最終更新:ID:px6fntgA6w 2022年07月10日(日) 21:04:02履歴
作者:ベリーメロン
「好きにやっていいよ、面倒臭いし」
面倒臭いしダルいから動きたくない。蟲惑魔の中でも最も怠け者とされるティオの蟲惑魔は、自分のテリトリーに迷い込んできたらしい男にそう告げる。
困惑する男に対し、葉っぱのベッドでゴロンと転がったままのティオ。赤いフリルのミニスカートはそんな体勢で役割など果たすわけもなく、下着すらも穿いていないせいで隠されるべき場所も隠れていない。
「うわぁ……ガン見」
呆れたように目を向けるティオ。それでいて隠そうともしないのは、男に対して何にも関心がないからだ。ティオの罠は獲物にテリトリーに入らせて、膣内射精を行わせることで捕食が完了となる。擬態しているが、この小屋自体が巨大なハエトリグサの葉なのだ。
だからティオ自身は何一つ動く必要がない。
「勝手に腰振って出しちゃってオジサン」
欠伸をかきながら以前人間が落としていった本をボーッと読むのを再開する。どうせ自分のフェロモンで男は目の前のメスをもう犯すことしか考えてないはずだ。今日もいつもと変わりのない狩り。怠惰なティオにはとても楽なので、全く問題はないが。
「ん、マッサージしたい?」
いつもならティオに寄ってきた雄がそんなことを言うことはない。理性を無くして、勝手に腰を振って罠にかかる。それが通常なので、こんな申し出はあり得ないことだ。
けれど獲物に興味の無いティオはそれを疑問に思うこともなく、楽観的にとらえる。
「んー、いいよ。どーせボクがオジサンなんかで感じるわけないし」
誤算があったとすれば、ティオが獲物を舐めすぎたことだろう。いつも通りのバカな雄だと思い込んでしまったのだ。
彼女はこの後、自分の発言を大きく後悔することになる。
「はぁ……あのさ、いつになったらこれ終わるの?」
一時間は経っただろうか。ベッドにうつ伏せになりながら本を読むティオはおとなしく「マッサージ」を受けていた。最初はそれなりに心地よかったが、あまりにも長過ぎて飽きてきてしまったのだ。色んなところを触られた気がしたが、性的に気持ちいいと思うことは結局のところもない。
もう面倒臭いからこのまま閉じちゃおうかな。なんて考え始める始末だ。
「マッサージはここからが本番?」
取って付けたような言葉。呆れたティオだったが、怒るのも面倒臭がるほどの怠惰な彼女だ。本番というのを見てからでもいいや、なんて考えてしまった。
「ま、好きにすれば?」
言うが早いか、男の手が大胆にもティオの身体をまさぐっていく。さっきまでは遠慮しがちにそれらしいところを触っていたが、今度は露骨に際どい部分に手を伸ばしているのだ。やがてスカートを捲り上げて、足の間に手がつっこまれる。
(愛撫なんてしても無駄なのになぁ)
やっぱ面倒臭いし終わらせちゃうか。なんて考え始めたところだった。
「――んっ」
(は?)
ただ割れ目を撫でられただけ。本当にそれだけだったのだが、ティオの蟲惑魔から小さな甘い声が漏れたのである。そして変化が起き始めたのはそこからだ。
背中から尻の割れ目をかけて、つぅと指が引かれる。
「……っふ」
下着同然の上着が背中から解かれ、その隙間から胸の付け根を触られる。
「あっ」
さらにその奥へ押し込まれた指が、胸を直接まさぐりはじめる。
「んぁっ」
特別なことはされていないはずなのに漏れ出す嬌声。すっかり本を読む手は止まっていて、微かな震えが増していく。
「うあ、なんか、急に……?て、ちょっ!」
さすがに自分の身体の異変に、気づき始めたティオ。それに合わせるかのように、腰に手がまわされる。そのまま小柄な身体をひょいと起こされ、座り込んだ男に背中を預けさせられることとなった。
「この方がマッサージしやすい?いや、もうマッサージは……」
さすがのティオも嫌な予感がしたのだろう。マッサージを拒もうとしたが、それを待たずして男の腕が動始めた。最初にやっていたマッサージとは明らかに違う滑らかで細かい指の動きで、下腹部をねっとりと撫で上げる。
「あふっ♡」
ただそれだけでまたもや漏れる甘い声。何が起こっているのかティオには全くわからない。最初のマッサージが、不感だったティオの身体を酷く敏感にしていたなんて彼女は知らなかった。
小ぶりだが形の良い乳房を男の手が揉みしだく。
「んうっ」
乳首に当たらないギリギリで乳輪を沿うように指が弧を描く。
「ひんっ」
もどかしくなってきたところで指が乳首をつまみ上げる。
「んひぃっ♡」
面白いように跳ねるティオの身体。いつもはこんなことなんてなかった。触られても気持ちいいなんて思ったことがない。
なのにこれはどういうことか。ティオの身体はこの男に完全に翻弄されている。少し触られるだけで出したこともない声が出てしまう。
「あっ、やだっ、お、オジサンストップ!ストップだってばぁぁあああっ♡」
感じるわけなかったのに、触られる度に身体が敏感になっていくのをティオは嫌でも感じていた。
ストップなんて今さら聞き入れて貰えるわけもなく、下腹部を撫でていた太い指がさらにその下へと向かう。
(今そこ触られるのはやばい!)
反射的に足を閉じ、太ももをぴったりと合わせるティオ。しかし男はそれを予期していたのか、胸を弄っていた右手がティオの乳首を強くつまみ上げた。
「い゛ぃいいい♡」
またもや強く震えるティオの身体。そのせいで緩んでしまった足を男の手がこじ開けるのは雑作もない。
とうとうティオの花弁へたどり着いた男の指は、守るものないソコを無遠慮に蹂躙を始めた。
「お゛ぐぅっ♡ひゃだっ♡そこっ、まっでぇえ♡」
すでに濡れていたティオの膣は男の指の侵入を拒むこともできない。雑に差し込まれた二本の太い指がティオの膣内をかき回すと、経験したことのない快感が彼女を襲う。もはやティオに余裕などなかった。かき回されるほど蜜壺からは愛液が吹き出し、水溜まりまで出来ている。
「ん゛お゛っ♡ぐひゅっら゛め゛ぇっむりむりむりぃっまたイ゛グぅっ♡」
空いた指がクリトリスを押し潰され思わず跳ね回るティオの身体。もはや自分の身体ではないと錯覚するほどの強烈な快感は、もはや気持ちいいよりも恐怖を感じさせていた。
これ以上されるのはやばい、と懸念を確信に変えるティオ。普段のやる気のない仕草と打って変わって、一心不乱に暴れまわって男から離れようとする。
(これ以上されたらやばいやばいやばいやばいやばい!)
なんとか絡み付く腕を振り切って、倒れ込みながらも四つん這いで必死に逃げるティオ。
しかし男はいとも簡単に、ティオの腰を掴むことで引き留めた。そして尻に押し付けられる熱いナニカの感触にティオが青ざめる。
「い、今当たってるのって……」
見えなくてもソレが何かをわかってしまった。人間基準でもあまりにも大きいソレは、普段ならともかく今の状態の身体に入れられてしまえばどうなるか。
「オ、オジサンっ……ボク謝るから、謝りますからっ……ソレだけは許して!無理だから!今入れたら絶対ボク壊れちゃうからっ!生意気なこと言ってごめんなさいっ!だからっ」
快楽を貪る蟲惑魔というプライドはもはや捨てていた。ティオにとってそれほど許容を越えた快楽は恐ろしいものだったのだろう。
けれどティオは忘れていた。永らく嗅がせることになった自身のフェロモンが、男の理性をすでに溶かしていたことに。
懇願は無視され男の大きすぎるソレが、ティオの蜜壺へ狙いを定めた。
「待って!ほんとに待って!今は絶対だめ!ほんとにだめだから!やだっ、助けてフレシアァっ!」
思わず仲間へ助けを求めるが、森の深くに引きこもりがちのティオを助けにくる蟲惑魔がいるわけもない。そもそも近くにいたとしても、面白いもの見たさに見物にくるくらいだろう。
やがて無慈悲に男の鉄杭のような逸物が、ティオの蜜壺へ突き入れられた。
「――ん゛お゛っっっ♡あ゛っひぃぃいいいいいんっ♡」
一息で最奥まで突き入れられ、ティオの口から獣のような声が漏れ出す。人外の肉体でなければ、きっとそれだけでトんでいただろう。あるいはトべなかったのがティオの不幸だろうか。
蟲惑魔の身体の頑強さ故か、本来は体格的に入りきるはずのない男根は根元までしっかりとティオの中に入ってしまっていた。
「お゛ふっ♡い゛ぎっ、あ゛ッ♡」
やがて始められたピストン運動に言葉を紡ぐ暇もない。脳天まで響くような突きは、ティオの内臓すらも圧迫して激痛を与えているはずだが、それすら上塗りにする快楽がティオを気絶すらさせてくれない。
「あ゛ひっ♡ごれ゛っづよすぎっい゛ぃ♡」
乱暴でティオのことを考えていないピストンは、普段なら慣れているはずだった。しかし今のティオの身体は、男の手によって快感を非常に感じやすくなってしまっている。そのせいで痛みすら与えるはずの行為は快感に変換され、ティオの意識を何度も揺るがし犯していく。
「あ゛あ゛ッ♡お゛っ♡イ゛っでる♡にゃっなん、どもイ゛っでるからぁっ、ぱんぱんすりゅの゛やめ゛っっっ!?ま゛だイ゛グゥッ♡」
淫靡な水音と肉同士を叩きつける音が、ティオの身体の中で反響する。焼けつくような快感がティオをすでに何度も絶頂させており、結合部の下はすでに洪水状態だ。
強く突かれる度に視界は明滅し、クラクラとする頭はそれでも気をやるのを許してくれない。もはや玩具のように突かれるだけのティオは、抵抗する気力も失せていた。
「あ゛ぐッ♡ん゛ふっ、も゛う……ゆ゛るじて、ぐだざっ、い゛っあ゛ッ♡」
懇願は届くはずもない。もはやどっちが獲物となっているのか、されるがままのティオに抵抗する余力はなかった。
救いだったのはティオの膣肉の圧迫と、強いピストンによって男の射精が早まったことだろう。スパートをかけるようにより強くなる腰の動きに、それを知らないティオは翻弄されるばかりだが。
「らめ゛ぇっ♡つよくじぢゃごわれるからっあ゛あ゛ッ♡おかひくなっちゃっ♡ん゛ひぃぃぃいいいいいいい!?」
一切の予告もなく放出される大量の精液。不意打ちのような精液の噴出に、ティオの身体は大きく揺らされる。結合部からは受け止めきれなかった精液がボトボトと落ちていく。
同時に周囲に変化が起きた。窓や入り口が消失し、部屋が一気に薄暗くなる。
「はぁっはぁ……あ……これ、で……」
ティオの蟲惑魔の罠は、彼女の膣内で射精することで本体のハエトリグサが擬態を解いて葉を閉じるというもの。ティオが膣内射精されたということは、これから溶解液が壁から滲み出してこの男を溶かしてくれるはず。
「た、たすかっ…………………………あ、れ?」
すぐに滲み出てくるはずの溶解液は出てくる気配がない。それが別の答えを示していることをティオは知っている。
「ま、まさか……?やめてよ、やだよ、ボクやだよ……」
本体のハエトリグサが溶解液も出さずに獲物と蟲惑魔を一緒に閉じ込める時は決まってある行動のためだ。
「むりだよっ……このオジサンとずっとこーびしろなんて……」
繁殖に集中させるための特殊な部屋。ここに閉じ込められればティオ自身も「ことが終わるまで」出られなくなる。
「もうむりだからっ……こわれちゃうからっ……」
ティオ自身もよくわかっていた。本体の決定は蟲惑魔には覆せないことを。けれどこれ以上されてしまったら 、自身がどうなるかなんて想像もしたくない。
絶望を後押しするように、ティオの身体が掴まれる。男が射精後の余韻から復活したのだ。
「ひっ……だめっ、もうむりだからっ、ゆるしてっ、もうイキたくな」
そうして再び淫靡な宴は開催される。邪魔者が入ってくることもなく、哀れな蟲惑魔は犯され続けることとなった。
その後、ずいぶん経ってから解放されたティオはそれまで以上に引きこもるようになったという。
「好きにやっていいよ、面倒臭いし」
面倒臭いしダルいから動きたくない。蟲惑魔の中でも最も怠け者とされるティオの蟲惑魔は、自分のテリトリーに迷い込んできたらしい男にそう告げる。
困惑する男に対し、葉っぱのベッドでゴロンと転がったままのティオ。赤いフリルのミニスカートはそんな体勢で役割など果たすわけもなく、下着すらも穿いていないせいで隠されるべき場所も隠れていない。
「うわぁ……ガン見」
呆れたように目を向けるティオ。それでいて隠そうともしないのは、男に対して何にも関心がないからだ。ティオの罠は獲物にテリトリーに入らせて、膣内射精を行わせることで捕食が完了となる。擬態しているが、この小屋自体が巨大なハエトリグサの葉なのだ。
だからティオ自身は何一つ動く必要がない。
「勝手に腰振って出しちゃってオジサン」
欠伸をかきながら以前人間が落としていった本をボーッと読むのを再開する。どうせ自分のフェロモンで男は目の前のメスをもう犯すことしか考えてないはずだ。今日もいつもと変わりのない狩り。怠惰なティオにはとても楽なので、全く問題はないが。
「ん、マッサージしたい?」
いつもならティオに寄ってきた雄がそんなことを言うことはない。理性を無くして、勝手に腰を振って罠にかかる。それが通常なので、こんな申し出はあり得ないことだ。
けれど獲物に興味の無いティオはそれを疑問に思うこともなく、楽観的にとらえる。
「んー、いいよ。どーせボクがオジサンなんかで感じるわけないし」
誤算があったとすれば、ティオが獲物を舐めすぎたことだろう。いつも通りのバカな雄だと思い込んでしまったのだ。
彼女はこの後、自分の発言を大きく後悔することになる。
「はぁ……あのさ、いつになったらこれ終わるの?」
一時間は経っただろうか。ベッドにうつ伏せになりながら本を読むティオはおとなしく「マッサージ」を受けていた。最初はそれなりに心地よかったが、あまりにも長過ぎて飽きてきてしまったのだ。色んなところを触られた気がしたが、性的に気持ちいいと思うことは結局のところもない。
もう面倒臭いからこのまま閉じちゃおうかな。なんて考え始める始末だ。
「マッサージはここからが本番?」
取って付けたような言葉。呆れたティオだったが、怒るのも面倒臭がるほどの怠惰な彼女だ。本番というのを見てからでもいいや、なんて考えてしまった。
「ま、好きにすれば?」
言うが早いか、男の手が大胆にもティオの身体をまさぐっていく。さっきまでは遠慮しがちにそれらしいところを触っていたが、今度は露骨に際どい部分に手を伸ばしているのだ。やがてスカートを捲り上げて、足の間に手がつっこまれる。
(愛撫なんてしても無駄なのになぁ)
やっぱ面倒臭いし終わらせちゃうか。なんて考え始めたところだった。
「――んっ」
(は?)
ただ割れ目を撫でられただけ。本当にそれだけだったのだが、ティオの蟲惑魔から小さな甘い声が漏れたのである。そして変化が起き始めたのはそこからだ。
背中から尻の割れ目をかけて、つぅと指が引かれる。
「……っふ」
下着同然の上着が背中から解かれ、その隙間から胸の付け根を触られる。
「あっ」
さらにその奥へ押し込まれた指が、胸を直接まさぐりはじめる。
「んぁっ」
特別なことはされていないはずなのに漏れ出す嬌声。すっかり本を読む手は止まっていて、微かな震えが増していく。
「うあ、なんか、急に……?て、ちょっ!」
さすがに自分の身体の異変に、気づき始めたティオ。それに合わせるかのように、腰に手がまわされる。そのまま小柄な身体をひょいと起こされ、座り込んだ男に背中を預けさせられることとなった。
「この方がマッサージしやすい?いや、もうマッサージは……」
さすがのティオも嫌な予感がしたのだろう。マッサージを拒もうとしたが、それを待たずして男の腕が動始めた。最初にやっていたマッサージとは明らかに違う滑らかで細かい指の動きで、下腹部をねっとりと撫で上げる。
「あふっ♡」
ただそれだけでまたもや漏れる甘い声。何が起こっているのかティオには全くわからない。最初のマッサージが、不感だったティオの身体を酷く敏感にしていたなんて彼女は知らなかった。
小ぶりだが形の良い乳房を男の手が揉みしだく。
「んうっ」
乳首に当たらないギリギリで乳輪を沿うように指が弧を描く。
「ひんっ」
もどかしくなってきたところで指が乳首をつまみ上げる。
「んひぃっ♡」
面白いように跳ねるティオの身体。いつもはこんなことなんてなかった。触られても気持ちいいなんて思ったことがない。
なのにこれはどういうことか。ティオの身体はこの男に完全に翻弄されている。少し触られるだけで出したこともない声が出てしまう。
「あっ、やだっ、お、オジサンストップ!ストップだってばぁぁあああっ♡」
感じるわけなかったのに、触られる度に身体が敏感になっていくのをティオは嫌でも感じていた。
ストップなんて今さら聞き入れて貰えるわけもなく、下腹部を撫でていた太い指がさらにその下へと向かう。
(今そこ触られるのはやばい!)
反射的に足を閉じ、太ももをぴったりと合わせるティオ。しかし男はそれを予期していたのか、胸を弄っていた右手がティオの乳首を強くつまみ上げた。
「い゛ぃいいい♡」
またもや強く震えるティオの身体。そのせいで緩んでしまった足を男の手がこじ開けるのは雑作もない。
とうとうティオの花弁へたどり着いた男の指は、守るものないソコを無遠慮に蹂躙を始めた。
「お゛ぐぅっ♡ひゃだっ♡そこっ、まっでぇえ♡」
すでに濡れていたティオの膣は男の指の侵入を拒むこともできない。雑に差し込まれた二本の太い指がティオの膣内をかき回すと、経験したことのない快感が彼女を襲う。もはやティオに余裕などなかった。かき回されるほど蜜壺からは愛液が吹き出し、水溜まりまで出来ている。
「ん゛お゛っ♡ぐひゅっら゛め゛ぇっむりむりむりぃっまたイ゛グぅっ♡」
空いた指がクリトリスを押し潰され思わず跳ね回るティオの身体。もはや自分の身体ではないと錯覚するほどの強烈な快感は、もはや気持ちいいよりも恐怖を感じさせていた。
これ以上されるのはやばい、と懸念を確信に変えるティオ。普段のやる気のない仕草と打って変わって、一心不乱に暴れまわって男から離れようとする。
(これ以上されたらやばいやばいやばいやばいやばい!)
なんとか絡み付く腕を振り切って、倒れ込みながらも四つん這いで必死に逃げるティオ。
しかし男はいとも簡単に、ティオの腰を掴むことで引き留めた。そして尻に押し付けられる熱いナニカの感触にティオが青ざめる。
「い、今当たってるのって……」
見えなくてもソレが何かをわかってしまった。人間基準でもあまりにも大きいソレは、普段ならともかく今の状態の身体に入れられてしまえばどうなるか。
「オ、オジサンっ……ボク謝るから、謝りますからっ……ソレだけは許して!無理だから!今入れたら絶対ボク壊れちゃうからっ!生意気なこと言ってごめんなさいっ!だからっ」
快楽を貪る蟲惑魔というプライドはもはや捨てていた。ティオにとってそれほど許容を越えた快楽は恐ろしいものだったのだろう。
けれどティオは忘れていた。永らく嗅がせることになった自身のフェロモンが、男の理性をすでに溶かしていたことに。
懇願は無視され男の大きすぎるソレが、ティオの蜜壺へ狙いを定めた。
「待って!ほんとに待って!今は絶対だめ!ほんとにだめだから!やだっ、助けてフレシアァっ!」
思わず仲間へ助けを求めるが、森の深くに引きこもりがちのティオを助けにくる蟲惑魔がいるわけもない。そもそも近くにいたとしても、面白いもの見たさに見物にくるくらいだろう。
やがて無慈悲に男の鉄杭のような逸物が、ティオの蜜壺へ突き入れられた。
「――ん゛お゛っっっ♡あ゛っひぃぃいいいいいんっ♡」
一息で最奥まで突き入れられ、ティオの口から獣のような声が漏れ出す。人外の肉体でなければ、きっとそれだけでトんでいただろう。あるいはトべなかったのがティオの不幸だろうか。
蟲惑魔の身体の頑強さ故か、本来は体格的に入りきるはずのない男根は根元までしっかりとティオの中に入ってしまっていた。
「お゛ふっ♡い゛ぎっ、あ゛ッ♡」
やがて始められたピストン運動に言葉を紡ぐ暇もない。脳天まで響くような突きは、ティオの内臓すらも圧迫して激痛を与えているはずだが、それすら上塗りにする快楽がティオを気絶すらさせてくれない。
「あ゛ひっ♡ごれ゛っづよすぎっい゛ぃ♡」
乱暴でティオのことを考えていないピストンは、普段なら慣れているはずだった。しかし今のティオの身体は、男の手によって快感を非常に感じやすくなってしまっている。そのせいで痛みすら与えるはずの行為は快感に変換され、ティオの意識を何度も揺るがし犯していく。
「あ゛あ゛ッ♡お゛っ♡イ゛っでる♡にゃっなん、どもイ゛っでるからぁっ、ぱんぱんすりゅの゛やめ゛っっっ!?ま゛だイ゛グゥッ♡」
淫靡な水音と肉同士を叩きつける音が、ティオの身体の中で反響する。焼けつくような快感がティオをすでに何度も絶頂させており、結合部の下はすでに洪水状態だ。
強く突かれる度に視界は明滅し、クラクラとする頭はそれでも気をやるのを許してくれない。もはや玩具のように突かれるだけのティオは、抵抗する気力も失せていた。
「あ゛ぐッ♡ん゛ふっ、も゛う……ゆ゛るじて、ぐだざっ、い゛っあ゛ッ♡」
懇願は届くはずもない。もはやどっちが獲物となっているのか、されるがままのティオに抵抗する余力はなかった。
救いだったのはティオの膣肉の圧迫と、強いピストンによって男の射精が早まったことだろう。スパートをかけるようにより強くなる腰の動きに、それを知らないティオは翻弄されるばかりだが。
「らめ゛ぇっ♡つよくじぢゃごわれるからっあ゛あ゛ッ♡おかひくなっちゃっ♡ん゛ひぃぃぃいいいいいいい!?」
一切の予告もなく放出される大量の精液。不意打ちのような精液の噴出に、ティオの身体は大きく揺らされる。結合部からは受け止めきれなかった精液がボトボトと落ちていく。
同時に周囲に変化が起きた。窓や入り口が消失し、部屋が一気に薄暗くなる。
「はぁっはぁ……あ……これ、で……」
ティオの蟲惑魔の罠は、彼女の膣内で射精することで本体のハエトリグサが擬態を解いて葉を閉じるというもの。ティオが膣内射精されたということは、これから溶解液が壁から滲み出してこの男を溶かしてくれるはず。
「た、たすかっ…………………………あ、れ?」
すぐに滲み出てくるはずの溶解液は出てくる気配がない。それが別の答えを示していることをティオは知っている。
「ま、まさか……?やめてよ、やだよ、ボクやだよ……」
本体のハエトリグサが溶解液も出さずに獲物と蟲惑魔を一緒に閉じ込める時は決まってある行動のためだ。
「むりだよっ……このオジサンとずっとこーびしろなんて……」
繁殖に集中させるための特殊な部屋。ここに閉じ込められればティオ自身も「ことが終わるまで」出られなくなる。
「もうむりだからっ……こわれちゃうからっ……」
ティオ自身もよくわかっていた。本体の決定は蟲惑魔には覆せないことを。けれどこれ以上されてしまったら 、自身がどうなるかなんて想像もしたくない。
絶望を後押しするように、ティオの身体が掴まれる。男が射精後の余韻から復活したのだ。
「ひっ……だめっ、もうむりだからっ、ゆるしてっ、もうイキたくな」
そうして再び淫靡な宴は開催される。邪魔者が入ってくることもなく、哀れな蟲惑魔は犯され続けることとなった。
その後、ずいぶん経ってから解放されたティオはそれまで以上に引きこもるようになったという。
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