新司法試験雑考〜1.概説

放置しっぱなしも何なので、
合格発表もありましたし
在学生に有益な情報を提供すべきであると思い立ち
つらつらと書いてみます。

あくまで、私の主観によるものであるので
信じるかは自己責任の範囲でお願いします。

まず、私のデータを特定されない程度に
かつ資料になる程度に
書いてみます。

1期既習
現行受験経験:なし
学部成績:優三割程度
ロー成績:席次はもらえた
択一点数:250点弱
論文点数:未返還


1.試験自体の雑感

個人的に択一が占める割合はかなり大きいと思われます。
論文試験では、相対的に良い点数を揃えないと逆転は難しいのでは
ないでしょうか。やはり高い点数とっておくに越したことは無いですし、
なにより脚きりというものがあります。

2.時間との戦い

択一も論文も時間との戦いです。
択一は現行試験より時間当たりの問題数が多いです。
問題自体はそれほど難しくなかったため、慎重に
なりすぎて時間がなくなるという危険もまた存在する
かと思われます。大事に行き過ぎず、雑にならずという
ペースを答錬等を通じて自分の中に作ることが大事です。

論文は、基本的に2時間で1科目解けば良いはずです。
これなら定期試験と変わりません。
しかし、人間、明確に区切られていないと簡単に
その予定をはみ出します。
そのため、本番でも答案構成が反映しきれない
ままとにかく論述を終わらせないといけない科目もありました。

また、試験時間中は結局一度も席を立ちませんでした。
4時間のうち20分最初から余裕を見るくらいの意識で調度
良いのではないでしょうか。

というわけで答案構成と筆記時間の分配、
自己の筆記速度の把握、そしてその筆記速度の維持が大事です。
答案構成もあまり凝りすぎないことが大事だと思います。
凝った答案構成を文章にするにはそれだけで時間がかかります。
見切り発車とは言いませんが、そこら辺の割り切りは実は論文試験
で一番大事なのかもしれません。時間で区切ってとにかく書き出す
くらいの意識を持ちたいものです。
答案が書ききれなくて涙するよりも、
見切り発車でとりあえずベーシックなことを
書いていくべきだと思います。
私は実際受けてみて、本番の論文二日目以後はこの考え方に変わりました。

また、筆記速度は最初は丁寧に行きがちですが、
いきなり全力で書き始める癖を付けた方が良いかと思います。
いかに完璧な答案構成でも書けなきゃ点になりませんから。

3.予備校?

択一答錬はなるべくやった方が良いと思われます。相対位置の把握、
時間の把握、解き方の工夫、理解度の把握等得られるものがたくさんあります。
だらだらしがちな勉強のペースメーカーにもなります。
あるものは有効活用すべきです。みんながやってることは
最低限やっておいた方が良いです。

かといって、かなりトリッキーな問題があるのも事実なので
そこら辺は割切りましょう。新試験自体もプレと本番では
かなりレベルの変動がありました。

論文答錬は結局一度も受けませんでした。
ただ、嫌いとか高いとかいうよりも、ギリギリまでアウトプットのみに
の時間をかけることを惜しんだという理由が一番大きいです。
とにかくインプットの量が膨大な試験ですから。
ただ、実際に前述の通り時間の使い方という意味で
長丁場を経験することは大事ですので
受けた方が良かったとも思います。
問題、解答の質に関しては色々意見も聞かれますが
受けていないので私的な感想は控えます。

今日はこの辺にしておきます。

追記:平成19年度新司法試験考査委員が発表になったようですので、
ご参考までに。
http://kanpou.npb.go.jp/20061107/20061107h04458/20...
2006年11月08日(水) 00:26:33 Modified by gp009




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