1.プロローグ
路面に撒き散らされた血の海に溺れる。魚が腐った様な腐敗臭に眩暈を覚えた。路面に吐瀉物の様に転がる大腸を靴の底で突き、自虐的に笑うのだった。微かな吐き気を催したがぐっと耐える。堪えなければ…一気にガンパウダーを飲み砕き自制を保つ。ガタガタと痙攣を起こすと先程、目に入った原型を留めていない死体に近付きそっと、内臓に手を伸ばした。ぐちゃぐちゃと音を立て内臓を掻き分けると気持ちの良い、まだ、人間の温もりを残す温かさに何だか安らぎを覚えた。やっと、見付けた。僕の欠片。
「ブチィィイイッ!!」
心臓を噛み千切る音だけが路上に響き渡るのだった。
1p〜
路面に撒き散らされた血の海に溺れる。魚が腐った様な腐敗臭に眩暈を覚えた。路面に吐瀉物の様に転がる大腸を靴の底で突き、自虐的に笑うのだった。微かな吐き気を催したがぐっと耐える。堪えなければ…一気にガンパウダーを飲み砕き自制を保つ。ガタガタと痙攣を起こすと先程、目に入った原型を留めていない死体に近付きそっと、内臓に手を伸ばした。ぐちゃぐちゃと音を立て内臓を掻き分けると気持ちの良い、まだ、人間の温もりを残す温かさに何だか安らぎを覚えた。やっと、見付けた。僕の欠片。
「ブチィィイイッ!!」
心臓を噛み千切る音だけが路上に響き渡るのだった。
1p〜
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