レトロゲーム攻略作成中。完全に個人用です。

平穏な日々の崩壊

夢のザナルカンド

 つねに喧噪と活気に満ち、"眠らない都市"の異名を取る大都市ザナルカンドも、その夜ほどのにぎわいを見せることはなかった。同地でもっとも話題のスポーツ「ブリッツボール」の名選手として絶大な人気を誇りながら、10年前に忽然と姿を消し、伝説と化した男――ジェクト。今夜は、彼を記念したブリッツ大会「ジェクト記念トーナメント」の決勝戦が行われるのだ。
 決勝に勝ち残ったチーム「ザナルカンド・エイブス」のエースは、弱冠17歳の少年ティーダ。ジェクトの息子である彼もまた、周囲の熱い期待を一身に背負っていた。だが、激励してくれるファンから"ジェクトの息子"と呼ばれるたび、彼は憂鬱な気持ち*1になる。ティーダにとって、ジェクトは決していい父親ではなかったし、そんな男の影を重ねて見られるのはたまらなかった。だから、亡き父の映像を映した高層ビルを見上げても、彼は感傷にふけったりはしない。反発と挑戦の色を瞳に浮かべてビルを睨み返し、ティーダはスタジアムへと急ぐ。
 それにしても奇妙な夜だった。ティーダも*2、道を行き交う幾人かも、"それ"の接近を感じていた*3。今夜、何かが来る。そして何かが終わるのだと…。
 やがて、"それ"は、圧倒的な力を持って現れた。試合の熱気が最高潮に達し、ティーダが得意のシュートを披露しようとしたその瞬間、"それ"――巨大な魔物は都市を飲み込むかのように姿を現し*4、たちまちのうちに各所を破壊していく。
 パニックにおちいった群衆をかきわけ、崩壊したスタジアムをやっとの思いで抜け出たティーダを待っていたのは、ここ10年のあいだティーダの後見をつとめてきた謎多き男、アーロンだった。この非常事態を予期していたのか、妙に落ち着き払った様子の彼は、人波と逆の方向――明らかに危険な方向へと、ティーダを導いていく。やがて、破壊の元凶に近づくと、その威容を見上げて彼は告げた。
 「俺たちは『シン』と呼んでいた」*5
 「『シン』…?」
 巨大な魔物――『シン』が身体を一振りするや、無数のウロコが魔物と化して*6フリーウェイへと降り注ぐ。魔物などほとんど見たこともなく、ましてや戦闘など未経験のティーダは、ただうろたえるばかり。そんな彼にアーロンは、ジェクトのみやげだという剣*7を差し出し、荒っぽい実践の手ほどきをする。
 つぎつぎと押し寄せる魔物にも動じず、『シン』のいるほうへと向かうアーロン。仕方なくそれを追うティーダ。つきることのない戦いの果てに、ふたりはやがて、上空の『シン』へと飲み込まれていく。だがアーロンは、落ち着き払った様子で、『シン』になにやら確認をとったのち((アーロンがティーダに声をかける直前のセリフ「いいんだな?」は、『シン』、すなわちジェクトへ向けられたもの。平和な日々から厳しい真実の世界へ息子を連れて行っていいんだな、との最後の確認である。このときの彼の心境は、物語の最終局面である『シン』の体内突入後に、飛空艇でアーロンから聞くことが可能(「ぬるま湯のような夢の世界ではなく、厳しくても生きてそこにある世界、そんな世界をおまえに感じさせてほしい…『シン』の眼がそう言っていたのだ。だからおまえを連れてきた。このスピラへな」)、ティーダに強く呼び掛けた。
 「覚悟を決めろ。ほかの誰でもない。これは、おまえの物語だ」*8
 瞬間、ティーダの意識は飛んだ――。
ブリッツのおまじない
スタジアムへ向かうティーダに子供たちがささげる、ブリッツの勝利のおまじないは、スピラで「エボンの祈り」とされているものと同じ(ティーダが気づくのは、ビサイド村に入ったとき)。これは、夢のザナルカンドとスピラがつながっている証拠である。
ちなみに、この動作で手が形作る球形は、エボンの祈りにおいてはスフィアを意味しているのだが(スフィアの大半は球状もしくは半球状であるため)、夢のザナルカンドで意味するのはブリッツボールだろうか?
さりげないDJの重要な話
フリーウェイに入ったところでさりげなく流れるDJの話には、重要な情報が多数盛り込まれている。ジェクトが10年前、練習中に行方不明になったこと、ティーダは去年16歳でザナルカンド・エイブスのルーキーとして登場し、今年はエースとして脚光を浴びていることなどは、最低限押さえておきたいポイント。

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