パナマ共和国 República de Panamá | |
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公用語 | スペイン語 |
国歌 | 地峡賛歌 |
国の標語 | ¡Fieles a nosotros mismos, cooperen y adelante!(我々自身に忠実に、協力し先へ!) |
首都 | パナマ市? |
大統領 | ラウレンティノ・コルティソ |
政治体制 | 民主主義 |
憲法 | パナマ共和国憲法 |
面積 | 75,416km2 |
人口 | 4,037,043人 |
GDP(MER) | 405億ドル |
通貨 | ユーロ?(EUR) |
中央銀行 | パナマ銀行 |
時間帯 | UTC-5 |
領域 | |
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パナマ共和国(スペイン語: República de Panamá)は、北アメリカ大陸と南アフリカ大陸の境に位置する共和制国家である。首都はパナマ市。EUの同盟国である。
北西にコスタリカ、南東にコロンビアに接し、北はカリブ海、南は太平洋に面する。南北アメリカと太平洋、大西洋の結節点に当たる地理的重要性からスペイン人の到達以来貿易や人の移動や国際政治において大きな役割を果たす場所となっており、その役割の重要性のため、中米地峡を貫くパナマ運河が通っている。
大統領を元首とする共和制国家である。首相は設置されていない。大統領は行政府の長であり、任期は5年。連続再選は認められていない。現行憲法は1972年憲法であり、1983年に大きな改正を経て現在に至っている。立法権は一院制の議会に属しており、定数は71名、任期は5年。司法権は最高裁判所に属している。主要政党としては民主変革党、民主革命党、パナメニスタ党などが挙げられる
独立以来国土の中心に位置するパナマ運河地帯はアメリカ合衆国の主権下にあったが、1999年12月31日にパナマに主権が返還されたことによってパナマ政府は全土に主権を及ぼすようになった。2010年7月12日、マルティネリ政権が強行した労働者の労働組合加入を抑制する措置やスト権の制限などを盛り込んだ労働法改定に反対する抗議デモが、首都パナマ市などで行われた。同2010年にはボカス・デル・トーロ県でストが行われ、警官隊による発砲で労働者2人が死亡、約100人が負傷した事件が発生している。
2018年にはEUと同盟を結び、スペイン軍などが駐留を開始した。その際、独立を失うことを危惧した民衆たちが大規模デモ及びストライキを起こしたが、鎮圧されている。スペイン共和国政府はパナマへの内政干渉を否定した上で、良き同盟国であると発言している。
独立以来国土の中心に位置するパナマ運河地帯はアメリカ合衆国の主権下にあったが、1999年12月31日にパナマに主権が返還されたことによってパナマ政府は全土に主権を及ぼすようになった。2010年7月12日、マルティネリ政権が強行した労働者の労働組合加入を抑制する措置やスト権の制限などを盛り込んだ労働法改定に反対する抗議デモが、首都パナマ市などで行われた。同2010年にはボカス・デル・トーロ県でストが行われ、警官隊による発砲で労働者2人が死亡、約100人が負傷した事件が発生している。
2018年にはEUと同盟を結び、スペイン軍などが駐留を開始した。その際、独立を失うことを危惧した民衆たちが大規模デモ及びストライキを起こしたが、鎮圧されている。スペイン共和国政府はパナマへの内政干渉を否定した上で、良き同盟国であると発言している。
1989年のパナマ侵攻の結果、それまで国防を担っていたパナマ国防軍は1990年に解体され、国家保安隊が創設された。そのため現在パナマに軍隊は存在しない。国家保安隊は国家警察、航空海上保安隊、国境警備隊より構成される。装備はEUからの支援されたものが多い。また非常時にはスペイン軍も出動する。
パナマはヨーロッパ連合を通じて、自国の安全の確保に努めている。
各国との貿易内容
対スペイン共和国 | |
輸出 | 輸入 |
銅 金 塩 バナナ エビ パルプ | 機械類 コバルト 亜鉛 リン 石油(スペインが仲介) |
![](https://image02.seesaawiki.jp/k/u/kakutetsu/801db6cb359c015e.png)
地形図
![](https://image01.seesaawiki.jp/k/u/kakutetsu/fbc4f2bf60335ce0.jpeg)
リゾート地の海岸
パナマは北アメリカ大陸と南アメリカ大陸の接続点にある回廊状の国である。東西は直線で約600kmになる。コロンビア国境付近の高地はアンデス山脈に関係している。国土はパナマ運河によって二分されており、国土の約78%が山地と丘陵であるように全体的に山脈が多く、低地では熱帯雨林が多い。運河にはガトゥン湖などの湖も存在する。東のコロンビアからはオリエンタル山脈が、西のコスタリカからはダバサラ山脈が延びている。西部の中央山系には高山と火山が集中しており、最高峰は隣国コスタリカの近くのバル火山(3,475m)である。河川は500あり、最長の川はチュクナケ川(231km)であり、流れは太平洋岸のサン・ミゲル湾に注ぐ。パナマ市の東に広がるダリエン地方には、ユネスコ世界遺産にも登録されているアメリカ大陸に残された最大規模の熱帯雨林と湿地帯が広がっている。国土北西部のボカス・デル・トロ諸島の島々は、どれもサンゴ礁に囲まれている。その他にもカリブ海側のサン・ブラス諸島や、ラス・ペルラス諸島など幾つかの島嶼が存在する。
気候は熱帯性気候で、季節は12月半ばから4月までの乾季と5月から12月半ばまでの雨季に分かれる。雨季の午後には激しい雨が降り、年間降水量は2,000mmから3,000mmに達する。
かつては国土の9割以上を森林が占めていたものの、2000年には森林面積が39%にまで低下した。スペイン政府や現地自治政府は自然保護に極めて熱心であり、国土の23%は様々な種類の自然保護区に指定されている。パナマは世界有数の自然保護国である。
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![](https://image02.seesaawiki.jp/k/u/kakutetsu/8bc7fa31bebee410.jpeg)
パナマ市のビル群
![](https://image02.seesaawiki.jp/k/u/kakutetsu/c0d04135758acefc.jpeg)
パナマ運河
パナマのGDPは405億ドルである。一人当たりのGDPでは10,876ドルとなり、中米では最も高い。2019年の一人当たり国民総所得は14950ドルで、中米では高い方である。
2019年からパナマではユーロを導入した。そのため、パナマは中米で最も経済的に進んだ国であり、伝統的に金融業が経済の中心である。他のラテンアメリカ諸国に比べて治安や政情が安定していることもラテンアメリカの金融センターとして発達した理由の一つである。第三次産業の従事者が全体の7割にものぼる。 一方、国民の3割は貧困層で、その半数は極貧に属する。
パナマ運河は重要な雇用の場で通行料は重要な収入源である。軍事施設がアメリカから返還されたことと運河の拡張計画は今後のインフラ発展に大きく寄与すると見られる。 他にはバナナとエビの輸出と、銅や金鉱山の開発がある。
国土の大半が山脈であることから平地農業が廃れてきている。
パナマは熱帯性気候であり、年間降水量が2,000mm以上と非常に多いため、エネルギーの半分近くを水力発電で賄っている。
パナマ船籍の外国商船からの収入も多い。便宜置籍船は、籍を登録した国に輸出したことになるため、船舶の税が安いパナマはスペインなどの国の最大の船舶輸出先である。
![](https://image01.seesaawiki.jp/k/u/kakutetsu/51f0499019d41731.jpeg)
コロン港
特にパナマ運河返還後は、観光業も成長している。政府は外国人と退職者に税優遇を行っているためで、外国人観光客が増加し、不動産開発が進んでいる。
パナマの鉱業は小規模ではあるが、金と塩については経済的に採算が取れている。2003年時点の金の採掘量は1.6トン、塩は2.3万トンである。金はダリエンの砂金が有名であるが、他地域での鉱山開発も進んでいる。塩は岩塩ではなく、塩田を利用したものである。国内に大規模な塩田がある。
このほか、アスベスト、銀、鉄、銅、マンガンの埋蔵が確認されている。 また紙の原料となる木材チップの生産が盛んである。
このほか、アスベスト、銀、鉄、銅、マンガンの埋蔵が確認されている。 また紙の原料となる木材チップの生産が盛んである。
住民はヨーロッパ人とインディオとの混血であるメスティーソが60%、アフリカ系パナマ人が14%、ヨーロッパ系パナマ人が10%、先住民が10%、その他が1%である。パナマにはインカ文明、アステカ文明、マヤ文明のような高度に発達した先コロンブス期の文明は存在しなかったが、それでもインディオが国民の内約10%を占めるのはメキシコの国民に占めるインディオ比と同水準であり、ラテンアメリカ域内では先住民系の人口の占める比率が大きい国となっている。
アフリカ系パナマ人は植民地時代にアフリカからパナマに連行された人々の子孫であるアフロ・コロニアルと、19世紀から20世紀にかけてジャマイカ、トリニダード、マルティニーク、グアドループなどから鉄道や運河の建設のために移住した人々の子孫の2種類である。
ヨーロッパ系パナマ人は植民地時代に移住したスペイン人の子孫の他、19世紀に鉄道や運河の建設、監督のためにイタリア人、イギリス人、アメリカ合衆国人などが移民した。
パナマの人口の10%を占めるインディオには何種類か諸集団が存在し、1953年にクナ・ヤラー自治県が、1983年にエンベラー・オウナン自治県、1996年にマドゥンガンディ自治県、1997年にノーベ・ブグレー自治県が創設された。
アフリカ系パナマ人は植民地時代にアフリカからパナマに連行された人々の子孫であるアフロ・コロニアルと、19世紀から20世紀にかけてジャマイカ、トリニダード、マルティニーク、グアドループなどから鉄道や運河の建設のために移住した人々の子孫の2種類である。
ヨーロッパ系パナマ人は植民地時代に移住したスペイン人の子孫の他、19世紀に鉄道や運河の建設、監督のためにイタリア人、イギリス人、アメリカ合衆国人などが移民した。
パナマの人口の10%を占めるインディオには何種類か諸集団が存在し、1953年にクナ・ヤラー自治県が、1983年にエンベラー・オウナン自治県、1996年にマドゥンガンディ自治県、1997年にノーベ・ブグレー自治県が創設された。
スペイン語が公用語であり、大多数の国民が母語としている。その他にもアフロ・アンティーリャスなどにはジャマイカ英語をはじめとする英語を母語とする人々が存在する他、クナ語など先住民の言語を母語とする人々も存在する。英語はまた、都市部の高学歴層や観光地で使用される。
パナマの教育制度は初等教育が6歳から12歳までの6年制、中等教育が12歳から16歳までの4年制であり、以上10年間が義務教育期間となる。高等教育は16歳から18歳までの2年制であり、この高等教育の時期に進路が決定する。2003年の推計によれば、15歳以上の国民の識字率は91.9%である。代表的な高等教育機関としては、パナマ大学や、パナマ工科大学などが挙げられる。歴史的にパナマのエリートは子供をアメリカ合衆国や西ヨーロッパ諸国の学校で学ばせたため、パナマ国内の高等教育機関は中間層の子弟のための機関となり、それゆえにエリート層と対立するパナマの学生は1964年1月の国旗事件など、高揚するパナマ・ナショナリズムの担い手となった。大学進学率は周辺国に比べると高い。
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