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タグ検索で漫画は16件見つかりました。
村上たかし『星守る犬』
るものを感じずにはいられなかった。 漫画を読んで涙した経験など数えるほどもないぼくではあるが、ハッピーの健気さには、打たれずにはいられなかった。 決して完璧な傑作だとは思わない。いかにもあざとい展開ではあるし、犬を擬人化して描写するやり方にも疑問がある。ハッピーの認識能力もいささか都合よく描写されているように思える。 しかし、それでも、これほどつよく感情に訴えかける物語は稀だろう。家族に見捨てられ、会社に見捨てられながら、だれも怨まず、憎まずに死んで行くおとうさんはあまりに優しいし、そんなおと…
https://seesaawiki.jp/w/kenseikaien/d/%c2%bc%be%e5... - 2009年10月31日更新
「おおきく振りかぶって」樋口アサ
要なのである。 その、当たり前の要素が漫画になった際に極端にディフォルメされることが多い。スポーツは身体を動かすもの、という固定観念に阻まれて、かなりおざなりにされている部分が多いのだ。野球漫画の例をあげてみる。多いパターンは、配球の読み合いと、スクイズ、ヒットエンドラン、盗塁などの戦術の読み合いにほぼ終始されるケースだ。「キャプテン」、「ドカベン」など数々の名作において、わかりやすい「対決もの」としての構図を簡単に作り出すことができるため、こういった手法は度々取られてきた。こういう「漫画ルール」といえ…
https://seesaawiki.jp/w/kenseikaien/d/%a1%d6%a4%aa... - 2009年10月31日更新
ちはやふる 6巻
かわらず面白い。 普通にスポ根少年漫画の王道ですね。少女漫画だけど、競技カルタだけど。 でも、マジで競技かるたは面白いですよ。前にもmixiに書いたけど、小学生の頃にやってたから言えます。 正直、人間の様々なクオリティが試される競技です。 元々スポーツってそういう性質を持っているものですけど、 いわゆる頭脳系と体力系の双方を高いレベルで試される競技って割と限られるんじゃないかなぁ、と思うのですよね。 閑話休題。 今回、かなちゃんの百人一首に対する姿勢を直視することによ…
https://seesaawiki.jp/w/kenseikaien/d/%a4%c1%a4%cf... - 2009年10月31日更新
テンプレート
える。 さすが、森薫、そこらの凡庸な漫画家とは比較にならない技量である。 『ヴィンランド・サガ』といい、この作品といい、いまの日本人の生活実感とはかけ離れた世界を、単なる物珍しさではなく、敬意と愛情をもって描く作品が存在するということは、誇っていいことだろう。現代日本の漫画がいかに高いレベルにあるか、それを象徴するような作品であるといえる。 物語はまだ始まったばかりで、『エマ』と比べてどうこう、と語れる段階にはない。だが、遥かな異郷を細密に描写する手練の、その水際立った巧みさはどうだろう。 …
https://seesaawiki.jp/w/kenseikaien/d/%a5%c6%a5%f3... - 2009年10月31日更新
オノナツメ『Not Simple』
2009年も残すところあと3分の1、短かった夏も終盤、インフル感染に民主党政権誕生と、まだまだ穏やかならぬ情勢が続きそうな昨今、どうであれ、結局弱者が叩かれる社会構造だけはなんとかならんかねぇ、な今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか、fruitskukuruです。 さて今回は、あんまりハッピーエンドばかり読みすぎると、現実とのギャップに欝発生して死にたくなるんだぜ、な気分に、この1冊。 >&amazon(4091883443){medium} 衝撃、である。 主人公たるイアンが受…
https://seesaawiki.jp/w/kenseikaien/d/%a5%aa%a5%ce... - 2009年10月30日更新
新井英樹「シュガー」
ていただくのは、新井英樹の傑作ボクシング漫画「シュガー」です。 >&amazon(4063461459){medium} 既存のボクシング漫画のほとんどは、主人公は「努力型」に設定されています。日本人は基本的に努力とか根性が好きですし、また主人公が苦労しながら勝ちあがっていくほうが物語(ビルドゥングス・ロマン)として仕立てやすい、というのもあるでしょう。 しかし、この「シュガー」の主人公は天才です。天才であるがゆえに超越しており、天才であるがゆえに誰も追いつけません。また天才であるがゆえに、誰…
https://seesaawiki.jp/w/kenseikaien/d/%bf%b7%b0%e6... - 2009年10月30日更新
日本橋ヨヲコ『少女ファイト』
こんばんは、はじめまして。mokuhaと申します。初めての記事で緊張気味ですが、「少女ファイト」を紹介させて頂きたいと思います。 >&amazon(406372171X){medium} 本作はバレーにとり憑かれた天才少女と、彼女をとりまく人々の群像劇です。連載中の作品で、あらすじに軽く触れているので「これから読むぞー」と思っておられる方はご注意ください。 皆さんは天才というとどんなイメージを持たれるでしょうか。自らの進む道のためには犠牲をいとわず、膨大なエネルギーで周囲を巻き込んでいく…
https://seesaawiki.jp/w/kenseikaien/d/%c6%fc%cb%dc... - 2009年10月30日更新
とよ田みのる『ラブロマ』
らお裾分けしてもらって欲しい。 恋愛漫画であるけれど、そこにドロドロの展開を求める人には絶対不向き。 読むだけで血をサラサラにされるような爽やかさに満ちた、読み手の清さが試される物語だ。 現実は確かに汚い。夢語る若者に「現実を直視しろ」と説教する大人の気持ちも良く分かる。 だからこそ、高らかに、反撃の声をあげてもいいのだ。「夢を語って何が悪い」と。「努力する姿勢は尊い」と。 恋に恋していた懐かしい気分を思い出したいときに、是非。 あらゆる社会通念を突き破る、『若さ』と『パワー』の漲…
https://seesaawiki.jp/w/kenseikaien/d/%a4%c8%a4%e8... - 2009年10月30日更新
松田未来 『Unlimited Wings』
世界陸上、全国高校野球大会も閉幕し、いよいよ夏も終わりという気分が盛り上がってきた昨今、世の中にはそんなメジャーな大会ばかりでなく、全国大会といっても数十人な色んな夏も、知らないだけでたくさんあったんだろうなぁ、な今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか、fruitskukuruです。 さて今回は、俺はメジャーな大会よりも、誰も知らないマイナーな大会の方がドロ臭くて熱くて好きだぜ、という気分に、この一作。 >&amazon(4047124281){medium} 熱闘であるっ! >…
https://seesaawiki.jp/w/kenseikaien/d/%be%be%c5%c4... - 2009年10月30日更新
久住昌之×谷口ジロー『孤独のグルメ』
今日、紹介するのは『孤独のグルメ』という漫画です。 皆さんは、料理・グルメ漫画というと何を思い浮かべるでしょう? やっぱり『美味しんぼ』?それとも『ミスター味っ子』? 最近、話題になった作品で『深夜食堂』? それとも『天才料理人 味の助』? (って、あれを料理漫画と言っていいのか・・・) さて、この『孤独のグルメ』、主人公は井之頭五郎という名の中年男性です。 職業は輸入雑貨を扱う貿易商。 というのは仮の姿、本当は某有名レストランガイドの覆面審査員・・・ なんて事もなく、普通の貿易商です …
https://seesaawiki.jp/w/kenseikaien/d/%b5%d7%bd%bb... - 2009年10月30日更新
熊倉隆敏『もっけ』
、この設定を逆方向に活かすと簡単にバトル漫画になってしまいそうですが、この物語は基本、二人の少女の成長をテーマに進んでいきます。 日常的に『もっけ』と遭遇してしまう彼女たちにとって、『もっけ』に遭うのは、病気にかかるのと同じくらいの不幸でしかありません。 同級生とは共有できない特異体質を抱えながら、頻発する『もっけ』との遭遇をどう解決していくのか。 『見える』『憑かれる』という以外に何の戦闘力もない普通の少女たちは、祖父の助言を受けながら、少しずつ、『もっけ』との付き合い方を覚えていきます。 「奴…
https://seesaawiki.jp/w/kenseikaien/d/%b7%a7%c1%d2... - 2009年10月30日更新
えすのサカエ『未来日記』。
うまく表現できないんですが、とにかく変な漫画です。 『バトルロワイヤル』的というか『DEATH NOTE』的な頭脳戦も魅力のひとつではあるのですが、それ以上に個性的なのは、メインヒロインの由乃の存在でしょう。 成績優秀、運動万能の美少女ではあるのですが、いわゆる「ヤンデレ」キャラで、徹底的に病んでいます。 主人公を盲目的に愛する一方、他の人物に対しては冷酷非情きわまりなく、モラルのかけらすらありません。ダメ人間の主人公と由乃のかけ引きが、この作品のひとつの魅力といっていいと思います。 まだ…
https://seesaawiki.jp/w/kenseikaien/d/%a4%a8%a4%b9... - 2009年10月30日更新
木崎ひろすけ「少女・ネム」
1){medium} あなたの好きな漫画をひとつ挙げてください。と頼まれるとする。 僕は多分、大いに悩んだ末、高い確率でこの作品の名を挙げるだろう。 そこに詰まっているのは、たわいもない少女の日常。 そこに詰まっているのは、「漫画」をつくる、という異能を巡る人々の葛藤、逡巡、欺瞞、打算。 ときには美しく、時には醜い、それゆえに輪郭のくっきりした「人間」たちがそこには描かれている。 途轍も無くしなやかで麗しい描線に全てはふちどられ、頁の中に、世界があるがままに浮かびあがっている。 …
https://seesaawiki.jp/w/kenseikaien/d/%cc%da%ba%ea... - 2009年10月30日更新
川原泉『笑う大天使』
今回、紹介する川原泉『笑う大天使』は少女漫画です。 そう書くと、「漫画は好きだけど、少女漫画はちょっと・・・」と敬遠してしまう男性がいるかもしれませんが、ちょっと待ってください。 実は、この作品、読まず嫌いをしてしまうのは勿体無いほど面白い作品なのです。 舞台は名門お嬢様学校である聖ミカエラ学園。 元伯爵家の血を引く司城史緒、大名華族出身の母を持つ斎木和音、レストラングループ総帥の令嬢・更科柚子の三人が主人公。 彼女たち3人は、互いに周りのお嬢様たちに合わせて必死に「猫を被っていた」の…
https://seesaawiki.jp/w/kenseikaien/d/%c0%ee%b8%b6... - 2009年10月29日更新
『かんなぎ』〜アニメからはうかがい知れない世界
『かんなぎ』は表面上はハーレム系ラブコメ漫画の体裁を取っていますが、物語が佳境に入るにつれ、真の姿を見せていこうとします。 それは、嫌な自分からの脱却です。 >&amazon(475806105X){medium} 五巻のメインの話は、ざんげちゃんが取り付いている涼城白亜の物語です。 『かんなぎ』の五巻には読みきりの『モーリー』という死神のお話があります。白亜の話はその読みきりの話を膨らませたものです。 涼城白亜は幼い頃から霊や穢れを見る事が出来る少女で、その能力ゆえに取り憑かれやす…
https://seesaawiki.jp/w/kenseikaien/d/%a1%d8%a4%ab... - 2009年10月29日更新
Landreaall
ためのDXの冒険を綴っているのだが、この漫画がユニークなのは、その話が終わったあといきなり学園漫画になってしまうところですね。 竜を倒しはしたものの生きがいを失ってしまったDXは、からっぽになって王都のアカデミーの学生となる。 前巻まで火竜との死闘を描いていたというのに、いきなり「トーマの心臓」か「クララ白書」かという寄宿舎ものが始まってしまう展開にはさすがに驚いた。いや驚くでしょ、普通。 普通、寄宿舎ものというと男子校ものになるか女性校ものになるか、ふたつにひとつなんだけれど、この漫画ではD…
https://seesaawiki.jp/w/kenseikaien/d/Landreaall... - 2009年10月29日更新