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【定義】

釈迦族出身の聖者の意味で一般的には仏教開祖過去七仏の第七仏。用語としての釈迦牟尼仏という場合、釈迦は能忍(能仁)、「牟尼」は寂黙を意味し、仏は仏陀の略である。
〈七仏〉釈迦牟尼仏大和尚 此に云く能忍寂黙と。 『正法眼蔵』「仏祖」巻

江戸時代の註釈になるが、この「釈迦牟尼仏」の名前について、以下の指摘がある。
釈迦牟尼仏は、梵語なり。釈迦能仁と云ふ。牟尼を寂黙と云ふ。無為に住せずして、人天を利するを能仁と称し、有為に住せずして、大涅槃に安住するを、寂黙と称す。共に機の所感なり。如来は常に不思議の無生際をたたぬ。仏陀の略語にて、覚の義、自覚覚他・覚行円満を仏と称す。 面山瑞方師『消災吉祥陀羅尼経直説

名前については、釈迦牟尼世尊釈迦牟尼如来等々呼ばれ、略して釈尊ともいう。
慈父大師釈迦牟尼仏、十九歳の仏寿より、深山に行持して、三十歳の仏寿にいたりて、大地有情同時成道の行持あり。八旬の仏寿にいたるまで、なほ山林に行持し、精藍に行持す。 『正法眼蔵』「行持(上)」巻

【伝記について】

※近代以降の仏教学研究に基づく釈尊伝については、それこそ諸資料が市販されているところなので、この項目ではあくまでも、曹洞宗の宗義としての釈尊伝を記載する。

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