「タナカさん、ねんねしよう♪」
「えー…。ヤダ。ていうかジュンそれキモい」
私がおねだりすると、田中さんはいつも嫌そうな顔をする
別に、それで傷ついたりはしないけど
ちなみに「ねんねしよ」って、私たちの間ではエッチのこと
前にそのまんま「エッチしよ」って言ったら蹴られたから、そうしてる

「なんでー、タナカさんはジュンジュンとねんねしたくないの?ジュンジュンのこと嫌い?」
「やけん、キモいって…」
田中さんは目を逸らす
でも、照れてるだけみたいに見える
最後の切り札に、ぎゅっと抱きしめて耳元で囁いた

「…れーなちゃん、好き。ね、お願い」
「………」
ほら、真っ赤になった
田中さんて結構押しに弱い

「…き、昨日もしたとやろ?」
「今日もしたいの!」
「そんな…」
口で抵抗してるけど、上目使いが誘ってるみたい
可愛い、田中さん
私は小さい体を抱き抱えた

「!うわ、ちょっとジュン!」
「運んであげます」
軽いなーって思いながら、田中さんをベッドまで運んで下ろす
私も隣に倒れ込んで目を見つめたら、観念したように見つめ返された

「…したがりやね、ジュンは」
「だって好きだもん」
「するのが?」
「れーなちゃんが」
また真っ赤になっちゃった田中さん抱きしめて、思った

本当はもうひとつ理由があるんだよ
したがりさんになっちゃう理由

田中さん、普段は私のこと好きじゃないって言うけど
ねんねしてすごく気持ち良くなってるときは、いっぱい「好き」って言ってくれるから

…今夜もいっぱいいっぱい、「好き」って聞かせてね
ジュンジュンの可愛いれーなちゃん

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