憲法問題と法律問題
憲法問題と法律問題は、判断の枠組みが全く異なるのであり、両者の峻別が問題となる。
憲法問題には２つの側面がある。一つは、�）［Г鯡妓�にするという面。もう一つは、�∨［Р鮗瓩亮┰爐箸覆詭漫Ａ絢圻，蓮∨［Г琉齋�無効の問題を積極的に導くのに対して、後者�△蓮∨［�問題（論点）における論拠、あるいは行政裁量の範囲を画する論拠として登場する。�，亮鑪爐侶�法問題を扱うのが、違憲審査権。一方、司法権は法律問題を扱うものであるが、�△亮鑪爐侶�法問題は論点における論拠として現れることになる。
実際の裁判ではそうはいかないが、さし当り、司法試験においては科目別に問われることになっている（問題文上明示的ではないが、短答式・論文式ともに憲法／行政法の区別も読み取れる）。よって、憲法の出題に対しては憲法問題のみを、行政法を始めとする以下６法の出題に対しては法律問題のみを考えるべきなのであり、かつ、それで足りる（もちろん、個々の論点において憲法上の権利から説き起こす方が望ましいものもあるかもしれない）。これを区別しておくことは、�△亮鑪爐侶�法論点が現れたときに意味を持つ。
これとの関係で、ある要件（あるいは効果。以下も同様）が憲法上の要件か法律上の要件かが問われることがある。
これには２つの場合があり、一つは、(1)明文に規定があるのは憲法か法律かという形式的な問題、もう一つは、(2)それらの要件が実質的に憲法上の要請かどうかという実質的な問題（こちらは憲法問題）。
(1)は、条文の規定がどちらにあるか、という形式的な問題である。従って、それを入れ替えれば、「明らかに誤っている」肢となる。
(2)は、憲法上明定されていない要件が法律に規定されている場合において、それを、(a)憲法上の要請を明文化したと考えるのか、それとも、(b)憲法上の保障を一歩おし進めたものと考えるのか、その対立である（条文に規定があることはいずれの論拠にもならない）。これは、上告理由になるかどうかという点で、実際上大きな影響があるが、“論点”である以上、いずれかの結論が正しい、と言うことにはならないから、結論をいじるだけでは直ちに“誤っている肢”を作ることはできない。
ただ、(a)あるいは(b)であると「考える余地はない」とする肢があったとすれば、それは「明らかに誤っている」肢となろう。
このように、問うている問題ごとに肢の作り方が自ずと変わってくることを知っておけば、問題文の読み方も変わってくる。
憲法問題には２つの側面がある。一つは、�）［Г鯡妓�にするという面。もう一つは、�∨［Р鮗瓩亮┰爐箸覆詭漫Ａ絢圻，蓮∨［Г琉齋�無効の問題を積極的に導くのに対して、後者�△蓮∨［�問題（論点）における論拠、あるいは行政裁量の範囲を画する論拠として登場する。�，亮鑪爐侶�法問題を扱うのが、違憲審査権。一方、司法権は法律問題を扱うものであるが、�△亮鑪爐侶�法問題は論点における論拠として現れることになる。
実際の裁判ではそうはいかないが、さし当り、司法試験においては科目別に問われることになっている（問題文上明示的ではないが、短答式・論文式ともに憲法／行政法の区別も読み取れる）。よって、憲法の出題に対しては憲法問題のみを、行政法を始めとする以下６法の出題に対しては法律問題のみを考えるべきなのであり、かつ、それで足りる（もちろん、個々の論点において憲法上の権利から説き起こす方が望ましいものもあるかもしれない）。これを区別しておくことは、�△亮鑪爐侶�法論点が現れたときに意味を持つ。
これとの関係で、ある要件（あるいは効果。以下も同様）が憲法上の要件か法律上の要件かが問われることがある。
これには２つの場合があり、一つは、(1)明文に規定があるのは憲法か法律かという形式的な問題、もう一つは、(2)それらの要件が実質的に憲法上の要請かどうかという実質的な問題（こちらは憲法問題）。
(1)は、条文の規定がどちらにあるか、という形式的な問題である。従って、それを入れ替えれば、「明らかに誤っている」肢となる。
(2)は、憲法上明定されていない要件が法律に規定されている場合において、それを、(a)憲法上の要請を明文化したと考えるのか、それとも、(b)憲法上の保障を一歩おし進めたものと考えるのか、その対立である（条文に規定があることはいずれの論拠にもならない）。これは、上告理由になるかどうかという点で、実際上大きな影響があるが、“論点”である以上、いずれかの結論が正しい、と言うことにはならないから、結論をいじるだけでは直ちに“誤っている肢”を作ることはできない。
ただ、(a)あるいは(b)であると「考える余地はない」とする肢があったとすれば、それは「明らかに誤っている」肢となろう。
このように、問うている問題ごとに肢の作り方が自ずと変わってくることを知っておけば、問題文の読み方も変わってくる。
2007年01月07日(日) 14:46:00 Modified by streitgegenstand