不倫は犯罪なの？ 
不倫が表沙汰になった時、果たして不倫罪で訴えられるということがあるのでしょうか？
答えは、不倫をした者が不倫罪で訴えられることはなく、刑事罰に問われることはありません。
しかし、戦前の日本には、姦通罪（旧刑法183条）という不倫を処罰する法律があったそうです。
この姦通罪は、刑法の規定で、夫のある女性が夫以外の男性と不倫をすると、その女性と相手の男性が、夫の告訴により起訴されるというもので、2年以下の懲役も科されました。しかし、逆に男性が不倫をしても処罰されないという不平等なものだったため、法の下の平等と両性の本質的平等を宣言する日本国憲法（14条、24条）にはそぐわないとして、1947年（昭和22年）に刑法から削除されました。
つまり、不倫は犯罪ではありませんが、道義的に問題のある不法行為だということになります。不倫をしても逮捕されないのはそのためです。
ただし、不倫を行った事実が配偶者に知られると前述の通り不法行為にあたるため、民法上の損害賠償請求をされる可能性があります(民法709条)。
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