は呟く。 それは、毎晩、ハルバンデフが独りになると現れる。 「毎晩、毎晩よく飽きないものだ。お前には感心すらする」 彼はそれに対して言った。 「余が怯えるのを待っているのか、だとしたら見当違いも甚だしいな。もう余には怖いものなど無い。いや、怖がることなど許されないのだよ」 彼の言葉に、それは無言だった。 「それとも自分の恨みを余に伝えようとでも言うのか?理解はしてやろう。だが、だからと言って余は公開などせぬぞ」 ふん、と鼻で…

https://seesaawiki.jp/w/flicker2/d/%cc%eb%a4%ce%a5... - 2007年02月27日更新

魔女達の呟き

[[物語り]] 自らの殺めてしまった男の死体の前で[[アンリエッタ]]は呟く 「あなたのこと、もしもっとよく分かっていれば、きっと嫌いじゃなかったんです。愛してあげることもできたかもしれないんです。でも、私にはそれが出来なかった。きっと貴方が悪いんじゃない、でも私が悪いんでもないと思います。誰が悪いなんて、きっと分かりませんよね、永遠に」 ふと、その頬を伝った涙に、あぁ、これが哀しいと言うことなんだ、と彼女は気付いた。 こんな感情は知りたくなかった、と彼女は思う。 けれど、もう遅かった。 「だから、人は…

https://seesaawiki.jp/w/flicker2/d/%cb%e2%bd%f7%c3... - 2007年02月27日更新

ヒューリート・サーガ

[[物語り]] #contents *あらすじ **ヒューリート・サーガ(1) 灯りの灯された洞窟の中で虹色の肉塊がもぞもぞ蠢いていた。肉塊の名を[[ヌアランダーラ]]といい、 もぞもぞ蠢いているのはある大切なことをするためだった。それは自分の肉の一部を切り離し、 新しい生き物を作り出すための『株分け』という行動だった。 ここ七日間、ヌアランダーラはずっとそのための努力を続けやっと新しい『株』が生まれそうだった。 そこに外から前に作った『株』の一つである[[ゾア・グリート]]が入ってきた。 ゾア・グリート…

https://seesaawiki.jp/w/flicker2/d/%a5%d2%a5%e5%a1... - 2007年02月26日更新

冥府からの脱出

[[物語り]] #contents *記述 **冥府からの脱出*01  今は昔、葬式のやり方といえば水葬だった。人々は死者を棺に納めて川に流していた。棺は川を下って海に辿り着き、波に乗って世界の果てに流れ着いた。この時の世界は平らだったので、棺は海水とともに落下して冥府に着くものだった。  冥府に着いた棺を死神たちが仕分けをした。蓋を開けて、死んだ身体から魂を抜き出し、秤にかけた。そして重い魂は砕いてから月に打ち上げ、軽い魂はぺしゃんこにして風に任せた。薄片になった魂は風に吹かれてどこかへ飛んでいった。 …

https://seesaawiki.jp/w/flicker2/d/%cc%bd%c9%dc%a4... - 2007年02月26日更新

白眉のイア=テムと不死の神話

[[物語り]] [[現代神話]] ある日、「ぼく」が目を覚ましたら、目の前に剣が刺さっていた。 其れは神話だった。 未完の作品。 *登場するもの ''ぼく''  骨董品は苦手。一人暮らし。過去に幾多の神話を何十回も調べた経験が在る。  〈月〉が法的配偶者(パートナー) [[<月>]] ''剣''  [[白眉のイア=テム]]の成れの果て *掲載 相対引用フリッカー http://flicker.g.hatena.ne.jp/hakuma/20060623/p1…

https://seesaawiki.jp/w/flicker2/d/%c7%f2%c8%fd%a4... - 2007年02月21日更新

イア=テムは妻を娶れ

[[物語り]] リレー小説。 *登場人物 [[白髪のイアー]] [[ナンシア]] *連載 [[相対引用フリッカー - 『イア=テムは妻を娶れ』1>http://flicker.g.hatena.ne.jp/hakuma/20060808/p1]]…

https://seesaawiki.jp/w/flicker2/d/%a5%a4%a5%a2%a1... - 2007年02月21日更新

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