はじめに 
本文
妖精の一家を肉片の塊りにして、気分良く店内を探索しているとあちこちで妖精達の苦しむ声や絶叫と、さまざまな人達が楽しむ声が聞こえてくる。
そのなかで子供の頃を思い出すゲームと出会った。子供の頃に遊んだモグラ叩きの妖精版だ。子供の頃に地元にあった、大型スーパーのゲームコーナーでよく遊んだのを思い出した。懐かしさからこの「ずんだ妖精退治」というゲームをしてみる事にした。
ゲームの近くに行くとその周りだけ少し地面が下がっており、シャワー室の様な床面に、透明なビニールカーテンで囲われている。その様なスペースが3つ連なって置かれている。
2つのスペースが使用中らしく、タイミングよく最後の１つが使えそうだ。
受付らしき場所にいる店員にプレイする事を伝えると1回300円との事、料金を払うと店員は礼を言い、
「当ゲームについての注意事項についてのご確認と使用する武器を１つご選びください。」
そうすると、ラミネート加工された紙と薄手の防護服、フェイスガード、作業用手袋を渡された。
ラミネートされた紙はこの様な内容だった。
注意事項 プレイ中は防護服・フェイスガード・手袋・靴用カバーの着用をお願い致します。
着用して頂けれない場合は、プレイの方をご遠慮させていただきます。
準備が整いましたら、中にいる担当のスタッフにお声掛け下さい。
使用する道具は、この下の1〜3の中から、１つ使用する道具を選んで受付スタッフにお伝え下さい。
ご確認がお済みになりましたら、この用紙の返却をお願い致します。
どうやら、この紙にある3つある中から１つ選ぶらしい。その、紙にはこの様な文章が書かれていた。
1. 木製ハンマー
木製のハンマー、威力は低いが軽く
とても振りやすい。子供から、大人ま
で、誰もが使えるフレンドリーなそん
な気のいい奴。
2. ネイルハンマー
鉄製のハンマー、威力は高いが重くて
少し力がいる。叩く、刺す２つの使い
方が出来る。人を選ぶ気難しい所もあ
るが多分根は良い奴。
3. ひ◯きの棒.EX
某RPGの初期装備に有刺鉄線を巻き付
けた物。威力は不明。オーナーの趣味
から生まれた物らしい。中二病が入っ
ていて少し痛いが悪い奴ではないはず。
怪文書的な説明文の中から、何故か目を引いた3番を選び、その旨をスタッフに伝えて用紙を返却した。受付から道具を渡された。
それは、長さ50cm殆どに持ち手が付いた木の棒に、有刺鉄線が先端までしっかりと巻かれた、禍々しい物だった。
「それでは中で準備をお願い致します。後は中のスタッフの指示に従って下さい。」
と言われてブースの中に入った。
中に入ると自分の腰ぐらいの高さに縦横が約1.5m、深さ約30cm程のプールに、薄い緑色の水が並々と入ってあいる。
その上に全面を覆う、ステンレス製だと思われるヘコミとキズだらけの蓋が置かれている。
その蓋はこちら側に妖精の頭が入る程度の穴が６つ均等に空いていて、反対側は車のトランクの様に開閉が出来る様仕組みの様だ。
準備が出来たのでスタッフに声を掛ける事にした。
「はい、では簡単にこのゲームの説明をしますね。
これからプールの中に妖精を放します。3分間の間に、息継ぎで穴から出て来た奴等を、その道具で思いっきしぶん殴って下さい！
特にルールはないのでやり方はお客様の自由です。説明は以上ですが、他に何かご質問はございませんか？」
そう聞かれて大丈夫だと答えるとスタッフは答えて準備を進めた。
「はい、わかりました。今から妖精を入れるのでお待ち下さい。」
そうするとゲージの中から妖精達をプールの中に入れ始めた。
「おみずさんであそぶのだ！」
「ぼくたちをどうするのだ？」
「このおみずさん、なにかへんなのだ‥」
そうして6匹の妖精達を入れ、スタッフが戸惑っている妖精達に告げた
「今からやるゲームに、残れたらずんだ餅が沢山食べれるよ？やらないならずっと、ずんちがごはんだよ。どっちがいい？」
ずんちとはずんだもんの糞の事だ。どうやら"たりない"と呼ばれる個体や、産まれたての個体"あかずん"は、エサと間違えて食べるらしい。
糞を食うなら妖精共は黙って、自分達の糞を食ってれば良いのだ。それが嫌だと、エサの為に人様の物を盗んだり、田畑を荒らし、ゴミ漁りまでとは本当にどうしようも無い生き物だ。
その2択に妖精達は答え始めた。
「ずんだもち、やるのだ！」
「こわいけど、ずんだもちのためがんばるのだ！」
「ずんちはいやなのだ、やるしかないのだ。」
｢｢｢｢｢｢ずんだもち！ずんだもち！｣｣｣｣｣｣
そうするとスタッフが蓋を閉め始めた。
「どうして、ふたをしめｺﾞﾎﾞｫ」
「え、にんげんしゃんやめてほｶﾞﾎﾞｫ」
「ぼく、およげないのｫﾊﾞ」
蓋が完全に閉まって、息をするにはこちら側の穴に来るしか無くなった。
「ゲームスタートでーす！どんどんぶっ叩いて下さい！」
そうしてゲームが始まった。
10秒くらい経った時に、１つの穴から水泡が見えた、そこに狙いを定め待つと勢いよく妖精が頭を出して来た。その頭に目掛けて全力で棒を振り下ろした。
「のがぁ！」
棒が頭に当たり硬い殻が砕ける感触が伝わった。妖精の頭は大きく凹み、白目になり、鼻と頭から血が流れ落ち水をにごらせながら沈んで行った。
そうしていると、違う穴から気配がして
また出て来た瞬間に振り下ろした。
「のﾋﾞｭ？」
顔面に棒が当たり、全面の頭蓋骨が割れて、額から下唇までが陥没し、血が飛び散り目玉が飛び出した。
顔は無惨にも半分以上が潰れてしまい、元の原型はなくなり、浅い呼吸をしながら沈んで行った。
その様子を見ていた妖精に振り下ろした所、外してしまった。どうよら奴等も自分達の立場を理解したようだ。
「ずんだもちのためなのだ！」
「にんげんしゃん、やめるのだ！」
「このまま、らくちょうなのだ！」
その後何度も振り下ろすも外してしまった。妖精達も要領を得て来た様子で調子に乗り始めた害虫も出始めた。
その妖精達の余裕からか、当たらない事の苛つきにより、狙いがズレて頭の枝豆の辺りを掠めてしまった。
「のだゃ！えだみみさんがいたいのだ！えだみみさんがへんなのだ…」
少し呆然としていたが目が合うと直ぐに水の中に潜って行った。
どうやら枝耳の辺りを掠めたらしく、枝耳の根元に裂いたような傷があり、枝豆が取れかけていた。その妖精を見て上から振り下ろすのではなく、横に薙ぎ払う様に棒を降る事にした。
「おひゃ、おひゃおしゃんびゃ…」
「いたいのだ！えだみみさんがないのだ！」
棒を薙ぎ払う様に振る事で妖精達の肉を有刺鉄線が抉る様に裂いた。頬に当たった妖精は下顎が砕かれ、頬肉は削ぎ落とす様に無くなり口内が外からも見える。
枝耳耳の辺りを裂かれた妖精は枝耳の付け根が大きく裂け、有刺鉄線に引っ掛かった枝耳は、そのまま勢いよく引きちぎられた。
「ああああああ、おめめがぼくのおめめが！」「やめひぇにゃのばぁ…」
「ずんだもちのためなのだ。このままいきのこるのだ！」
「なんで、かたほうだけえだみみさんがないのだ？」
妖精達が様々に叫び、嘆く中棒を妖精の頭に棒を振って行く。その度に悲鳴のなかに、血と水たまに枝耳が辺りに飛び散りブースとプールの水を緑色に染めて行く。
「いいペースですよー！妖精を追加するのでドンドンやっちゃって下さい！」
「ほら、このゲームに残れたらずんだもちだよ。やらないならずっとごはんはずんちだよ。」
スタッフはそうすると蓋を開け、妖精達をプールに入れ始めた。
「いやなのだ、しにたくないのだ！」
「ずんちはいやなのだ、やるしかないのだ…」
「どっちもいやなのだ、ここからにげるのだ！」
そうしていると、妖精が1匹逃げたがその事に気付かずスタッフは5匹ほど入れて蓋を閉めた。
頭目掛けて夢中に棒を振るっていると、1匹だけすばしっこく生意気な奴がいる事に気付いた。棒が中々当たらないので少しズルをする事にした。
とりあえず、ターゲットが息継ぎで顔を出すまで棒を振らず待つ事にした。少し待つと顔を出して来たので、透かさず枝耳を掴んで穴から引きづり出した。
「いたい、ぼくのえだみみさんをはなすのだ！」
「その、耳障りな雑音を出す口を、使えなくしてから離してあげるよ。」
「え、どうゆうことなのだ？」
「こーゆーこと♪」
調子に乗ってのだのだと喚く、妖精を黙らせる為に、頭を掴んで固定して棒を口の中に無理矢理入れた。
そして棒を回しながら口の中を捏ねくりまわした。
「んーーー！んーーー！」
妖精は痛みに悶えて苦しみながら手足をばたつかせている。口内と舌がズタズタにされて、すぐに口の中が血の味と匂いに満たされた。口からは血と唾液が交わった液体が垂れている。
「何？このくらい余裕だって？ならもっと奥までやってやろう！」
まだ余裕があるので、力を込めてもっと奥に突っ込んで棒を回しながら、小刻みに上下に動かしてみた
「んぇ、んーーーー、んぉ、んーーー」
有刺鉄線が喉まで来て喉を抉り始めた。
棒が動く度に痛みが走り、喉や辺りの肉を刮ぎ取って行く。呼吸も出来なくなり
手足にも力が入らなくなって来た。
そして妖精達がしーしー"と言う小便を垂らしながら失禁した。
「うわっ！汚ね、失禁しやがった。君はもういいや、ずんだ餅味わってたべてね。」
そう言いながら、棒を口から引き抜いた。棒の先端は血と唾液で酷く汚れていたので、穴の中に入れて少し濯いだ。
「かひょ…いびゃいのべゃ、かひょ…じゅんぢゃみょちにゅのべゃ…」
そう言いながらフラつきながら蓋の上を逃げて行った。
「あれれー？せっかく見逃してやったのに、お礼がないぞー？」
そう言いながら妖精の背中に棒を乗せて有刺鉄線を左右に転がした。柔らかい妖精の皮膚に有刺鉄線が食い込みながら転がし続けた。痛みに悶えながら妖精はやっと礼を言う事が出来た。
「あぁぁぁ…ありゅびゃ…かひゅ…ちょうごじぇいま…かしゅなゅだ、ありゅびゃちょう…かひょ…ごじぇい…かひょ…ましゅなゅだ…」
「よろしい、次があったらきをつけるように。」
そうして背中の棒が上げられた。背中が小さな穴だらけになりそこから血が流れ出ている。白い背中がほぼ緑色に染まってしまいずんだ餅見たいになった。
そのまま貼って行きながら角の方に向かって、そのまま動かなくなった。
「残り時間、1分でーす！」
そんな遊びをしていたら、残り時間が1分と少なくなってしまった。1匹に時間をかけ過ぎてしまったと反省しながら、残り時間を振り下ろしたり、薙ぎ払いながら
妖精達を撲殺したり、枝耳を引き裂いたり、目を狙って潰したりして、顔を吹き飛ばすことにした。
「終了でーす！お疲れ様でしたー！」
あっという間に3分間が達、周りを見回した。辺りは水と血の液体に妖精の枝耳が散乱していて、自分も返り血で所々緑色になっていた。
「今から集計しますのでお待ち下さい。」
スタッフはそう告げると蓋を開けて、生き残りと死体の回収を始めた。
生き残りは3匹だった。全員ボロボロで片耳が無くなった者、目を片方潰された者、下顎を砕かれた者だけだった。
残りの死体は全て頭か顔が潰れていた。
数を数えていたスタッフが
「あれ？、1匹足りないな…参ったな。」
と、小声で呟いていた。だがスタッフは切り替えて
「全部で7匹を退治ですね！おめでとうございます！残りはどうしますか？退治しますか？」
退治するかと聞かれたがしにかけを、潰しても面白味もないので、断る事にした。
「分かりました。それでは残りはこちらで利用しますね。以上でゲーム終了です。道具とフェイスガード、手袋、靴用カバー、防護服は其処の返却棚にお願いします。ありがとうございました。」
そうして片付けを済ませてブースから出て来た。中々にいい運動にもなったなと、思いながら他には何があるのか、辺りを見回したらずんだもんが走っていた。
さっきの逃げ出した妖精だろうと、見ていた。逃げるのに夢中だったのだろう、妖精は大柄な男にぶつかって、ひっくり返った。妖精は立ち上がり
「にんげんさん、ごめんなさいのだ。」
と言ってその場から去ろうとしたが、男は妖精の尻尾を掴み持ち上げた。
その男は、格闘家の様な筋肉質な身体に、金髪のモヒカンとサングラス、服装もまるで世紀末から来たのでは？と思わせる格好だった。
「ごめんなさいだと？お前は常識も分からないのか？」
「いたいのだ、はなすのだ。そんなのぼくは、知らないのだ。」
「そうか、ならば俺が教えてやる！」
そうして、手に掴んでいる妖精を高く振り上げた
「お前ら害虫は、死んで詫びるのが礼儀だろうが！」
「あああああ、やめてーーーーー！」
大声を上げ、そのまま床に害虫を叩きつけた。破裂した様な音を出し、緑色の飛沫を撒き散らし潰れた。害虫は白と薄緑色の肉片になり、潰れたずんだ餅に似た死骸となった。
その騒ぎを聞きつけたスタッフが来て男に声を掛けた。
「たかちゃん、どーしたの？大声なんて出して驚いたよー。」
「店長ごめん。納品ついでに寄ったらさぁ、脱走した害虫を見て処理したらつい、やり過ぎちゃった。床も汚しちまったし申し訳ない！」
「あー別にいいよそのくらい、掃除しとくから。むしろ脱走したのを処理してくれて助かったよ！」
どうやら妖精関係の業者で、店長と呼ばれるスタッフと談笑をしている。顔馴染みという感じらしい。
色々な人がいるものだと思いつつこの施設の探索を続ける事にした。
あとがき
善良な個体を、理不尽な形で虐するのは、いいですね。
コメントありがとうございます。
色々と参考になったりして助かります。
コメントありがとうございます。
色々と参考になったりして助かります。
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このページへのコメント
＞「お前ら害虫は、死んで詫びるのが礼儀だろうが！」
たかちゃんの正論バズーカに拍手
た ま ら ね ぇ ぜ!!
使い捨ての玩具同然なずんだ虫共が殺されても満身創痍に生き残っても肉が裂け骨が砕けて苦しむのは見てて気持ちがいい!!最後ひょっこり逃げ出しやがった害獣もちゃんと始末されて最高やで!!
ここのずんだ虫共の仕入れや飼育、調教の様子といった｢裏側｣も見てみたいなぁ〜、果たしてどんなことすればあの害獣共が一応は大人しく言うことを聞くようになるのか……。
他と比べて棒が妙に禍々しい
その見た目に違わず絶大な効果を発揮してますね
最後に登場した業者さんの恰好がもろにゆ虐鬼威惨で草ですわ
折角脱走したのに簡単に捕まって潰されるとかさあ・・・
店のずんだ虫どもは飛行器官潰されて飛べないっぽいからね。基本的に飛行能力に依存しきってるずんだ虫が飛べなくなっちゃあ逃げ出しても遅かれ早かれ捕まったり殺される運命かと。
楽しそうな体感型アトラクションですね。
すばしっこい個体を捕まえてネチネチと嬲るシーンはずっと見ていたいような充足感を得られました。