MTG(Magic: The Gathering)を始めたい、始めたばかりという方向けに、基本的なルールや情報をまとめています。

基本的な遊び方に対する補足です。

マリガン

最初に引いた7枚の手札が気に入らなければ、ライブラリーに戻してシャッフルし、手札を引き直すことができます。これを「マリガン」といいます*1
マリガンは何回でもできますが、終わった後に、回数分のカードをライブラリーの一番下に戻す必要があります。つまりその結果手札は減り、そのぶん不利になります。
例えば1回マリガンすると1枚、2回行うと2枚、手札から不要そうなカードを自分で選んで、ライブラリーの一番下に置きます。置く順番は自由です。
一般に、初手に土地が1枚以下または6枚以上だとまともに戦えないため、マリガンした方がよいでしょう。
(うまい人はもっと細かい基準で判断していると思います)

ライフの上限はない

ライフは20からスタートしますが、上限はありません。呪文などの効果によって、30や40になることもあります。

カードタイプ

カードは7種類あります。土地、クリーチャー、ソーサリー、インスタント、エンチャント、アーティファクト、プレインズウォーカーです。
これらのうち、土地、クリーチャー、エンチャント、アーティファクト、プレインズウォーカーの5種類は、使うと戦場に出てそのまま居続けます。これらをまとめて「パーマネント」(永続的の意)と呼びます。
また、あるカードをパーマネントとして戦場に出していることを、あなたがそれを「コントロールしている」と呼びます*2
一方、ソーサリーとインスタントの2種類は、使うと何らかの効果を生み出してすぐ墓地に置き、戦場には出ません。
また土地以外の6種類をまとめて「呪文」と呼びます。(クリーチャーも呪文です。呪文ではないのは土地だけです)

マナ・コスト

土地以外のカード、つまり呪文を手札から使う(「唱える」と言います)には、魔力である「マナ」を消費する必要があります。
各呪文を唱えるために必要なマナを「マナ・コスト」と言い、カードの右上に「(2)白白」「(1)青黒」のようにシンボルで書いてあります。
平地は白マナ1つを、島は青マナ1つを、沼は黒、山は赤、森は緑マナ1つを生み出します。
(1)や(2)は、その数だけあれば何色のマナでもOKという意味です。
つまり「(1)白白」のカードを唱えるには、白マナが2つと、その他何の色でも良いマナ1つの合計3マナが必要です。
マナを生み出した土地は、合図としてカードを横向きにします。これを「タップする」と言います。(後述)

パワーとタフネス

クリーチャーで攻撃したとき、相手に与えるダメージ、つまり相手のライフを減らす値は、そのクリーチャーの「パワー」です。
これは、クリーチャー・カードの右下に書かれている「4/2」のような数字の左側です。つまりこの例では4です。
右側は「タフネス」です。タフネスは攻撃が「ブロックされた」ときや、相手の攻撃を「ブロックする」ときに使います。

攻撃とブロック

クリーチャーで攻撃したとき、相手も戦場にクリーチャーを出しているなら、相手はそれで防御できます。使い魔であるクリーチャーが、主人であるプレイヤーの前に立ちはだかって守るイメージです。これを「ブロック」*3と言います。
攻撃を相手クリーチャーがブロックした場合、クリーチャー同士がダメージを与え合い、プレイヤーはダメージを受けません。
クリーチャーは自分のパワーの値を、相手クリーチャーにダメージとして与えます。
受けたダメージがタフネス以上の場合、そのクリーチャーは「破壊」され、戦場から墓地にカードを移動させます。クリーチャーが戦場から墓地に行くことを「死亡する」とも言います。
一方、生き残ったクリーチャーが負っているダメージは、ターン終了時に全て回復します。

タップ

パーマネント・カードを戦場に出すとき、特に指示がない限り縦向きに出します。これを「アンタップ状態」と言います。
クリーチャーが攻撃したときや、土地からマナを出したとき、その合図としてカードを横向きに変更します。これを「タップする」と言い、その状態を「タップ状態」と言います。
一度タップしたパーマネントは、自分の次のターンの冒頭で、元の縦向きに戻します。これを「アンタップする」と言います。
また、ソーサリーやインスタントなどの効果でタップしたりアンタップしたりすることもあります。
タップには次の意味があります。
  • アンタップ状態のクリーチャーのみ、攻撃やブロックができます。
  • アンタップ状態の土地のみ、マナを生み出せます。
つまり、自分のターンで攻撃したクリーチャーは、相手のターンはずっと「タップ状態」なので、相手が攻撃してきてもブロックには使えないのです。
なお、攻撃するとタップしますが、ブロックしてもタップはしなくてOKです。
ちなみに、アーティファクトも起動型能力(後述)を使うためにタップすることがあります。エンチャントとプレインズウォーカーがタップ状態になることは、入門者用デッキ同士ではまず起きません。

マッチ戦とサイドボード

スタンダード、モダンなどの構築戦では、1ゲームで勝敗を決める「シングル対戦」の他に、3ゲーム中2本先取で勝敗を決める「マッチ戦」もあります。マッチ戦では、各プレイヤーはメインデッキとは別に「サイドボード」という最大15枚のカードを用意しておき、ゲームの合間に入れ替えることができます。これにより、2ゲーム目以降は対戦相手のデッキに有利なカードを増やし、効果の薄いカードを減らすことができます。また対戦相手も当然同じことを考えてカードを入れ替えてきますから、読み合いの楽しさも生まれます。
なお「メインデッキは60枚以上」「サイドボードは15枚以下」の条件を満たしている限り、メインデッキに加えるカードと除外するカードの枚数は一致しなくても構いません*4

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