外は紙吹雪のように雪が舞っている。
でもこの雪がなければ自分達が関係を結ぶことはなかったのたと思うと、何だかさゆみは複雑な気分になった。
横を向くと生田は口が半開きの状態で眠っている。
ベッドの周りには乱暴に脱ぎ散らかされた服が散らばってる、つまり今は二人とも何も身に着けていない。
さゆみは小さな溜め息を漏らしてから、生田を起こさないように静かにベッドから抜け出した。
一応エアコンをしているといっても、外は雪でおまけに全裸なので少し肌寒かったがさゆみは気にせずに窓辺に向かう。
それから曇った窓にそっと手を置く。
なぜこんなことになってしまったのか、自分でも未だによく分からない。
生田が部屋を訪ねてきて、しばらくは二人でいつものように話していた、でも不意に目が合って生田が顔を寄せてきて、
唇が重なってから後はあっという間だった。
後輩である生田と体の関係を持ってしまうことも予想外だったが、後輩に抱かれたことのほうがさゆみには予想外だった。
先輩だし年上だしこういうことではリードする立場だと勝手に思っていたが、場慣れしている生田に先手を取られて後は快楽に流されるままだった。
あんなに声を上げてはしたなくよがるとは思ってもみなかった、さゆみは先程の情事を思い出して苦笑する。
でもそれと同時に少しだけ体が火照りだす。
まるであの子に抱かれていたときのように体が疼く。
さゆみは思わず自分の体を抱きしめる、すると自分のものではない二本の腕に後ろから抱きすくめられた。
「・・・生田」
窓はうっすらと曇っていてその姿は見えなかったが、振り返らなくてもこの部屋には自分と生田以外に人はいない。
「そんな格好でいると風邪ひきますよ、道重さん」
いつもより少し低い落ち着いた声が耳元で聞こえてくる。
その声に体が微かに震えた。
「それとも・・・衣梨を誘ってるんですか?」
生田は笑いながらそう言うとさゆみの首筋に顔を埋めてくる。
それからすぐに首筋に舌を這わされて思わず艶ぽっい吐息が漏れる。
さゆみは呆れたように笑いながら、筋肉質な生田の腕を掴むとそうかもねと自嘲気味に呟いた。






この続きは各自妄想で埋めてくれ





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