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作者:ベリーメロン
ウサミミ大乱交譚  〈マスカレーナ編〉の続編


「んっ……はぁ、はぁ……♡」

 艶めかしい呼気が絶え間なく唇を湿らせる。お気に入りの一張羅は汗に濡れ、ピッタリとマスカレーナの肌に張り付いていたが、不快感を感じる余裕すら彼女にはなかった。

(はやく、はやくぅ……)

 下腹部を内側から圧迫するような強い熱。きゅんきゅんと腹の底から疼く甘い熱はマスカレーナの思考を見事に桃色に染めている。
 いっそこの場で崩れ落ち、秘部を掻き回してしまいたい。そんな衝動に駆られつつも、なけなしの理性で抑え込む他にない。
 普段は気にならないエレベーターのゆっくりとした動作すら、今ではとてもまどろっこしくて仕方がない。
 やがて目当ての階に辿り着くとマスカレーナはしなやかな猫のように飛び出し、彼と待ち合わせをしていた部屋へと飛び込んだ。

「おまたせ♡」

 彼が扉を開けきる前に部屋に、猫のように身体を滑り込ませるマスカレーナ。そのまま導かれるように彼と唇を重ねていく。

「んっ……ちゅう……♡」

 熱烈なキスを一心不乱に行い、互いの唾液を啜り合う。しかしながら、ここまで激しい行為に及んでも彼女達は恋人同士といった関係でもなかった。
 以前ウサミミ導師主催のパーティーにて、強制的に発情状態に陥ったマスカレーナ。そのままなし崩し的に周りの男達に犯されることとなったが、それ自体はそこまで気にしてはいない。
 ただ今ではマシにはなってきたものの、週末になる頃には積もりに積もった性欲が抑えきれなくなってしまう。
 まるで発情期の猫のように鳴くマスカレーナは、普段のちゃらけた様子からもかけ離れていた。
 それなりに場数を踏んでいるはずのマスカレーナですらこうなのだから、他の被害者がどうなっているのかは想像にかたくない。

「んしょーっ!」

 べっとり貼り付いて気持ち悪いシャツを脱ぎ捨て、男のシャツも剥ぎ取っていく。
 この男はたまたまウサミミを付けていなかったので、マスカレーナのように後遺症に悩まされることはなかった。
 しかしすっかり発情しきったマスカレーナの極上の女体を味わった彼は、彼女のセフレとして毎週末に身体を重ねるのを自ら望んだのだ。例え性欲処理だとしても求められる快感は筆舌に尽くしがたいと。

「んふふ♪もう硬くなってる♡」

 マスカレーナとしても彼の顔は好みだし、あの会場で囲んできた男共に比べればがっついてこないのは評価に値する。
 一夜限りで熱い一時を楽しむのが好きだったマスカレーナが、こうして同じ相手と何度も身体を重ねるのはそういうことだった。
 すっかり硬くなってビクつく男のソレにマスカレーナは微笑むと、ベッドに横になる彼に跨るように乗っていく。
 ジュクジュクに熟れすぎた果実のように濡れた秘所は、マスカレーナの痴態を見て鉄杭のように勃ったソレを待ちかねていた。

「いただきまーすっ♡」

 一気に腰を降ろされれば情けない声を上げるのは男の方だった。決して早漏ではないが、発情しきったマスカレーナのソレは搾り取ることに注力しきっている。
 きゅうきゅうと強く締め上げられて男は快楽に思わず呻くが、マスカレーナは止まるはずもない。

「ひあっ♡ああんっ♡これ、これが欲しくてっ……んあああっっ♡」

 マスカレーナが腰を揺らすたびに、その美しくもたわわに実った乳房が揺れる。
 それを男が本能的に掴み取れば、甘い悲鳴を上げながらマスカレーナは悶えた。
 同時に愛液まみれの結合部が激しく泡立ち、まるで別の生き物のようにうねる膣内は男のモノをさらに強く引き締める。

「あっ♡ひゃんっ♡もっと揉んでぇっ♡お腹ゴツゴツしてぇっ♡」

 男が腰を動かし始めればマスカレーナはさらに悶えるばかり。
 男の頭を抱きしめるとその柔らかな膨らみを顔面に押し付けてくる。たまらず吸い付く男に発情しきったマスカレーナはさらに燃え上がっていく。
 やがてグツグツと煮えたぎるマグマのような奔流が、マスカレーナのナカへと放たれた。

「はぁーっ♡はぁーっ♡たっぷり出たぁ♡」

 男が我慢の限界になって精を吐き出しても、マスカレーナの惚けた瞳は崩れない。
 再び腰を揺らし始めるマスカレーナに対し、すっかり心酔しきった男はもう抵抗することもないだろう。

「あっ♡はぁ、んっ♡」

 貪り食らうような獣のような行為は日が昇るまでたっぷりと行われたのだった。

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