23 名前:名無し募集中。。。[] 投稿日:2013/02/25(月) 14:36:22.38 0
〜ある日の事務所〜

新垣:れいな〜、久しぶり〜。
田中:あ、ガキさん。お久しぶりでーす。
新垣:なによ、れいなにしては丁寧な挨拶ねw
田中:なんでよ〜。
新垣:やっぱり、れいなだw
田中:もう終わりですか?
新垣:うん、今打ち合わせ終わって帰るとこ。れいなも終わり?ご飯食べにいかない?
田中:いいですよ、1年ぶりくらいかな??ガキさんとご飯行くの。

〜ある、しゃぶしゃぶ屋〜

新垣:ああ〜、久しぶりにこんなに食べたわ。
田中:私も〜。体調崩してからロクに食べてなかったけん。
   矢口さんプロデュースのしゃぶしゃぶ屋じゃなかったけどいいのかな?w
新垣:いいんじゃない?矢口さん、最近誘ってくれないしw
     そういえばさ、最近のさゆはどうなの?
田中:頑張ってますよ。頑張りすぎて体調崩しよったけん。
新垣:うん、それは知ってる。さゆはためこむタイプだもんね。
田中:ですよね〜。
新垣:でね、それはいいんだけど、最近のさゆ変わったところない?
田中:変わったところ?なんやろ?責任感がさらに強くなったこととか?
新垣:うん、それもそうなんだけど・・・。

224 名前:名無し募集中。。。[] 投稿日:2013/02/25(月) 14:38:26.12 0
田中:ガキさん、どうしたんですか?おかしいっちゃよ。
新垣:ごめん、ストレートに言うね。さゆと生田付き合ってない?
田中:は!?さゆと生田が?? ははは、冗談でしょ?ガキさんw
新垣:冗談じゃないよ・・・。
田中:またまたぁ・・・

と言いかけて、新垣の真剣な目を見て冗談ではないと悟るれいな。
そして、最近の道重と生田の絡みに思いを巡らす。

田中:あ・・・そういえば・・・。
新垣:何何!?やっぱりそうでしょ!!
田中:ガキさん、落ち着いて・・・。
新垣:ごめん・・・。
田中:一回、泣いている生田をさゆが慰めとったところを見たっちゃ。
   で、あとでさゆに「生田、何かあったと?」って訊いたら、
   「なんでもないよ。ちょっと自信無くしてたみたい」
   って言われたから、あまり気にせずにいたけど。。。
新垣:それいつぐらいの話?
田中:1ヶ月ぐらいまえかな?
新垣:やっぱり・・・。

つづく。


248 名前:223 ◆SADnxmDU52 [] 投稿日:2013/02/25(月) 23:00:45.56 0

田中:やっぱりって?
新垣:1〜2ヶ月ぐらい前から生田からのメール減ったんだよね。前はうるさいぐらい来てたのに。
田中:あの生田が!?
新垣:そう。最初は生田も忙しいからしょうがないか、って思ってたのね。
   それで、「最近忙しいの?」てメール送ったら、「ええ・・・ちょっと。」って返ってきて。
   今までは1通送ったら10通ぐらい返信来てたのに。
田中:信じられん・・・あの生田が・・・。
   でも、何でそれだけで、さゆと生田が付き合ってることになると?
新垣:で、その後に事務所で生田を見かけたから、話しかけたのね。
   そしたら、生田ビックリして手にしてた携帯を落としちゃったの。
   それを拾ったときに画面が見えたんだけど・・・さゆみんが映ってたんだよね・・・。
田中:生田なんか言いよったの?

249 名前:223 ◆SADnxmDU52 [] 投稿日:2013/02/25(月) 23:03:22.85 0
新垣:それで、「あれ〜?さゆみんの写真なんか見ちゃってぇ。この浮気者〜!w」
   って冗談言ったら、生田半泣きで、「え、浮気!?そ、そんなんじゃ・・・」
   って思いっきりキョドってたんだよね。
田中:いくら生田がKYでも、その反応はおかしいっちゃね・・・。
新垣:でしょ?だからおかしいと思って。
田中:でも、それだけで付き合ってることになるかなぁ?
   頑張ってるさゆを見て、9期10期みんな尊敬してるけんね。
   生田のことだから、それが行き過ぎてるだけのような気もするっちゃけどねぇ・・・。
新垣:そんなことないって!
田中:ガキさん、なんだかんだ言って、ジェラシー?w
新垣:田中っち、茶化さないで!怒るよ!!
田中:ゴメンなさいゴメンなさい!そんなに怒らないで。
新垣:その後、「なんか悩みあるなら気軽にメールしな」って送っても返事も来ないし。

250 名前:223 ◆SADnxmDU52 [] 投稿日:2013/02/25(月) 23:06:20.28 0
新垣:で、さゆみんにも訊いてみたの。「最近、生田悩んでるみたいだけど?」
田中:(ガキさん、なんだかんだ生田のこと大好きっちゃねぇ・・・)
新垣:そしたら、さゆみん慌てだして、「え!?生田がですか??そんなことないと思うけど・・・」
   って、あのさゆみんがシドロモドロになってるし。
田中:う〜ん・・・。でも、もしそうだとしても、どうしようもなくない?
   たしかにアブノーマルではあるけど、犯罪でもないし。さゆレズっ気あるし。
新垣:どうしようもあるよ!生田はまだ15歳だよ!!
   そんな子供をそんなふうに歪んだ恋愛に引き込むなんておかしいでしょ!!!
田中:歪んだって・・・。べつにイチャイチャするぐらいでしょ?
新垣:あたし、さゆみん許せない・・・。
田中:ガキさん、そんなコトないって。落ち着いて・・・。
新垣:田中っち、あたし、これからさゆみんとこ行って、話しつけてくる。
田中:ガキさん!落ち着いて!!

つづく


283 名前:223 ◆SADnxmDU52 [] 投稿日:2013/02/26(火) 12:51:56.17 0
「ガキさん!落ち着いて!!」「なんで止めるのよ!あんたにとっても後輩でしょ!?」
「まだ、本当だと決まってないし!」「とにかく、道重のところに行く!!」「ちょ、道重って・・・」

と、れいなが必死に新垣を止めている頃、道重はバラエティ番組の収録が終わり、
ひとりタクシーに乗って、家路についていた。窓の外を見ながら物思いに耽る。

(はあ、疲れたな・・・。イベント・握手会・テレビ収録・ツアーリハーサル・・・。
やんなきゃいけないことばっか・・・。昔も大変だったけど、リーダーだから打ち合わせも
増えたて、頭も今まで以上に使うし・・・。

284 名前:223 ◆SADnxmDU52 [] 投稿日:2013/02/26(火) 12:54:31.97 0
私この先どうなるんだろう。れいなも卒業しちゃうし、私の卒業もそう遠くは無いよね・・・。
れいなはバンドやって、歌手として生きていけるだろうけど、私は芸能界で生き残れるかな・・・?
今日の収録も笑いはとれたし、多分カットもされないだろうけど、私自身の力って言うより、
MCの人がうまく私がハマる流れに持って行ってくれたって感じだしなぁ。
ブラバラで土田さんが、ハマった時の爆発力はすごいって言ってくれたけど、
それって、ハマらなきゃダメってことだもんね。国生さんや貴理子さんは自分で見せ場作れるしなぁ。
ももちみたいに勉強もできないしなぁ。どうしたらいいだろう・・・。

悩んでもしょうがないし、今はモーニング娘。の広報係として頑張るしかないんだけど、
一人になると考えちゃうなぁ。最近自分がコントロール出来てないなぁ。良くないよ・・・。)

285 名前:223 ◆SADnxmDU52 [] 投稿日:2013/02/26(火) 12:56:42.91 0
徒然なるままにそんなことを考えていると、ふと生田のことが頭に浮かんだ。

(生田なにしてるだろう?今日は自主練かな・・・?
いつからだろう?自分の中でこんなに生田の存在が大きくなったの。
ガキさん、ガキさん、ってしつこいぐらいに言うから、イラッとしたことも多かったんだけど、
大好きなガキさんを見ている生田の笑顔が素敵だなって思ったんだよね。
それから気がつくと生田を見てしまう自分がいた・・・。
あの笑顔を私に向けてくれたら嬉しいだろうな、って考える自分がいた・・・。

そして、あの日、私は自分の感情を抑えきれず、生田と結ばれてしまった・・・。
喜びと罪悪感が入り混じった複雑な気持ち。15歳の女の子にこんなことして良いわけがない。
それは分かってる。リーダーとして特定のメンバーに入れ込んでは行けない。
それも分かってる。でも我慢できない!!)

悩んでもすぐの解決策などないことをわかりながら、
レインボーブリッジを渡るタクシーの中で道重は葛藤していた。

その時、道重の携帯が鳴った。

(誰だろう・・・?)

つづく。



375 名前:223 ◆SADnxmDU52 [] 投稿日:2013/02/28(木) 17:28:56.98 0
(誰だろう・・・?)

道重がバッグから携帯画面を見ると、「れいな」の文字。

(れいながこんな時間に電話? 珍しい。どうしたんだろう??)

「もしもし・・・?」
「あ、さゆ?いまどこにおると?」
「いま収録の帰りだよ。タクシー乗ってる。」
「そう、今からちょっと出てこれる?ちょっとはなししたいことがあるけん。」
「話したいこと?なんかあったの?」
「会ってから話す。大事なことだから早く話したいっちゃ。」
「(こんなこと初めてだな・・・どうしたんやろ?)分かった。どこ行けばいい?」
「あのね、麻布十番のカイオンっていうバー。住所はね・・・。」

住所をメモし、電話を切る。
そして運転手に行き先の変更を告げる。

「すいません、麻布十番に行ってもらってもいいですか?」
「分かりました。」

運転手は怪訝そうな素振りも全く見せず、返事をする。
乗ってきた時から、道重が芸能人なのには気づいていたが、電話している道重のただならぬ雰囲気に、
芸能人って大変なんだな、と思ったぐらいで、行き先変更にも疑問をいだかなかった。

376 名前:223 ◆SADnxmDU52 [] 投稿日:2013/02/28(木) 17:30:16.89 0
これまでにれいながこんな誘い方をしたことはない。
何かあったのだろうか?そういえば、若干声がうわづっていたような感じもした。
なにか良くないことが起こったのだろうか?
だとすれば、心の準備はしておいたほうがいいかもしれない。

30分ほどでタクシーは目的地に到着した。
そして、指定されたバーに入り、店員に案内され個室に通される。

「あ、さゆ、ごめんちゃ。こんな時間に呼び出して。」
「大丈夫だよ、それよりどうしたの?初めてじゃない?こんなふうに呼び出したの。」
「うん、実はちょっと話しづらいことなんやけどね・・・。」

道重は思わず唾を飲んだ。やはり良くないことなのか・・・。

「さっきまで、ガキさんとご飯食べとったとよ。」

ガキさん!?予想もしなかった名前に道重は心臓の鼓動が早くなるのを感じた。
ただ、それをれいなに悟られまいと冷静を装い返事をする。

「へえ、れいなとガキさんが二人で食事なんて初めてじゃない?
 そこまで仲良く慣れたんだね。」
「まあね、ガキさんが卒業してちょっとしたわだかまりがなくなったかな。
 それはいいんだけど、そこでガキさんに訊かれたことがあるとよ。」
「なに・・・?」

377 名前:223 ◆SADnxmDU52 [] 投稿日:2013/02/28(木) 17:31:34.44 0
道重はこの場から今すぐ逃げ出したい衝動にかられた。
誰から質問されたとしても、普通はこんな気持ちにはならないだろう。
だが、今出てきた名前は新垣里沙なのだ。いやでも自分が愛する彼女とリンクする人なのだ。

「ガキさん・・・、さゆと生田のこと気づいてるよ・・・。」
「私と生田?なんのこと・・・?」
「ごまかさんでもええよ。別にれいなは何とも思っとらんし。」

ごまかしの言葉はいくつも浮かんだ。
だが、れいなに何を言っても見透かされる気がした。
なんだかんだ言って、田中れいなは自分の最大の理解者なのだ。
表面上、仲が良かったのは亀井絵里だが、田中れいなは最高のビジネスパートナーであり、
ある意味、絵里以上に道重さゆみという存在を理解している気がするのだ。
そう考えた時、道重はごまかす気が全くなくなっていた。

「ガキさんはなんて・・・?」
「否定しないんだ。」
「れいなに嘘はつけないでしょ・・・。」

「ガキさんは生田のちょっとした態度で気づいたみたい。
 なんだかんだ言って、ガキさんも生田のこと大好きやけんね」
「そっか・・・、それで?」
「ちょっと言いづらいけど・・・、15歳の女の子をそんな歪んだ恋愛に引き込むなんておかしい、って」

378 名前:223 ◆SADnxmDU52 [] 投稿日:2013/02/28(木) 17:33:00.34 0
道重は深い穴に吸い込まれるような気持ちに襲われた。
自分が感じていた罪悪感、目を背けていた事実を他人からそのまま突きつけられたのだ。

「そうだよね、ガキさん怒るよね・・・。大事な後輩にそんなことされたら・・・。
 そう、さゆみが全部悪いんだよ・・・。」
「そこまで分かってるならなんで? あの時・・・さゆ、石川さんの時、あれだけ辛い思いしたやん??
 生田がその時のさゆと同じ辛さを味わうかもしれないのになんで?さゆらしくないよ・・・。」
「そうだね、あの時は辛かったね・・・。」

つづく。


557 名前:223 ◆SADnxmDU52 [] 投稿日:2013/03/05(火) 23:28:11.09 0
>378のつづき。

「そうだね、あの時は辛かったね・・・。」

道重が述懐し始めたとき、新垣は帰宅し自分の部屋で一息ついたところだった。

今すぐ道重のところへ行くと取り乱したが、
れいなになだめられ、「まずは自分が真実を確かめるから、落ち着いてほしい」という
言葉に従うことにしたのだ。れいなの真剣な眼差しにおされたのもあるが、
このまま道重にねじ込んでも、ただケンカになるだけだなと思ったのもあるし、
道重とケンカになれば生田が悲しむ。それは望むところではない、という思いもあったからだ。

それでも不安が無いわけではない。
れいなは最終的には道重の見方をするのではないか?
あの二人は道重と亀井のような友情はないが、
ビジネスパートナーとしてお互い信頼しあっている。
道重と同期の彼女は、自分より道重の利益になる方を選ぶのではないか?

ただ、れいなは曲がったことを嫌う。
だから、きっと真実を確かめてくれる。
新垣は、そう思うしかないと自分を納得させた。


色々考えてもしょうがない。今は待つしかない。
そう思いながら、ベッドに横たわる。

558 名前:223 ◆SADnxmDU52 [] 投稿日:2013/03/05(火) 23:29:49.21 0
ふと頭に生田の顔が浮かんだ。
いま何してるだろう?
あの舞台以来、突然、自分の熱狂的ファンになった彼女。
狂信的とも言える態度を煩く感じたり、戸惑ったりもした。

ただ、徐々に彼女の屈託の無い純粋な笑顔は自分を魅了し始めたのだ。
自分があの年齢の時、あんな純粋な笑顔が出来ただろうか?

気がつけば、彼女が来るのを待っている自分がいた。
本当にかわいい最高の後輩。それが生田だった。

そう、あの時までは・・・。

あるコンサート後、異常にテンションの高い生田が自分のほっぺにキスをしてきたのだ。
それまでなら、「なにやってるのよ〜、あんたは〜。」と返すところなのだが、
急に胸が高鳴ってしまい、何も返せなくなってしまったのだ。

「新垣さん、どうしたんですかぁ?」
そんな新垣の戸惑いも知らずに、生田は純粋な笑顔を向けてくる。
その笑顔に更に胸が高鳴ってしまい、
「なんでもないよ、早く楽屋戻ろ。」
というのが精一杯だった。

559 名前:223 ◆SADnxmDU52 [] 投稿日:2013/03/05(火) 23:31:48.29 0
その夜、新垣は自分でも信じられないことをする。

自分はどうしてしまったのか?
頭から生田の笑顔が消えない。
こんな気持ちをメンバーに持つなんて・・・。

あぁ、生田・・・。
気がつくと、新垣の手は自分の秘部に触れていた。
その秘部はしっとりと濡れていた。
理性と本能がせめぎ合う。

メンバーを思ってこんなことするなんておかしい!
理性はそう叫んでいる。

しかし、本能は理性を消し去る。
生田を想いながら、新垣は昇り詰めた。


この後も、新垣は何度か生田を想いながら、自慰行為を繰り返した。


道重を許せないと言っておきながら、実は自分も同類ではないか?
欲望を満たした道重に嫉妬しているだけではないか?

新垣はベッドに横たわりながら、思考の迷宮に迷い込んでいた。
彼女はそのまま眠りに落ちていった。


その頃、道重は自分のトラウマと言える恋愛をれいなに語り始めていた。


つづく



5スパゲッティー 863〜 に続く


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