インターフォンの音が鳴ったらすぐ、玄関まで駆けた。鍵を開けてドアを押し開くと、会いたかった人が立っていた。

「こんばんは」

少し照れたように笑うリンリンを、部屋に入るように促す。右手に持っていたオリジン弁当の入った袋を受け取り、またオリジン?とからかったら、だって美味しいんですもん、なんて言って笑う。

リンリンと食べるならなんでも美味しいけどね。弁当をテーブルの上に置き、ソファーに座るリンリンの横に腰かけた。

「ブログ見ましたよ」
「どうだった」
「道重サンすっごく可愛い……ケド」
「けど?」
「ちょっと…ジュンジュンと顔、近すぎかなあ、って思いマス」

あ、でも、別に、いいんですけど、ちょっとだけ、あの、
なんてリンリンは一人で慌てだした。頭を撫でてあげると、リンリンは拗ねたようにこっちを見る。なんか犬みたいだなあって、なんとなく思った。

「やきもち?」
「……ハイ」

観念したように頷く。その頬を指で撫で、口づけた。何度か唇を重ねて、離す。

「リンリンは…さゆみとお弁当、どっちが食べたい?」

ふふ、なんてからかうように言ってやった。するとリンリンはすぐに顔を赤らめて、あたしの名前を呼んだ。

寝室に入ると、リンリンから強引な口付けを受けた。そのまま流れるようにベッドに倒れる。
ぎこちなく肌に触れる指先に、体が震えた。いつもより乱暴な触れかたをするのは、やっぱり妬いているからだろうか。

あたしを組み敷いたまま、タイツ越しにあたしの足を撫でる。ビクっと体が揺れる。甘い刺激をうけ、体に熱が灯った。

「破いて、いいデスか?」

「え?」

返事をする前に、リンリンはあたしの膝に爪を立て、ぐいと引っ掻いた。
軽い痛みが走り、タイツは破けてしまった。引っ掻いた部分にリンリンは口付けた。
傷をなぞるように舌を這わす。くすぐったいような痛みが体を走った。

「…ぁっ…やっ…」
「道重サンは…わたしだけの、ものデスよね?」
「そう、だよ…?」

なんだか、リンリンが知らない人みたいでちょっと怖い。でも、愛されてるんだなあって安心してしまうあたしは、随分と狂ってしまったのかもしれない。

このタイツを、ブログにアップしたら、リンリンは何て言うだろう。想像したら、ゾクっと体が震えた。

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