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タグ検索で小説9件見つかりました。

新興宗教オモイデ教/大槻ケンヂ

乙一や滝本竜彦のような小説が好きで、青春小説が読みたいけど、ちょっとオドロオドロしい変わった青春小説が読みたい。 そんな方には大槻ケンヂ著「新興宗教オモイデ教」をオススメしたい。 &amazon(4041847028){medium} そうあのアダルトゲーム業界に多大な影響を与えたビジュアルノベル「雫」の下敷きとなった作品である。 (余談であるが、「雫」を出したLeafでシナリオライターをしていた原田宇陀児が本書の外伝を執筆している) 今画面の前の人は、宗教もの? 全然青春小説じゃねぇじゃねーか!…

https://seesaawiki.jp/w/kenseikaien/d/%bf%b7%b6%bd... - 2009年12月08日更新

『X雨』沙藤一樹

ティはそこそこですが、中盤からはじまる「小説」パートは、場面転換の境目が分からなかったり、視点がどこにあるのか分からなかったりという、異様に幻惑的な文体で書かれています。描かれる内容自体も非常に陰鬱なもので、多くの読者は強いストレスを感じるでしょう。  物語の展開にも一本の確固としたストーリーラインというものがなく、次第に「これは読者を馬鹿にしているのか?」と思える酷いものになっていきます。それがまた、わざとやってるのか素でそういうことをやっているのか判断のつきかねるぎりぎりのラインなので、読者のストレ…

https://seesaawiki.jp/w/kenseikaien/d/%a1%d8X%b1%a... - 2009年10月31日更新

パーシヴァル・ワイルド 「悪党どものお楽しみ」

 はじめまして、フルカワと申します。  登録していただいてから、かなり時間が経ってしまったのですが、賭博ミステリー『悪党どものお楽しみ』の紹介したいと思います。 >&amazon(4336042462){medium}  舞台は、禁酒法の施行で開幕する、アメリカ「狂乱の1920年代」。  賭博師家業から足を洗った・若き農夫ビル(ウィリアム)・パームリーは、農場近くの田舎道で車を溝に落としてしまった女性と出会います。その女性ミセス・アンソニー・クラグホーン(ミリー)の夫のポーカー連敗と、その相…

https://seesaawiki.jp/w/kenseikaien/d/%a5%d1%a1%bc... - 2009年10月30日更新

ジャック・フィニイ『ゲイルズバーグの春を愛す』

 エコエコと叫ばれ続けて早幾年、相変わらず石油依存はなくならず、結局産業を引っ張るのは自動車会社で、いつになったら真剣に温暖化対策に取り組むんですかねぇ、な昨今、純愛ブームが過ぎ去ってから婚活ブームって、結局純愛は見つからなかったのか、ブームに流されるような愛じゃ偽物なのか、とにかくラブロマコメントありがとうございました、な今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか、 fruitskukuruです。  さて今回は、もったいない精神が活きてた江戸時代って、結構再利用に力入れてたんだぜ! だけど米英は鯨油目的…

https://seesaawiki.jp/w/kenseikaien/d/%a5%b8%a5%e3... - 2009年10月30日更新

松本淳 + 田中渉『ラブコメ』

 残暑厳しい日々が続きますが、むしろ立秋してから夏本番、異常気象という言葉が決まり文句になって久しい昨今、長梅雨の影響で秋からの野菜価格高騰が心配な今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか、fruitskukuruです。  さて、今回は、圧倒的に幸せニヤニヤ気分を味わいたい気分の時に、この一冊。 >&amazon(4093861404){medium}  ハッピーエンドであるっ!  いや、まぁ、ネタバレ的な意味ではなく、むしろ安心して最後まで読んで良し、という太鼓判。  内容は、タイトルが…

https://seesaawiki.jp/w/kenseikaien/d/%be%be%cb%dc... - 2009年10月30日更新

妹尾ゆふ子『翼の帰る処』

>&amazon(4344814665){medium} 主人公ヤエトは北嶺と呼ばれる帝国北部の辺境に左遷されてきた文官で、有能ですが虚弱体質で隠居ばかり夢見ている36歳の独身男性です。ところが新たに太守となった皇女の副官に任ぜられた事からその生活は一変。基本的に真面目なヤエトは様々な難題に体力をすり減らし毎度熱を出してぶっ倒れるのですが、困った事に北嶺の民と皇女の双方からどんどん慕われていきます。さらには帝国の権力闘争、そして神から与えられた特殊能力“恩寵”をめぐる大きな時代のうねりが次々に襲い…

https://seesaawiki.jp/w/kenseikaien/d/%cb%e5%c8%f8... - 2009年10月30日更新

栗本薫『真夜中の切裂きジャック』

聖域』を読めばわかるとおり、この手の芸道小説を書かせると、このひとはうまい。本当にうまい。芸に生きるものたちの、常人には理解されえぬさだめの修羅を、克明に描き出して間然としません。  特に「獅子」は、迫り来る死を目前にして、なお、芸道に打ち込み、一生の成果を半年のうちに成し遂げようとする若者を描き、読者を打ちのめします。  そしてまた、その文章の、独特のリズム、これが、いちど嵌まってしまうとたまらない魅力に思えてくるのですね。 > 霏々として吹きあれる雪の中で、赤いものが、しだいに大きくふくれ…

https://seesaawiki.jp/w/kenseikaien/d/%b7%aa%cb%dc... - 2009年10月30日更新

本多孝好『MOMENT』

 Cichlaと申します,はじめまして。本多孝好の短編連作「Moment」を紹介させていただきたいと思います。 >&amazon(4087478599){medium}  病院でバイトをしている主人公は,とある事件をきっかけに病院内で囁かれる都市伝説「必殺仕事人」に関わっていく事になります。それは,死に際の患者の願いを一つだけ叶える存在。主人公は,「必殺仕事人」に成り代わる事で,死を待つ様々な人々の終焉に関わっていきます。  「日常の謎」に属するミステリーの体裁を持っていますが,謎解きは物語…

https://seesaawiki.jp/w/kenseikaien/d/%cb%dc%c2%bf... - 2009年10月30日更新

渡海奈穂『ペルソナ4 Your Affection』

作は異常に完成度の高い傑作でしたが、この小説版もなかなか読ませます。  といっても、原作をプレイしていない人にまでオススメ、といえるほどのものではありません。あくまで、原作を終了させた人間が、原作のことを思い出しながらにやにや楽しむ、そういう代物ですね。  一応、女性向けの文庫ですし、帯には「乙女へ」と書かれていますが、男性でも十分に楽しめると思います。  この作品を読んで感心させられたのは、作者の原作に対する理解度の高さです。とにかくよく原作を把握してあって、キャラクターに違和感がない。ちゃんと陽…

https://seesaawiki.jp/w/kenseikaien/d/%c5%cf%b3%a4... - 2009年10月30日更新

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