さゆえり「れいなはココが感じるの?w」14.1 561-565



「れーなぁ!れーーーーなぁぁぁっ!!」
「っ…なんよ、もう…絵里、うるさい…」
「あのね!さゆにはちみつもらったぁ」

携帯の画面に向けていた視線を上に上げると、
目の前に満面の笑みを浮かべた絵里と
両手で大事そうに抱えた小さな小瓶。

「はちみつ?」
「そう!喉に良いんだってー」
「んー…れいな、どうせ甘いもんやったらチョコの方がいいと」
「っ…グッ…」
「ええぇぇええ??なっ、泣かんでもよかろーが!」

うわぁ!そんなんで泣くか?フツー!

「だっ…てぇ…」
「ゴメンゴメン!マジでゴメンて!」
「一緒に食べてくれる?」

ひゃぁーー、その涙目な上目遣い!反則やろ!

「わかったって。食べるけん…」
「一緒に?」
「うん。一緒に」
「やったぁ」

パッと明るくなった表情もカワイイし、
2人掛けのソファーなのに
れいなの横めいいっぱい詰めて座るその仕草もカワイイし、
ウヘヘ〜ってだらしなく笑いながら瓶の蓋に手をかける仕草もカワイイ。
もう、全部がカワイイ…って…あれ?

「なん?絵里、なんしよーと?」
「んん〜…蓋が開かないよぅ…」

ええぇぇぇええぇえ〜普段ダンスの時とか
豪快な亀井キック繰り出しよーのに腕力がないとかwww
カワイすぎっちゃろ!!

「ほれ、貸してみ?」
「んーー」

素直に手渡された小瓶の蓋に手をかける。
ジッとれいなの手元に見入っている絵里の伏せられた目を
チラリと見やってから、グッと両手に力を込めた。
キュポンと小気味いい音を立てて、瓶の蓋が外れた。

「れーなすごーい!」
「いや、意外と楽に開いたっちゃけど…」
「うわー。いい匂いがするー」

聞いとらんし…。

「ねぇねぇ、早く食べてみよ?」
「や、でもスプーンとか無いし…」
「え?いいじゃん、指ですくったら」
「えー、それはアカンやろぉ」
「いいじゃん。れーながすくって、絵里に食べさせてくれたら」
「いやいやいや、今、ここ、楽屋やし!」

こいつはいきなり何を言うとーと?

「あー。じゃあ、楽屋じゃなかったらしてくれるんだw」

そうやね。
ってそうやなくて!
そーゆー事も楽屋でデカイ声で話すんやなかと!

「そーだよね?だってれーなこの間も
 スプーンとか使わないでアイス食べさせてくれたもんね?」
「あーあーあー!何言うとーかぜんっぜん聞こえんしーー」
「えー、だってついこの前の話じゃーん。覚えてないのー?」
「ぅおっほん!んんっ!はーーー今日も天気がよかとねーー」
「れーな?ここの楽屋、窓ないですよ?」




「………」

あ。
リンリン顔真っ赤…。

「リンリン?」
「ハハハハィイ??」
「今度はアイス、食べさせてあげようか?」

ミ  ピャッ!

Σ从*・ 。.・)

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