達成感?実プレイ?何の事です?

対応レベル:2〜4



導入

ある街を訪れたPCは一組の男女から暗黒司祭討伐を手伝って欲しいと依頼される。
PCとの交渉を担当するのはファリス司祭を名乗る男モーガン
女の方は男よりずっと若い少女アンナで、父娘ほどに年齢が離れている。
モーガン(人間、男、38歳)
冒険者技能:プリースト6、セージ3
人当たりの良い中年男性。ファリス司祭とは思えないほど穏やかな人物。
アンナ(人間、女、16歳)
冒険者技能:ファイター2
素直で一途なファリス信者の少女。モーガンを全面的に信頼している。

話によると、アンナの両親はある大都市のファリス神殿で司祭を務めていたという。
しかし彼女が10歳の時、両親は何者かの手で殺害された。
成長した彼女は両親の仇を探し出すために故郷を旅立った。
アンナは両親を敬愛していたので、仇を討つという決意は非常に固い。
しかし十分に理性的であり自分の実力では復讐が難しいことも理解している。

モーガンも以前は大きな神殿に勤めていたが、現在は信仰を見つめなおすため各地を放浪しているらしい。
そして一ヵ月前に偶然アンナと出会い、事情を知ると彼女を手伝うことに決めたという。
彼の協力で両親の仇が暗黒司祭であり、この街の近くの遺跡に潜伏していることが分かった。
しかし別の大事な使命があるため、彼はこれ以上アンナに協力を続けることができなくなってしまった。
そこで自分の代わりに少女を手伝ってくれる者を探していたらしい。
報酬は彼が十分な額を用意している。

復讐の司祭

PCが依頼を受けるなら、モーガンは安心した表情で街を去っていく。
アンナは彼を父のように慕っていたため別れを残念がるが、駄々はこねず素直に従う。
暗黒司祭を倒したら改めてお礼に参ります、とアンナはモーガンに頭を下げる。

その日の深夜、街を出たはずのモーガンが密かにPCに接触してくる。
モーガンは自分は本当は復讐の神ミゴリに仕えていると告白する。
彼は復讐という崇高な行為の実現のため、各地を回っては復讐者を援助していた。
今回も復讐の旅をしている少女にファリス司祭を名乗って協力を持ちかけたが、
よく調べてみると彼女の両親を殺したのは彼自身だった。
(アンナの両親も別の復讐の対象であり、力のない復讐者に代わって彼が手を下した)

自分が復讐の対象にされるのは初めての経験だったが、復讐の意志は尊重しなくてはならない。
モーガンは「私は遺跡で待つ。全力で戦うからそちらも全力で私を倒してくれ」とPCに語る。
アンナに迷いを与えてはいけないので仮面を被っておくが、もし自分を倒しても仮面は外さないでほしい。それが彼の頼みだった。
彼女には絶対に知らせないように、と念を押してモーガンは去っていく。

遺跡の決戦

翌朝、PCは高揚した表情のアンナと共に遺跡に向かうことになる。
枯れた遺跡ではあるが、機械的なトラップなどは再びセットされている。
遺跡の最深部には鉄仮面で顔を覆った暗黒司祭が待ち構えている。
アンナが両親の名前を出して問い詰めると、仮面の暗黒司祭はくぐもった声で罪状を認める。
暗黒司祭はアンナの両親を必要以上に嘲って彼女の憎悪を煽る。
仮面の暗黒司祭(人間、男、38歳)
冒険者技能:ダークプリースト6、セージ3
禍々しい鉄仮面で顔を隠したモーガン。
心情的な問題でアンナを攻撃しにくいため、PCを中心に攻撃する。
アンナに対してはポイズン(麻痺毒)などで無力化する方針。

暗黒司祭を倒した場合、アンナはPCの制止も聞かずにとどめを刺す。
彼女は暗黒司祭の素顔には興味を示さない。

冒険の結末

暗黒司祭を倒せばアンナの心は晴れ晴れとしたものになる。
少女は勝利の報告をするため、ファリス司祭を追って旅を続けていく。1000経験点

もし倒したあとに仮面を剥ぎ取ったなら、アンナはどういうことかと錯乱する。
事情を話したとしてもPCが自分を騙しているのではないかと疑い続ける。800経験点

もし遺跡に向かう前に事実を告げてもアンナは信用しない。
しかし暗黒司祭と対峙すれば会話から事実が判明し、自分を弄んだとしてさらなる怒りを燃やす。
暗黒司祭を倒せばアンナの恨みと憎悪はカタルシスに昇華される。1000経験点

もしモーガンが暗黒司祭と名乗った時点で倒して身柄を確保したなら、アンナは一体どういうことかとPCを問い詰める。
モーガンは生きていても黙秘し、彼女はPCの話を信用しない。もちろん遺跡に行っても誰もいない。500経験点

もしPC側が敗れた場合でも、モーガンは誰にもとどめを刺さないまま去っていく。
復讐は神聖な行為なのでその芽を摘むような真似はしない。500経験点

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