親族法

婚姻の要件／取消し原因

男１８歳，女１６歳
配偶者のある者
女：前婚の解消・取り消しの日から６ヶ月の経過／出産の場合
直系血族，三親等内の傍系血族の間／養子と養方の傍系血族の場合
直系姻族の間
養子（or配偶者），その直系卑属（or配偶者）と養親，その直系尊属の間

→各当事者（前配偶者），親族，検察官による取消し／検察官が請求できない場合
　　不適齢者：適齢に達した後は、他人による取消しはできない
　　　　　　　適齢に達して３ヶ月・追認後は、本人による取消しはできない
　　待婚期間：待婚期間の経過，再婚後の懐妊

※詐欺・強迫による婚姻／協議離婚の取消し
→原因の止んだ後３ヶ月，追認

裁判上の離婚原因

不貞行為
悪意の遺棄
３年以上の生死不明
強度の精神病で回復の見込みなし
婚姻を継続し難い重大な事由

※離婚に伴う定め

子の監護
復氏／３ヶ月以内の届出
財産分与の請求〈家裁〉→離婚の時から２年
祭祀権利の承継の定め〈家裁〉

親子

嫡出推定

婚姻中の懐胎→夫の子と推定
婚姻後２００日後，解消取消し後３００日内の出産→婚姻中懐胎の推定

父を定めることを目的とする訴え

待婚禁止かつ嫡出推定の及ばない場合
訴訟当事者（被告が死亡した後は，検察官）

　　子，母→母の配偶者，その前配偶者
　　母の配偶者→母の前配偶者
　　母の前配偶者→母の配偶者

嫡出否認の訴え

夫→子，親権を行う母（家裁による特別代理人の選任）

　　夫の死亡：相続権を害される者，夫の三親等内の血族（夫の死後１年）
　　夫が提訴後死亡：６ヶ月以内の受継

子の出生を知ったときから１年

認知→遡及効，取消しの禁止

成年の子に対しては本人の同意
胎内の子に対する父の認知：母の承諾
死亡した子に対する認知：直系卑属がある場合（成年であればその同意）

認知の訴え

子，その直系卑属，これらの法定代理人→父or母（死亡後は検察官）
父母の死亡の日から３年

準正

父による認知＆父母の婚姻→嫡出子の身分を取得
子が既に死亡していても可

子の氏

嫡出子：父母の（婚姻当時の）氏
非嫡出子：母の氏

縁組の要件／取消権者（取消権の消滅）

養親が未成年／養親，その法定代理人（成年後６ヶ月，追認）
尊属，年長者／各当事者，その親族
後見人：家裁許可／養子，実方親族（管理計算後６ヶ月，追認）
配偶者の同意／同意していない者（知った後６ヶ月，追認）

　詐欺強迫による同意／同意した者（原因が止んだ後６ヶ月，追認）

１５歳未満（法定代理人＋特別監護者の承諾）／同意していない者（追認，養子が１５歳に達した後６ヶ月，追認）
養子が未成年（家裁の許可／直系卑属の場合）／実方親族，承諾者（養子が成年後６ヶ月，追認）

※詐欺・強迫による縁組／協議離縁の取消し
→原因の止んだ後６ヶ月，追認

裁判上の離縁原因

悪意の遺棄
３年以上の生死不明
縁組を継続し難い重大な事由

準用関係

	成年後見人	後見監督人	保佐人／補助人	保佐監督人／補助監督人	任意後見人	任意後見監督人
開始	838		876／876の6		任2一号
選任	843	849の2	876の2／876の7	876の3／876の8	任2一号	任4
選任の考慮事項	843④	←	←	←		←
辞任	844	←	←	←	(651)	←
辞任後の選任請求	845		←
解任	846	←	←	←	任8	←
欠格事由１	847	←	←	←		←
欠格事由２		850		←		任5
職務		851		←		任7
財産調査・目録作成	853～856
意思の尊重	858		876の5①		任6
管理権・代表権	859
権限分掌	859の2	←	←	←		←
住居処分の許可	859の3	←	←	←
利益相反	860	860但	876の2③／876の7③	876の2③但／876の7③但		任7Ⅰ項四号
支出金額の予定	861①
事務の費用	861②	←	←	←	649, 650
報酬	862	←	←	←	648	←
事務の監督		863		←		任7ⅡⅢ項
監督人の同意	864, 865
財産譲受	866
（注意義務）	644	←	←	←	644	←
（無償財産の管理）	830
後見の計算	870	871	←	←
利息の支払い	873		←
終了後の処分, 対抗要件	654, 655	←	←	←	654, 655	←
消滅時効	832	←	←	←