燕石博物誌 〜 Dr.Latency's Freak Report.



音楽CD14年目、8番目のタイトル。第十三回例大祭で初頒布された。
C90に頒布された9番目の旧約酒場は続編として手掛けられている。
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音楽CDの第1弾を作ってから、もう14年経ちました(マジで?)。
時代の変化というか、すっかり店頭でCDを買わなくなりましたなぁ。
というわけで、幻想入り寸前のCDというメディア、興味がありましたら是非。
(あ、もしかしたら、再生する機械を持っていない人も居る可能性もあるな)



ジャケット絵


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キャラクター


備考
  • 蓮子が黒い本を持っている。ロゴのようなものが描かれている。
  • グルーオンのイラスト。
  • 青い円とそれを囲む楕円は原子核と電子。
  • 白い丸と紫の丸は中性子と陽子。
  • グルーオンによって繋がれたクォーク。
  • 裏表の背景に薄く蓮華が描かれている。
  • フィネガンの通夜に登場する、「クォーク、クォーク」と鳴くカモメ。
    • 素粒子クォークの命名の元ネタ。
    • フィネガンの通夜の主題は『原罪』。
    • この本は余りにも難解で、複数の言語の言葉遊びが秘められている。

ショートストーリー

――限りなく小さいあの世には妖怪が棲んでいた
そんな書き出しで始まる同人誌を二人が作る
上海アリス幻樂団が奏でる、不思議と癖になる音樂集第八弾

その他

  • Freak Report
    フリークレポートと読む。オタク本。同人誌。
  • 燕石
    • 燕石(燕山の石)とは玉に似て玉にあらざるまがい物、の意。宋客は燕礫を以て寶珠と為す(文心雕龍・知音篇)。
      ZUN氏はこの意味で使用したとのこと。


備考
  • 燕石
    • 江戸時代後期の百科事典集の燕石十種。
    • 日本の博物学者である南方熊楠の英語論文『燕石考』(The Origin of the Swallow-Stone Myth)。
    • 鳥山石燕。浮世絵を手がけた江戸時代の画家。妖怪関係の画で名を馳せる。
    • オーストラリアにあるスワロー・ロック自然保護区。
    • 中国長江にある断崖絶壁、燕子磯。
    • スピリファー属 (Spirifer)の腕足動物の化石は、燕に似た形から石燕または燕石と呼ばれた。
    • 石に含まれる三葉虫の化石を切断した面が燕の形に見えることがあり、中国では燕子石と呼ばれて珍重された。
  • 博物誌
    • ローマのプリニウスの記した博物誌。天文学や生物、伝承について記されている百科辞典集。
    • 同人誌のタイトルとして使用。
  • フォトン
    • 光子。光を含む電磁波と電磁場を形成する素粒子(細かい粒)の一つ。
    • 17世紀末にホイヘンスが光の波動説を提唱し、18世紀初頭にニュートンが光の粒子説を唱えて以来、光の正体については波動説と粒子説が存在していた。
      光の干渉などの光が波であることを示す現象と、光電効果など光が粒子であることを示す現象がともに存在し、両方をうまく説明できる理論はなかなか出現しなかった。
      1905年、アインシュタインは、光電効果の解釈として、光は粒子だが波の性質も同時に持ち(粒子と波動の二重性)、この粒子の持つエネルギーは光の波としての振動数(周波数)にプランク定数を掛け算した値であるという光量子仮説を発表し、これは後にコンプトンらの実験によって確認された。
  • シュレディンガー
    • シュレーディンガーの表記揺れ。
    • オーストリアの物理学者、エルヴィン・シュレーディンガー (Erwin Schrödinger)。
      シュレーディンガー方程式や後述のシュレーディンガーの化猫を提唱するなど、量子力学の基礎を築き上げた事で有名。
  • シュレディンガーの化猫
    • 物理学者のエルヴィン・シュレーディンガーが提唱した量子力学の思考実験。「シュレーディンガーの猫」とも呼ばれる。
      「量子力学の確率解釈が正しいとすると、量子的ミクロの現象をマクロの現象に繋げることで、
      箱を開ける(猫を観測する)までは生きている猫と死んでいる猫が重ね合わせの状態で存在することになる」というもので、
      「したがって、確率解釈には欠陥がある」と主張した。アインシュタインの「神はサイコロを絶対に振らない」と並び、確率解釈への反発の象徴。
      ここから持ち上がった議論は物理学の領域にとどまらず、「観測する」とは何か、「観測者」とは何かなど、哲学的議論も巻き起こした。
  • 松本城
    • 長野県の松本市にある天守閣。
    • 逆さの城は輝針城のイメージか。
  • メンブレーン
    • 膜。転じて、物体を構築している原子や細胞のように無数に存在する世界。メンブレーン理論(超弦理論、ストリング理論)に基付くもので、メンブレーンの存在を主張する学者は多数存在するが、結果実証する事ができずこの理論は哲学的な領域にある。
    • 秘封倶楽部の世界は、哲学と解釈が支配する世界へと徐々に変化していった世界とされる。
    • 細胞のように隣接する無数の世界を意味している。
  • 禁忌の膜壁
    • 本来は見る事も触れる事も出来ない隣接世界。
  • Dr.レイテンシー
    • 霊天使。
    • 隠れた科学者。
    • 正体を隠してこの同人誌を発行した。
    • 名無しの権兵衛、ジョン・スミスのような匿名としての偽名。
      • 英語ではジョン・ドウ、Doeその物に架空の姓という意味合いがこめられている
    • マーベルコミックの主人公、ドクター・ストレンジか?

このページへのコメント

タカラガイのことを子安貝とも言いますが、あまり元ネタとは関係なさそうですね。カットしちゃってもいいと思います

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Posted by 名無し(ID:5jer2dyTSQ) 2022年11月05日(土) 05:57:11 返信

2点修正しました。
スピリファーについての部分の誤字と、参考節のWikipedia:タカラガイの除外です。
しかし、修正後Wikipedia:にタカラガイの記事に「燕の子安貝」という文字列があることに気づいたので、関連が無かったわけでもないようです。
それはこの記事にそのリンクを設けた人の意図を指し、実際に記事中に「タカラガイ」についての説明がありませんので、タカラガイを載せたい人は記述を新たに追加することを考えるとよろしく存じます。

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Posted by 名無し(ID:81g0v2zJag) 2021年07月08日(木) 18:39:19 返信

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