タグ
アツイ会議
気になる情報
教育再生会議HP?
議事録?
イベント?
学習?
サービス?
挑戦?
ニュース?
Wiki内検索
最近更新したページ
最新コメント

18年11月8日 第1・2分科会 議事録8

議事録1         10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20


○浅利第2分科会副主査 もう一言よろしいですか。これは昨日のメモとしていただきましたが、3項目に教育委員会の在り方について全面的な見直しが必要という1行が入っています。それから、5行目に指導力不足の教員への厳格な対応と入っています。ご注意ください。

○陰山委員 失礼します。まず、この履修問題と、それから、このいじめ問題というのは全然次元の違うような話のように思えて、実は私は同じ根っこだと思います。
 これは、いじめ自殺といいますと大河内清輝君の愛知の事件を皆さんは思い出されると思いますけれども、実は1992 年の指導要領の改訂の直後に起きています。それから、今回の未履修問題も、高校の指導要領の改訂は1994 年で、実は同じ時期に根っこを持っているということで、一度、この点からきちんと時間軸に沿った洗い出しをお願いしたいと思います。

 この92 年、94 年の指導要領の改訂から、いじめの方については資料が出ていませんけれども、これは認定の問題でいじめにするしないという主観の問題が入りますが、暴力件数というのは顕在化しておりますので、かなりはっきりとした数値が出ています。92 年、94 年から、いわゆる学校内暴力が物すごい勢いで増えています。これがそもそも、なぜ10 年以上の長きにわたって続いているのかということ、それがとめられなかったということ、そこら辺の分析を是非ともお願いをしたいと思います。決して5年10 年で教師の人間が入れ替わったわけではないので、そこのところを是非ともお願いをしたいと思います。

 私は、福岡の筑前町に個人的に行ってまいりました。教員仲間の数少ないネットワークの中で現地の話なども聞いてみたんですけれども、これは現地に限らず、今の学校現場をこの状態をどういう気持ちで見ているかといいますと、一言で言えば、いつ、このロシアンルーレットが自分のところに回ってくるのかという恐怖感です。ですから、そのためにも、私は是非、早急に文部科学省の方から現地に、いわゆる対策チームを送って常駐させてほしいと思います。

 これは、私が尾道へまいりましたときに民間校長自殺事件があって、そして、大変な混乱が1年以上、長きにわたって続きました。その過程の中で教育次長さんが自殺をなさっています。あれは大した遺書も残されていませんけれども、実は関係者はみんなわかっています。私の命を差し出すから、もうこの混乱を収拾してくれ。みんなわかっていました。
 ですから、それを基にして、当時の尾道市議会もさまざまな動きの方向転換をしております。なぜ、これが生かされないのかということで、私は非常にもどかしい思いでいます。

 当時も、私は何も知らないところへ行って、あの激動の中にいましたので、非常に怖かったです。ただ、教育委員会がだらしないではないかと言われてみましても、全国からいわゆる報道関係者が来れば、これは恐怖です。夜討ち朝駆けの取材を受けますから、やはり真っ当な対応はできないんです。現地の三輪中の校長先生の評価を聞きましたけれども、近隣のある管理職の先生からしますと、ここだけの話ですけれども、陰山先生、言われているような人ではないんです。ただ、あの先生があんなふうになってしまうのは我々も信じられないんですということを漏らしておられました。

 それから、次にお願いをしたいのは、今、現状にありますさまざまな情報をもう一度きちんと把握をしていただきたいと思います。今も文部科学省の方は恐らく対応で大混乱していると思いますけれども、その分、テレビを見ている暇もないと思います。ところが、このテレビが、実は今の学校現場、あるいはいわゆる一般の社会に最も決定的な影響を与えているんです。

 実は、これは昨日、私もあるテレビ局からいただいたんですけれども、いじめ予告自殺のコピーです。これを見ますと、恐ろしいまでの命に対する尊厳のなさです。私も自殺しますから、その後はいじめた人たち、あなたたちも自殺してください。そういうふうなことが書かれています。

 もう一つは、あなたたちはどうせテレビに出ると、またうそをつくんでしょう。テレビに対する絶対的な信頼感があるんです。このアンバランス。それから、因果関係とか、教育委員の方へ小学生では考えられないような概念で言葉を語っていますけれども、そこに表れている精神は非常に幼いです。これも非常にアンバランスです。ですから、そこら辺をきちんと分析する必要があります。

 それから、今、この一件をめぐって、インターネット上では実際にいじめた子どもたちの名前、町長、学校の先生、それから、学校の先生のお子さんの通っている学校が全部出ています。そして、ここのところに抗議行動を起こせということで電話番号が書いてあって、一斉に電話を送れということが書かれています。ですから、こういうふうな現状を放置しておいて対策ということもない。現地の新聞社では、何の対策もしない再生会議みたいなことが書かれているわけなんです。

 ですから、やはりここのところについては、特に再生会議もそうなんですけれども、再生会議は期限付きのものだろうと思いますので、これは文部科学省、あるいは文科大臣を中心としてきちんとした施策を打って、とりわけ、昨日、鳩山前大臣もおっしゃっておられたんですけれども、文科大臣が直接、やはり子どもたちや、あるいは先生方に対してアピールをして、こういう方向でいくということをやって、大人たちはいじめられている子どもたちを見捨てていないんだというメッセージを送って、テレビ局には是非とも御協力をいただいて、死ぬなというメッセージを送っていただきたい。死んでしまうと、解決は永遠になくなるわけですから、生きていればまた和解することもあるし、また、いろんなやり方もあるんですけれども、死んでしまえば、いじめた側はいずれ記憶は薄れていくし、保護者は一生忘れないという、解決が永遠になくなるわけなので、是非とも、この3点についてお願いをしたいと思います。

議事録1         10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20

2007年05月31日(木) 11:29:31 Modified by nipponkamoshjka




スマートフォン版で見る