東方元ネタwiki 2nd

• 焦土（しょうど）
  • 焼き尽くされ、何も残っていない土地。
• 曼荼羅（まんだら）
  • 仏教用語。原義としては、「本質を有するもの」「完成されたもの」を意味する。
    これは「さとりを完成させた境地」のこと。
    転じて、「仏のさとりの世界を象徴的に表した図」を意味するようになり、
    「諸仏諸尊が集会（しゅうえ）する状態を描いた仏画」を指す。
    • 密教では伝統的に、言葉や文字では伝達しきれないその教義を曼荼羅で示す。
      通常、日本密教では「金剛界曼荼羅（こんごうかいまんだら）」と「胎蔵界曼荼羅（たいぞうかいまんだら）」の二つを指し、この二つを合わせて「両界曼荼羅」と言う。
    • 日本では基本的に曼荼羅は仏画（絵画）だが、チベット密教では「砂曼荼羅」として砂で曼荼羅を描くこともある。
  • 日本においては密教系宗派以外にも派生し、浄土教の「浄土曼荼羅」、日蓮宗の「法華曼荼羅」などもあり、これらも広義の意味で曼荼羅とされる。
  • 形態は仏教とは異なるが、ヒンドゥー教にもマンダラは存在する。
  • 仏教用語以外のマンダラについては、「サイケデリックマンダラ」を参照。
• 焦土曼荼羅
  • 浄土曼荼羅（じょうどまんだら）から。
    • 阿弥陀如来の極楽浄土の姿を曼荼羅形式の図案で表したもの。
    • 東方封魔録に東方封魔録　〜 浄土曼荼羅?という曲がある。
  • 「焦土」と「浄土」を掛けていると思われる。

これはきっと金剛界曼荼羅という奴ですね
(The Grimoire of Usami 宇佐見菫子のコメント)

• 金剛界曼荼羅（こんごうかいまだら）
  • 「真理を体得して悟りを開くための方法」が説かれている密教の経典『金剛頂経（こんごうちょうきょう）』に基づいて作られた曼荼羅。
    密教における「両界曼荼羅」の内の一つ。
  • 精神世界のさとりの世界を表す。
    大日如来の「完成された智恵」（全ての真理（本質）を見極める能力）を象徴。
    中央にいる金剛界の大日如来が「智恵を完成させた絶対者」であることを示す。
    • 図案は、以下のように格子状に９つの正方形の区画に分かれている。
      それぞれの区画を「会（え）」と言い、９つの「会」を「九会（くえ）」と言う。
      数字の順番に１→９の流れで見ると「仏による衆生救済の過程」を表し、逆に９→１の流れで見ると「修行者が修行によって悟りに至る過程」を表す。

• ちなみに、毘沙門天も金剛界曼荼羅に描かれており、上記の１，２，３，４，８，９の各会の中で右上の角（頂点）から一尊分左にずれた位置にそれぞれいる。
• 金剛とは「ダイアモンド」のこと。
  ここでは比喩表現で「一切の煩悩を切断し尽す」ことを意味する。
  金剛界とは「大日如来の（一切の煩悩を切断し尽くした）智慧の世界」という意味。

• 胎蔵界曼荼羅（たいぞうかいまんだら）
  • 「大日如来の説法をまとめた経典」で「大日如来が説くさとりの世界」について説かれている密教の経典『大日経（だいにちきょう）』に基づいて作られた曼荼羅。
    密教における「両界曼荼羅」の内の一つ。
  • 物質世界のさとりの世界を表す。
    大日如来の「絶対の理法」（絶対的な大日如来の教え、宇宙の法則そのもの）を象徴。
    中央にいる胎蔵界の大日如来が「絶対の理法を示す絶対者」であることを示す。
    • 図案には、四角形の入れ子状に区切り線がある。中央に四角形、その枠の外を囲む形で四角形、さらにその枠の外を囲む形で四角形、さらに（略）という構図。
      目立たないが入れ子状の四角形の枠以外にも区切り線があり、１１個の四角形（正方形か長方形）の区画と最も外枠の１区画の計１２区画に区切られている。
      金剛界曼荼羅とは名称が異なり、こちらではそれぞれの区画を「院（いん）」と言う。
      外に向かって、大日如来の教えが広がって実践されていくことを表している。
  • 胎蔵とは「生まれる前の赤ちゃんが母親の胎内で育てられている状態」を意味する。
    ここでは比喩表現で、「大日如来の慈悲（教え）」を「お腹の中の子供に対する母親の愛」に例えている。