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18年10月18日 総会 議事録5

議事録1         10


○浅利委員 浅利でございます。よろしくお願いいたします。
 私は劇団四季という劇団を五十以上やっておりまして、今「異国の丘』というミュージカルを全国で公演しております。既に5年間で4百回以上上演してますが、これは近衛文麿さんのご長男文隆さんをモデルにしておりまして、劇中では九重秀隆という名前にしてあります。この主人公は11 年間シベリアに抑留され、日ソ国交回復で全員復員できるというときに、ソ連当局によって薬殺されシベリアの地に眠ります。彼が病床で遺言を述べる場面があります。
「私たちの世代は敗戦で多くを喪った。だが心だけは残っている」と。

 そして、「国敗れて山河あり、父母を敬い、兄弟結ばれ、妻を愛し、友を信じ、幼きを護れ、愛しきものたちよ」と歌います。「幼きを護れ」は私が付け足しましたが、それ以外は少年時代に私たちが教わった徳目を述べただけです。「父母ニ孝ニ兄弟ニ友ニ夫婦相和シ、朋友相信シ」というものです。これを上演したら、恐らく多くの批判やバッシングが来るだろうことを覚悟でおりましたが、一切ありませんでした。すべてが受け入れられて、お客様は感動してくださった。それは当たり前で、この徳目が我々日本人の基本的なものの考え方だからなのです。思想が右とか左とか関係なく、すべての日本人が共有するものです。これを何としてでも今の子どもたちに伝えたい。それが教育再生会議に参加させていただいた私の目的であります。 どうぞよろしくお願いいたします。

○野依座長 ありがとうございました。
 それでは、席順の右回りで次々に御発言をお願いしたいと思いますが、まず海老名香葉子委員、よろしくお願いいたします。

○海老名委員 恐らく、私がこの会の中で一番学歴のない者でございます。戦災孤児でございました。義務教育も受けておりません。思いますに、子どもたちにどんどん教育だけは受けさせたい。学校教育は受けさせたいという一念でございます。
 そして、今、一番大事なものは学校教育以前のもので、親孝行という言葉が死語にされつつあります。親孝行という言葉をどんどん使わなければいけないと思います。孝心は情の原点だろうと思います。孝行しながら育った子が親になれば、いい子を育てます。いい子が育てば向上心も芽生えますし、立派な学生になります。ですから、できるだけ孝行する子。孝行は、してもうれしい、されてもうれしいと思います。ですから、親孝行は美しいと思います。美しい子を育ててほしいという思いでございます。

 学校教育以前に親が一生懸命になって、親孝行の子どもをこれからはつくらなくてはいけないだろうと思います。
 以上でございます。

○野依座長 ありがとうございました。
 それでは、小野元之委員、よろしくお願いいたします。

○小野委員 私は2点ございます。
 まず1点目は、文科省も含めてですが、教育委員会や学校が建前を余りにも大事にし、きれいごとが多すぎるのです。公立義務教育諸学校を、国民に本当に信頼される、安心して任せられる学校にしなければいけないというのが一番大事だと思うのですけれども、いじめがあってもそれがなかなか表に出てこなかったり、さまざまな課題がございます。

 そういう意味で、できるだけオープンにして、外部の意見も取り入れながら教育界を刷新していくことが必要ではなかろうかと思っております。

 もう一つは、皆さん方の御意見もあるわけですが、親が子どもを橋から突き落したり、子どもが30 万円で親を殺すことを頼んだり、こういったことが許される社会であってはいけないと思います。今、家庭の教育力が落ちていると言われておりますけれども、やはり学校と家庭と地域の教育力も落ちているので、学校と家庭と社会が協力し合って、人間として最低限これはしなければいけない。このことは絶対してはいけないということをしっかり義務教育で教えていくことが必要ではないでしょうか。人間の基本をしっかり叩き込むという言い方はよくないかもしれませんが、幼いときにはある程度しっかり教えなければいけないのではないかと思っております。

 そういう意味で、学校が余りにも悪平等で閉鎖的だったりいたしますので、ボランティア活動をもっと進めるとか、あるいは学校外の教育資源をもっともっと学校に活用するとかということを進めていって、他人や家族や社会や国を大事にする。公というものを大事にする子どもたちを是非育てたい。そのためには、教育の質を高めていく。問題教員は排していくことも必要ではなかろうかと思っております。

 そういった改革を進める中で、最終的には高校や大学を卒業した時点での子どもたちの資質が、社会に信用されているかどうか。大学を卒業した時点、高校を卒業した時点で、学力、意欲、体力、人間性、そういったものが十分育っているかどうか。社会で卒業生の質が保証できるような学力向上にも取り組むべきではないかと思っております。

 以上です。

○野依座長 ありがとうございました。
 それでは、陰山英男委員、よろしくお願いいたします。

議事録1         10

2007年05月30日(水) 07:11:45 Modified by nipponkamoshjka




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