最終更新:ID:r/v4sLJ9cw 2013年09月22日(日) 13:19:58履歴
※関連 5スパゲッティー 871-875(鞘師編) 6スパゲッティー 513-516(鈴木編) 7スパゲッティー 185-189(譜久村編) 7スパゲッティー 438-440(飯窪氏編)11スパゲッティー 28-30(石田編) 12スパゲッティー 153‐156(工藤編) 12スパゲッティー 932‐937(小田編)
「鬼ごっこしてくださぁい!」 「えぇー、またなのぉ」 「だって、次の回まで時間あるんですよね」 「・・・もう、仕様が無いなぁ」 ちょっとだけ眉を下げて困ったような顔をして、でも、にっこり笑って遊んでくれるひと。 時々ものすごく怒られて、そんなときはちょっと恐いけど、いつもは笑って甘えさせてくれるひと。 甘えて抱き付くと、優しくって柔らかい笑顔でぎゅうぅぅって抱き締めてくれるひと。 母より、もっとお母さんみたい。 道重さん、だぁいすき。 前は、もうひとり優しいお姉ちゃんみたいな、田中さん・・・たなさたんがいた。 抱き付くとよしよしって頭を撫でてくれて、それを道重さんがにこにこ笑って見ててくれて、それがとっても幸せだった。 いつだったか、言い間違いをしてから、田中さんを「たなさたん」って呼ぶようになった。 だから、不公平にならないように、道重さんを「みにしげさん」って呼ぶようにした。 ふたりとも、とっても大好きだから。 ちょっとでも不公平になるようなことはしたくなかったから。 ふたりの間に挟まって笑ってるときが一番好きだったなぁ。 だけど、たなさたんは卒業して、時々しか会えなくなった。 忙しいのは分かってるけど、やっぱり淋しいな、って思うと、みにしげさんがいてくれる。 「おっきい赤ちゃん」なんて呼ぶんだけど、さ・・・。 抱き付いたら抱き締めてくれて、膝に乗っかったらあやしてくれて。 そんなこと、他の人にはできないもん。 いつまでも、こんな風に甘えられるといいな。 卒業なんかしないで、ずっとこのままいてくれないかな。 もちろん、他の人たちも大好きだよ。 どぅーはとっても頼りになるでしょ。 はるなんとかあゆみんも優しいし、面倒見てくれるでしょ。 鈴木さんとか譜久村さんも、甘えさせてくれて、鈴木さんなんかおんぶまでしてくれるでしょ。 鞘師さんや生田さんも、ダンスを教えてくれたり、練習に付き合ったりしてくれるでしょ。 小田ちゃんも、一緒に歌の練習とかしてくれるでしょ。 みんなみんな、まーちゃんに優しくて、だからとっても大好き! モーニング娘。がとっても大好き! だけどね、最近、おかしなことがあるんだ。 前はにこにこ笑ってただけの筈なのに、生田さんが、みにしげさんに甘えに行くと 「あんまり甘えてると道重さんが疲れちゃうでしょ」 って、まさを引っぱがすことがあるの。 「ちょっとだけだし、そんなにしなくても・・・・・・」 って、どぅーが言ってくれることがあるんだけど、じろ、って強い視線に俯いちゃったことがあって。 それをみにしげさんが見て、生田さんを 「大人げないことしないの!」 って怒って、今度は生田さんが泣きそうになっちゃったことがあって。 でも、ね。 そういうとき、大抵、気がつくとふたりとも居なくなっちゃうことが多いんだぁ。 あれ?って思ってはるなんに聞くと、 「大丈夫でしょ」 って、ちっとも気にしてないの。そして、 「まーちゃん、それよりさ、この漫画なんだけどね・・・」 って、他の話が始まっちゃうことがあるんだ。 はるなんがしてくれる漫画の話や、あゆみんが遊びに行ったときの話が面白くって、それを聞いてるうちに、 ふたりともいつの間にか戻ってきてて、いつの間にかみんなが揃ってたりするの。 いっぺんだけ、ふたりがいないのに気がついて、ぱぁって探しに行ったことがあってね。 そのときは、いつもは膝に乗っけて甘えさせてくれるみにしげさんが、生田さんの膝に乗っかってたの。 ふたりでこそこそ内緒話なんかしてたんだけど。 あのときのみにしげさん、生田さんに抱えられたおっきな花束みたいだった。 その後は・・・あゆみんに両目をふさがれて、はるなんが口をふさぎながらそぉっとドアを閉めて。 「これは、3人だけの秘密だからね。誰にも言っちゃ駄目だよ!」 って、はるなんとあゆみんとまーちゃんで指切りげんまんしたっけなぁ。 ・・・でも、なんで秘密にしなきゃいけないんだろ。 あんなに綺麗なみにしげさん、見たことないからどぅーにも話したかったのに。 「あれ?みにしげさんと生田さん、どこ行っちゃったんだろ?アイス、溶けちゃうのに」 休憩時間もそんなに無いのにな、って思ったら、はるなんが 「気にしなくてもいいんじゃない。あ、そうそう、ふたりとも戻ってこなかったらさ、溶ける前にどぅーとアイス食べちゃいなよ」 って言うから、今日はふたつ食べられるかな、って思ったけど。 もうすぐひとつめを食べ終わる頃に、ふたりとも戻ってきたんだ。 「あらら、まーちゃん、道重さんと生田さんが戻ってきたからアイスはひとつだけね」 って、はるなん。 「えー、何々、そんな話してたのぉ?」 「だって勿体無いじゃないですか。まーちゃんとどぅーならふたつ食べても大丈夫だし」 「で、さゆみ達の分が無くなっちゃう、って訳?」 「溶けちゃったら仕様が無いですからね。道重さん、溶けたアイス、飲みます?」 「うーん、それもヤだなぁ・・・」 「でしょ?」 でも、もうひとつ食べたかったな、って思ってたら、 「あらら、佐藤、そんなに残念な顔しないの。ほら、ひと口あげるから」 って、多めにスプーンにすくって食べさせてくれた。 そのままみにしげさんがアイスを食べだすと、生田さんが不満そうに 「えぇー、道重さん、えりなにも食べさせてくださいよ」 って言って、 「何言ってんのよ、あんたは」 って呆れられてた。 生田さんの食いしん坊さんだったっけ?って、ちょっと思った。 だって、みにしげさんと生田さんのアイス、同じだったんだもん。
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