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18年10月18日 総会 議事録7

議事録1         10


○川勝委員 国際日本文化研究センターの川勝平太です。日本文化を世界に発信する日本で最大の研究機関です。学際的、国際的、総合的に日本を世界に発信していく機関に勤めております。
 私は、安倍総理の美しい国づくりという理念に賛同しております。美しいというのは、国のたたずまいと心の形の両方を含むものだと思います。その意味で、伊吹先生の言われる規範意識の重要性にも共感しております。

 一方、日本は科学技術が非西洋圏で最高のレベルを持っております。その意味で、科学技術を無視した教育はあり得ないという意味で、野依先生の理念にも賛同しております。

 美しい国づくりというのは、これまでの言わば強い国づくりからの一種の旅立ちであると思います。富国強兵の強い国づくり、これは明治時代に学問から始まりました。それは、実学と言われました、ヨーロッパの学問を学ぶということです。これは、それなりの役割を終えたのではないかと思います。美しい国づくりには、それに応じた学問、新しい実学が要るでしょう。それ以前の江戸時代は、武士道に代表される心の正しい国づくりといいますか、礼儀正しい、廉恥心のある人間を育てるという学問をした、これは儒学によって基礎づけられたと思います。江戸時代は、正しい国づくりの基礎としての儒学があり、明治以降は強い国づくりの基礎としての実学というものがあって、これからはそれらを総合して日本が美しい国づくりをしていかねばらない。そのためには地についた学問でなければならないと思います。言い換えれば、地域に根差した学問でなければならないので、家庭や地域が重要性です。

 さて、日本の教育制度は、大学から崩壊していきました。大学が1960 年代に授業を放棄し、それがやがてしらけの風潮をもたらし、大学はレジャーランドと化して、次いで高校での校内暴力になりまして、そして小・中学校で学校崩壊が起こりました。したがって、幼教育から大事でありますけれども、出口が大事です。出口で必要なのは、これからは日本において教育はしますけれども、これは日本の青年だけのためではなくて、内外の青年のためにもしなければいけない。その意味で、出口の国際化が急務で、日本の国づくりの一番のトップにある東京大学の学長、そのほか国立大学の学長がすべて日本人であることはおかしいのです。

 こういう鎖国的な大学の状況を突き破るための教育改革をこれからやっていかねばならないと考えております。

○野依座長 ありがとうございました。
 それでは、小谷実可子委員、よろしくお願いいたします。

○小谷委員 初めまして、小谷実可子と申します。
 私は一番教育を受けなければいけない時期に、ほとんど水の中で過ごしておりましたので、本当にこういうところのお仲間に入れていただくのは恥ずかしい気持ちと、また非常に光栄な気持ちです。

 選手を引退しましてから、小・中・高校生を中心としたシンクロの教室をずっとやってきたんですけれども、それは選手育成ではなくて、私が余り勉強しなかった分、人生をかけたシンクロという手段を使って、何か子どもに学んでもらいたいという気持ちなのですけれども、大会のためではなくて本当に手づくりのお父さん方、お母さん方が、衣装や舞台装置、照明などをやっていただく中で、子どもが年に1回成果を発表するだけなのですけれども、やはりいろんな年齢の子どもたちがそろった中で、自然と子どもたちは助け合い、励まし合い、時にはけんかしながら育っていく姿、それぞれ学校に行くといじめに遭ったり、先生とうまくいかなかったり、登校拒否に遭ったり、いろんな苦しみを乗り越えている子がいます。

 そういう子たちが何年か経ったときに、ある日プールに来る途中に畑があるらしいのですけれども、「先生、私、今日あそこで見た夕日がすごくきれいだった、今まで毎日ここを同じ時間に通っていたのに、夕日がこんなにきれいだって初めて知った」ということを、言ってくれたときに、きっとこの子の心の中は今、充実しているんだなと。それよって夕日に目が行くようになったのだということを非常にうれしく思いました。こういう子どもに携わっている根源になったのは、実は選手を引退してからイルカと泳いだときにあった経験なのですが、それを話し出すととても2分では終わらないので、中身は追ってちびちび御紹介しますけれども、私の場合はシンクロという競技を一生懸命無心でやった結果として、心の中が無になれたというか、何かを一生懸命やることで人に感謝をするとか、親にありがとうとか、人に優しくという気持ちは中から出てくるものだと思いますので、そういう状態を子どもたちにつくってあげるために何ができるか、皆様とともに勉強させていただきながら頑張りたいと思います。

○野依座長 ありがとうございました。
 それでは、小宮山宏委員、よろしくお願いいたします。

議事録1         10

2007年05月30日(水) 07:00:09 Modified by nipponkamoshjka




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