【定義】
両班の左右・上下が転換すること。略して転班。『行持軌範』中における正式な作法ではなく、「施食会」法要などに伴って行われる便宜的な差定。
【内容】
各地の寺院で行われる施食会において、最初に本尊上供を行って、それに続けて『甘露門』読誦などを中心とした「施食会」を修行する場合があるが、両班転換はその際に行われる差定。なお、『行持軌範』における「年分行持」「七月十五日」の「盂蘭盆大施食会」では、導師のみ北面して本尊に焼香し、次いで直ちに南面して施食架に向かって立つことになっている。よって、両班は当初の「分班対立」において「施食架の方を上位とする」(『行持軌範』182頁)とされている。
しかし、各地では最初に本尊上供を丁寧に行って、その後施食会に入るとなると、両班も最初は北面を上位とし、その後に南面を上位とするため、非公式な作法ではあるが、本尊上供が終わり、小磬一声(または二声)入って、両班は導師席を中心に時計回りに回って、左右・上下を入れ替えるのである。
両班の左右・上下が転換すること。略して転班。『行持軌範』中における正式な作法ではなく、「施食会」法要などに伴って行われる便宜的な差定。
【内容】
各地の寺院で行われる施食会において、最初に本尊上供を行って、それに続けて『甘露門』読誦などを中心とした「施食会」を修行する場合があるが、両班転換はその際に行われる差定。なお、『行持軌範』における「年分行持」「七月十五日」の「盂蘭盆大施食会」では、導師のみ北面して本尊に焼香し、次いで直ちに南面して施食架に向かって立つことになっている。よって、両班は当初の「分班対立」において「施食架の方を上位とする」(『行持軌範』182頁)とされている。
しかし、各地では最初に本尊上供を丁寧に行って、その後施食会に入るとなると、両班も最初は北面を上位とし、その後に南面を上位とするため、非公式な作法ではあるが、本尊上供が終わり、小磬一声(または二声)入って、両班は導師席を中心に時計回りに回って、左右・上下を入れ替えるのである。
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