GNSS

Abstract

測位衛星は、とても応用範囲が広いのです。ここでは、どんな応用例があるかを記録したいと思います。

What's new

  • 2011年3月6日、防災関連数件追加
  • 2011年2月7日、環境でゴミの話を追記
  • 2010年10月24日、ITSについて追記。

Topic

  • 物流
英語ではLogisticsというそうです。物がいつどこにあるかがトラックできるようにしたいと言う話があり、どこにあるかを調べるときにGNSSが利用できます。トラックのカーナビとか携帯のカーナビを使うイメージ[1]。
この物流の世界もなかなかコアで2010年7月15日にバリで開催されたUNESCAP[2]主催の物流関係のフォーラム[3]に参加しました。難しい話をしていましたが、そうですねー、印象に残ったのは、アジアハイウェイですかね[4]。しかし、政治形態の異なる国が並ぶ東南アジアなど、なかなかヨーロッパみたいにノンストップでアジア各国を走り抜けるのは難しそうです。
  • 地図作成
地図を作る方法もいろいろとあるのだと思いますが、地上で今どこにいるかがわかる衛星測位は、大いに役立っていることでしょう。人工衛星で地上の写真をとって地図にするとします。しかし、その写真が地球上のどのポイントかわからないと地図として使えません。測量で得た結果を合わせこむのもありですが、きっとその人工衛星自身もGPS受信機を積んでいて、今自分がどこにいたので、この地図はここだとか言うととてもシステマティックな感じがします。 DEM(Digital Elevation Model)というものがあります。自分は3Dの地図と理解しています。それをヘリコプターで作るシステムがあるそうです。[5]。もちろんGPSを積んでいて、どうもDGPSを使っているようですね。
  • 高度交通システム(ITS
かなり広い話で、衛星測位に限った話ではありません。ETCやVICSもITSの一種。カーナビもシステムの中に組み込まれて使われるイメージ。さて、現在カーナビに積んであるGPS受信機の精度は、10mという数字をよく聞きます。その精度を1mくらいまで高めると言うDGPSは、SAが廃止されてからその意義を失い、カーナビ用サービスがどんどん廃止されたようです[6]。ニーズがないのでしょうか?DGPSの場合は、その効果の割には、サービス提供側のコストが大きいというのが、廃止の原因かと思います。 今後の夢の世界。技術的には、搬送波位相を使えば、現在数cmの誤差の測位ができるようです。現時点で制約はかなり多く、高額な受信機、補正情報の受け取り方、信頼性、可用性。そこは、技術で解決していくとして、もし、そんな高精度な測位ができたら、どんな未来が待っているでしょうか?自動運転、衝突防止、。。。
また、プローブカー(Probe car)もITSでよく出てくるトピックです。
  • 環境
2011年2月7日、富士山環境ごみマップと言う活動の話を聞きました。このページ[7]に情報がございます。富士山の樹海は、組織的な不法投棄に困っているとか。彼らは暗闇にまぎれてやってくるとか。少しでも抵抗するために、GPS付き携帯で不法投棄の場所を撮影し、特定の場所に情報を送信して、このあたりが危険と言う情報を集めるらしい。これが抑止力になって、あの美しい富士山が世界遺産とかになればいいんだけど。ホームページを見るとごみだらけだ。
  • 防災・安全
地滑り観測とか、火山監視とか、津波監視とか。アメリカでどうしているのかなと思っていたときに、こんな記事を見つけたので解読します。
あとリアルタイム防災って何だろう。携帯やカーナビのように位置情報を使うデバイスに衛星経由でメッセージを送る取り組みみたい[8]。QZSSのL1SAIFという信号を使うと250bpsの通信ができるらしい。決して速くはないが、うまく工夫すればいろいろできると言う話なのでしょう。確かにすごい普及している端末で衛星経由で情報が得られたら強いかも。今どんな開発状況なんだろう。
  • 農業
  • 観光
  • 海洋
  • 電車
  • 歩行者

Reference

  1. 宮前直幸。2003.物流可視化に向けた位置情報の標準化。http://www.nri.co.jp/opinion/chitekishisan/2003/pd...
  2. UNESCAP. http://www.unescap.org/about/index.asp
  3. UNESCAP Regional Forum of Freight Forwarders, Multimodal Transport Operators and Logistics Service Providers 15 July 2010. http://www.unescap.org/ttdw/Index.asp?MenuName=FFF...
  4. 国交省。2005.http://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/inter/kokusai/AH...
  5. 坪井 知美・村手 直明(中日本航空株式会社). 2000. レーザレーダによる50cm-DEMの作成方法と精度. http://www.csis.u-tokyo.ac.jp/dp/dp29/1_2_Tsuboi_M...
  6. Panasonic Corp. FM多重D-GPSサービス終了のお知らせ. http://panasonic.jp/car/navi/info/d_gps_end.html
  7. 富士山クラブ. 富士山環境ごみマップ. http://www.fujisan.or.jp/action/kankyo/gomimap.htm...
  8. NTTデータ. 2010. 衛星と位置情報を利用したリアルタイム防災. http://www.ntt.co.jp/journal/1008/files/jn20100802...
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