物語冒頭から圧倒的な強キャラ感を醸し出す彼の正体は、『世界』生命循環システムの一端である「命奪の魔神」。
発展と繁栄で際限なく増え続ける人類を間引くために用意された「現象」である。
元々は人格すら希薄な機能を果たすだけの存在だったが、妻との交流によって自我が芽生えていった。
作中では詳しく語られていないが、ニエ民とは彼による間引きの被害を抑えるために時代が作り出した生贄なのだろう。
本名はグレアスイルと名乗っているが、妻からもらった名であり、「現象」としては元々の名は無い。
「命を奪う」という機能を果たすための存在であり、彼の意思に関わらず存在するだけで周囲の生命を奪ってしまう。
現在は至宝の力により周囲の命を奪わずに済んでいるが、いずれ命を奪うことは避けられず、現象として自死を行うこともできない。
また、北部同盟と南天王国の対立も元をただせば彼の存在が原因であり、大陸に起こる争いの根本的な要因は彼の存在に行きつく。
彼という存在は、いつか爆発し大陸に災禍をもたらす爆弾のようなものなのである。
なお、魔神の能力で生命の探知ができるらしく、密偵の察知から迷子の動物さん探しまでいろいろ便利に使っている。
また眠っている状態の相手の記憶を操作する能力も持ち、これにより「見習い」から災厄王事変の真実を隠していた。
本編
エイヴォン復興初期メンバー(4人)の1人として見習い、アリアドネ、ルルカを見守り、支える。
序盤は裏方に徹しているが、第一部4章から正式な復興支援者として加わる。
*1
黒幕である「悪意」に魔神の機能を利用されて運命に翻弄されながらも、最期まで人間を愛し続けた悲しき「偽悪」。
彼を救うと決意した「あなた」によって、物語は大きく動いていく。
エイヴォンに至るまでの過去
(グレイの個人絆イベントより)
灰色の景色が広がる中、魔神として目覚めた彼はニエ民の在り方に疑問を持つ女性ロロリアーナと出会い、戦いを挑まれる。
彼女の言葉、攻撃の重み、感情に困惑し、興味を抱いた彼は、疲労した彼女にトドメを刺そうとした本能からロロリアーナを助け、手を差し伸べた。
彼はロロリアーナに名を与えられ、言葉を交わし、愛を始めとした人間の感情を知り、人と繋がる温もりを知った。
しかしある日、「現象」としての力が、ロロリアーナ含むリーメイヤの人々全ての命を奪ってしまう。
「現象」たる役割に抗い、僻地にて座り込む彼のもとに噂を聞きつけたレグナート王が現れる。
レグナートの持ち込んだ至宝はグレイを救い、「ぼでぃらんげーじ」を通じて彼に惚れたグレイはその後レグナート王の家臣として仕える事になる。
第二部
第一部3章の裏で「生命の宝珠」を破壊されてしまい、人間とともに並び歩くことができなくなってしまった。
限られた猶予の中、ナルカ、ネルルーサ、マグヌスに協力を仰ぎ、人類結託のための「悪」をやむなく演じることに。
しかし、あくまである程度の事件とするつもりが、ガルテノン議会と結社の想定外の衝突により事態が悪化の一途を辿ってしまった。
かつての仲間たちを陰で見守りつつ「偽悪」としての役割を演じ切り、最期は「あなた」の手により存在を消滅した。
その後の同盟諸国はもはや再起不能の状態に陥っており、続く南天国家の侵略を受け完全に滅亡。
最後まで愛する人間たちのために尽くした彼の献身は、彼の愛する人々を破滅の道連れにするという最悪の形で踏みにじられてしまう。
なお、クリア後(?)に回想部屋で他キャラ×グレイ間の絆イベントで、第二部舞台裏でのグレイの姿が描かれている。ゲーム中では語られないので是非チェックしよう。
「宝珠を肌身離さず持ってればこんなことにならずに済んだんじゃないですかグレイさん?」「ホッホー」
最終部
騎士団長の座を弟子に譲り渡し、エイヴォンを離れたルルカの代わりに城の炊事や清掃など雑務をこなしている。名コックグレイ。
南天との戦争にて一行に加わり、かつての最愛の人と同じ顔を持つロロナとの出会いなど、人間らしいドラマと巡り合う。
最期は「あなた」に救われた「いのち」を賭して、愛しき人間たちを守るためにセフィラと共に消滅。
人を愛した優しき魔神は、未来を託すに足る者たちの成長を見届け、己の意思で満ち足りた終わりを迎えた。
その後人間と同じく「巡り」に流れ着き、そこで待っていた妻と再開。弟子たちの築く未来を見守り続けていく。
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ネルルーサ倒したらセプト系武器が手に入るけど第1部のグレイをKichigaiランクで倒したら名前がかかれてない剣が手に入った 特殊効果が全部[昇物魂]