大永図書館(ヴェルラント地下図書館）

連邦王国庶民院は、連邦王国貴族院と対をなして両院制の連邦王国議会を構成している。貴族院とは違い、全ての議員が国民による直接選挙で選出され、議員定数も多いため、国民の意見をより強く反映するとされている。そのため、貴族院よりも権限が強く付与されている。
会期は1年1会期で通年開会である(休会あり)。連邦全体という非常に広範囲かつ多くの人口を抱えるため、議論は慎重に行われる。
エイルシュテインには古来から賢人会議という、貴族やブルジョワ階級の意見を反映する政治機関が存在した。1750年頃から国王の権限が強まり賢人会議が無視され始めると、市民や貴族は不満を募らせていった。1776年、フラン革命の余波によってエールラントで市民が蜂起すると、王国はこれを弾圧した。すると市民の運動は貴族にも伝わり、エイルシュテイン王国全域に波及していった。1776年末、国王トーマス1世は退位を余儀なくされ、「賢人会議の復活」と「エールラント国民議会の成立」「神と法の下の国王陛下」が国民革命の宣誓書に明記された。

連邦王国庶民院には以下の権限が与えられている。
・法案の提出/議決
・連邦憲法群の改訂
・首相への不信任案の提出/決議
・予算の承認
・条約締結の承認
・通常時の武力行使の承認
・条約の承認
・首相の指名
・連邦内各国の議会の臨時招集
・緊急時の古典魔法の使用許可
・国家非常事態時の国王への全権委任(司法権などの一部の権利を除く)
・国王の退位要求(1801年以降不行使)

単純小選挙区の単記非移譲式投票を採用しており、各選挙区の議席数分の得票数上位者が当選者となる。選挙区は連邦内の各地に存在している。

定足数は50人、議員定数は398人でほぼ固定であり、5年に1度、もしくは議会の解散があった場合は総選挙となる。20歳以上の全ての国民が立候補可能であり、18歳以上の全ての国民が投票可能である。