あにまん掲示板の各種スレッドに掲載されているR-18小説を保管するためのwikiです。

作者:るにゅやんたん
※このssは以前の作品(激録・S-Force密着24時(バレンタイン編))の続編です。
読まなくても楽しめますが、もし宜しければこちらも読んでいただけると幸いです。


「ムムム…これはどうしましょうか…?」


私は目の前に放り出している通信端末を手に取り、もう一度画面に表示された文面を眺める。


『乱破小夜丸ちゃんへ♡


天下のS-Force様が忘れる訳ないとは思うけど、バレンタインデーのお返しを忘れないでね!
小夜丸ちゃんの可愛い写真を期待して待ってます♡

p.s.
最低でもバレンタインの私よりも過激な格好でお願いね♡』

「……はぁ。」

思わずため息をついて眉間にシワを寄せてしまう。
署名は無いが、バレンタインに私にチョコを贈った人物となると恐らくI:Pマスカレーナさんでほぼ間違いないだろう。
バレンタインの時よりも過激って…裸にリボンより過激となると、全裸しかないのでは?
というか何で私の端末の連絡先を知っているのだろうか?
疑問は尽きないし、かなり理不尽な要求だが無視する訳にもいかない。

「チョコを貰ったのも事実ですし…。」

敵とはいえ受けた恩を返さないなんて忍の名折れだ。
それに私の写真を撮る事で満足するなら安いものだろう…多分。
私は覚悟を決めてベッドから立ち上がると、衣服を脱いで姿見の前に立つ。

「………いやいやいや!無理ですってこれ!」

鏡の中の真っ裸の自分を見た途端急激に恥ずかしさが込み上げてきた。

「うぅ〜……でも期待(?)を裏切る訳には……。」

私が羞恥心と戦う事数分後、何とか妥協点を決めた私は端末を構えて撮影に入った。

「流石に全部見せるのは無理だから大事なところを隠して……っと。」

片手で通信端末を構えているので、空いた手一本で何とか隠すポーズを取って写真を撮った。

「あとはメッセージを添えて送信すれば終わりですね。」

私は服を着直すと端末を操作して画像データを添付してメッセージを添えたメールを送る。

『要望通りに写真を添付しました!

これでバレンタインの時のチョコの借りはナシです!
今までも手は抜いてなどいませんが、今度会ったら容赦なく捕まえますので覚悟しておいてください!

乱破小夜丸より』

送信してからすぐに電話が鳴る。
ディスプレイを確認すると上司のプラ=ティナさんだった。

「はい、もしもし!こちら乱破小夜丸です!」
「小夜丸か…その、何だ、誰かに脅されたりとかしていないよな?」
「え?そんな事はありませんよ?」

I:Pマスカレーナさんから変な要求はされたものの、それは別に脅しでもなんでもないでし、身に覚えはない。

「そうか……小夜丸、今お前が使っているS -Force貸与の通信端末は確かに私用での通信も許可している…しかしだな…」

そこで一度言葉を区切って大きく深呼吸するとプラ=ティナさんは言葉を続ける。

「当然、S-Forceのサーバーにログは残るし、何か添付したら当然上司である私のチェックが入るんだぞ?」
「あっ……」

冷静に考えてみればそれは当然の事だ。
そしてそれはついさっきの画像をプラ=ティナさんにも見られたという事で……。

「一応メールはS -Forceのサーバーで止めておいたから悩みがあるのなら今度食事でもしながら……」

プラ=ティナさんの言葉も頭に入ってこず、顔から火が出そうな程熱くなっていき爆発する音が聞こえた気がした。


「みゃあああああああああ!!!!!」


後日、小夜丸は休暇を取り、I:PマスカレーナはS-Forceの厳重なセキュリティを突破し見事サーバー上の1通のメールを盗み出すのだった…。

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