【定義】
天童
如浄禅師が、
道元禅師に示した、仏仏祖祖の身心脱落を弁肯した状況を明かした言葉。
仏祖の
坐禅は
慈悲によって、
衆生を救済するが、それは、諸々の
功徳を修行する心が柔軟だからである。
仏仏祖祖の身心脱落を弁肯するが、乃ち柔軟心なり。這箇を喚んで、仏祖の心印と作すなり。 『宝慶記』第31問答
なお、この柔軟心の出典だが、婆藪槃頭(世親、天親)尊者『浄土論』であると思われる。
かくのごとく菩薩は、奢摩他と毘婆舎那を広略に修行して柔軟心を成就し、如実に広略の諸法を知る。かくのごとくして巧方便回向を成就す。
いわゆる
禅定修行を実践して、柔軟心を成就するとあるためである。
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