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【定義】

上堂での儀式の一。まだ説法主たる住持がいない空座に向かって問訊すること。

【内容】

空座問訊の法は、鼓一会で首座以下の頭首が上殿して西序に入り、徐々に法座の前に到り横に並んだら一斉に問訊する。終われば末位より退いて、西序の位に帰る。

鼓二会では、都寺以下の知事が上殿し東序に就き、末位より法座の前に到って問訊し、終われば上位より引いて東序の位に帰る。なお、現行の方法は、玄透即中禅師永平小清規』の影響が大きい。
上堂時、住持未だ座に登らざる時、知事・頭首空座の前に進みて問訊す。これを空座問訊という。始めは未だ何の儀か知らず。後に経中に於いてその文を得て以て証とす。

なお、この典拠として玄透禅師は、『大般若経』第127巻と、『正法念処経』とを挙げており、両方ともに、勝れた説法者(如来天帝釈など)が坐っていた法座に対し、他の者が敬礼した儀を挙げている。そして、両序が互いに問訊する儀をもって空座問訊だと誤解していた当時の宗門を批判している。

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