シナリオ『水質汚染の遺跡』

シナリオ説明
ぺらっぺらのシナリオ内容

シナリオ説明

レギュレーション

6 or 10レベルキャップ
簡易戦闘

概要

依頼受けて、周辺調査して現地調査して原因を殴って解決。シンプルイズベストなシナリオ

あらすじ

イレブン傭兵団に所属するＰＣ達。
そんな中、マギテック協会のお偉いさんからお声がかかる。
「素晴らしい魔動機が開発された、是非高名なイレブン傭兵団の方々に体験してほしい」。
ＰＣ達はその魔動機とは何なのか、"体験"とは一体？疑問を抱きつつ、現地へと向かうのであった・・・

時間配分

開始１時間……導入・説明
途中１時間……捜索・戦闘前
後半１時間…‥戦闘パート・エンディング

備考

初心者向けシナリオ。「ＴＲＰＧとは何か」「ＳＷの世界観」２つを一発で理解できるのがコンセプト。
初心者にやりたい放題やってもらって、ロールプレイもワイワイやってくれればうれしい。
経験者曰く、「いりまめの卓はＮＰＣに話しかけると楽しい」らしい。そうなのだろうか。

※オリジナル版と希望亭版で分けています。コミュ外で回したい時は、オリジナル版を参照してうまいこと改変してください。

ぺらっぺらのシナリオ内容

オリジナル版 - 5～6レベル

導入

ロシレッタにある冒険者の宿、「午後の檸檬亭」にて。あなた達は冒険者として、この檸檬亭で活動しはじめてしばらくしている
「おう、良く来たな。」
ロシレッタの檸檬亭のマスター、種族はグラスランナー。マフィアみたいな帽子してカメレオン乗っけておしゃぶりのアクセサリを付けてるみたいな喋り方をする。

「お前らもそれなりに腕が立つようになってきたな。」
「そこでなんだが、今日、ちょっとココ出身のつえーやつが久々に戻って来る。話があるみてーだ。」

「……最近帰ってきたけど、アンタの店は全然変わってないわね。」
最近長旅から戻ってきた、エルフのサカロス神官、"大酒飲み"のヌッキー。
冒険者として活動していたが、故郷で名を挙げている冒険者の噂を聞き里帰りしにきたらしい。
　※筆者の別卓自PC。GMのPCを出せば、自然に流れが進むだろう。初心者へのキャラクターメイクのアプローチにもなる。

「ふーん、アンタ達が最近ここいらで名を挙げてる冒険者ってワケ？大丈夫かしら、貧弱そうねぇ……」
若干煽って来る。

「マスター、とりあえず……エール、うまい奴で！」
「はいはい、わかったわかった、今用意するな。……それで、話があるんだろ？」

エールの準備を人数分、ヌッキーの分は多めに用意しつつ、マスターが話を進める。

「そうそう、そんでそんで……実際アンタ達がどんだけ強いのか、任せられるのか見ておこうと思ってさー。」
「丁度良さそうな依頼、一個持ってきたのよ。この成果でアンタ達の"評価"って奴をしてやろうじゃない！」
と、自慢気に、偉そうに言って来る。懐から一枚の用紙を取り出し、酒とツマミを片手に説明する。

「私のちょっとした知り合い……うん、ここの東の農場に居るんだけどね。ちょーっと、困ってるみたいでさ。」
「行ってお願い、聞いてきてよ。場所はー……わかるわよね？」
東に農場がある事を教えてもらえる。
やり取りをした後、農場へ。

「いってらっしゃ～い、終わったくらいに迎えに行くわ～……あ、マスター！エール追加で！」
「相変わらずだな、お前も……」

農場

緑のゴスロリ風の服を着た少女が、えっちらおっちら畑を耕している。

「あ、どうもですぅ。ええと、貴方達が依頼を受けに来てくれた人ですぅ？」
「私、アリサって言いますですぅ。よろしくお願いしますですぅ」
大人しそうな、オドオドした少女はペコリと礼儀正しく頭を下げて、礼をする。

アリサから、依頼内容を聞く。
「ええと、実は畑に水を通してる川があるんですけど……御覧の通り、酷いありさまなんですぅ……」

畑を見ると、酷く汚れきっている。
見識判定[13]で、川の汚れが特殊な魔動機を動かした際に発生する「油」である事がわかる。

上流の方に何かあるのか、と聞くと
「あうあう、あまり遠出はしないですから……でも、兵士さん達が通っているのを見たですぅ。」
「兵士さんは、街の方に行ったですぅ。多分、酒場とかで飲んでるかもしれないですぅ……？」

このまま上流の調査に行っても良いし、街で更なる情報収集をしても良い。

街

酒場に情報があると仮に定義しているが、街の聞き込みなどで得られても良い。
その際、アリサからそれとないヒントを出しておくと良いだろう。

酒場

酒場では甲冑を纏ったモブ兵士３人が酔い潰れている。
A「くそぉ～、おれぁ、俺はつよいんだ、ぞぉ～～～」と、兵士A。
B「ちょっと、公共の場なんですから態度を弁えてください。」と、女兵士B。
C「まあまあ、ハハ。ちょっとくらい良いじゃないですか、ねぇ？アレですし、アレ。」と、兵士C。

　話すと、兵士Aが酒に酔って絡んでくる。

A「なんだぁ、ああ？お前らぁああ～～～ああ、俺を、おれを馬鹿にしてるのか？遺跡の調査に失敗したからってぇ～～～」
A「いせき、そう、いせきだぁ。罠が、罠がなあ！罠を見つけられなかったC、お前が悪いんだあ！」
C「ハハ、だって僕ら３人、誰も罠を感知できる人居ないんですもの。仕方ないですよー」
A「るせぇ～！お前、おまえなあ～～～！！」

　ここでBの鉄拳制裁。A、気絶。

B「失礼しました、連れがこんなので。ご用件は？」
Bも見ればそれなりに飲んでいる様子だが、酒には滅法強いようだ。
B「上流、ですか。はい、我々上流で見つかった遺跡の調査を担当していまして。いわば、調査兵団なのですが。」
C「ハハ、こっぴどくやられちゃいましてねぇー、ありゃもう凄かったですよ、まんまと罠に引っかかってコテンパン！」

罠について聞く。Cも酔っている。
C「罠、そうですよアレ。凄いアレがアレでですねぇ、アレ本当すごいんですよ」
C「ちょっと通ったらビューってとんできてバババってなって、ズキューンのドガガガ、ドバーン！」

　Bの鉄拳制裁。C、気絶。

B「失礼しました、手が出てしまいまして。」
B「遺跡の通路に、罠が仕掛けてあったんです。高熱のレーザーが噴き出る仕掛けで、お恥ずかしながら我々逃げ帰って来たんです。」
B「無理に通ろうとすれば、相当な傷を覚悟しなければならないでしょうね……ううむ、困りました。」

いくつかの質疑応答などをし、会話を終える。
酒場から出ようとすると、胡散臭い金髪の少女に話しかけられる。

「ハイハイハイハイどうもどうもどうも！もしかして皆さん、あの遺跡に行かれるんですか！」
「おやおやおや、そうなんですね、そうなんですね！？これはこれは、またまた・・・」
手をニギニギしながら、薄ら笑いを浮かべている。いかにも怪しい。

「失礼しました、私"情報屋"のアレッタというものでして。以後、お見知りおきを……」
スっと名刺を渡される。

「先ほど、兵士さんと話していましたね、あの遺跡の事！厄介ですよね～あの罠、いや～本当厄介！あの遺跡のあの罠で数々の冒険者や盗賊から防衛してきたのでしょう、ええ。」
「盗み聞きなんてとんでもない！たまたま、聞いちゃっただけですから、や、本当申し訳ない！でも困ってる人は見過ごせませんよ～これでも私、冒険者相手に商売してますから、信用商売！ええ、はい！」
「そこで、ですね……まぁ、ここにあるんですよ！とあるルートで手に入れた地図が。あの遺跡の地図！勿論、入手経路はナイショですよ？」

情報屋アレッタから買える情報(値段は適宜決定、500G~1000Gが相場？買いやすいが少し高い、くらいの設定を。)

入口付近にある隠し通路を使うことで、その先にある侵入者防止用の経路を回避することができる。

遺跡

　遺跡に着くと、全体的にこじんまりとしておりそこまで広い遺跡ではなかったのではないか、と推測できる。
水路が張り巡らされていて、そこから川に繋がっているようだ。水路からは油が垂れ流しになっている。
水質を管理する施設だったのか、それらしい名残が所々に見受けられる。

入口

正面には一本の通路があり、奥はT字路になっている。地面は水浸しで、通路の奥から油が流れてきている。
PCが探索判定を行った場合は[15]で隠し通路を見つけられる。地図をもらっている場合は[8]。

通路

通路を通ろうとすると、罠感知判定[15]を要求される。成功すると、罠が仕掛けられている事に気が付く。
端にある発射口から高熱の純エネルギーが発射され、レーザーとなって冒険者達を貫くだろう。
感知に失敗すると全員は「k40+10@13」のダメージを受ける。
無理に進む場合、

T字路

階段が左右に分かれており、左は地下へと進む道のようだ。
油は右の階段から流れてきている。

地下

水に溢れている。
牢屋のような場所や、似つかわしくない機械のようなものが多く見受けられる。
見識判定[13]で最近の物であり、使われているのは
探索判定[17]に成功すると、そよ吹きマントが見つかる。
探索判定[14]に成功すると、フローティングマギスフィアが見つかる。

階段上

鉄の扉があり、そこの隙間から油が流れてきている。
鍵がかかっており、開けようとすると中から汎用蛮族語の声がする。
「だ、誰だ！？ぼ、僕の研究室に入ろうとしてるのは！？」
鍵開け判定なら[11]、破壊するならルールブックⅡの構造物「鉄の扉」に準ずる。

中に入ると、いくつかの人型の機械、そして白衣を着たリザードマンがいる。

「ひ、人族が何をしに来たんだ！く、来るなぁ！」
「ぼ、僕は街の人族をどうにか倒すためにこ、ここの魔動機を研究してるんだ！絶対、故郷の奴らも、人族も見返してやる！」

どうやら元防衛装置らしき人型の魔動機を改造しているらしく、その際に発生した油が垂れ流しになっているようだ。
話し合いは通じそうにない。少なくとも、倒してからだろう。

「お、お前達にもわからせてやる！い、いけ！僕の魔動機！」
リモコンを押すと、周囲の魔動機が一斉に動き始める。そして、冒険者達に襲い掛かって来る。

戦闘

乱戦：リガークア×(PC人数-1)
後衛：リザードマンメカニックスカラー

リガークアはソーサラーが弱点を突きやすく、初心者に「弱点」という概念を教えるために設定。
敵後衛のリザードマンはショットガンバレットを使って来る他、グレネードを投げても良い。

敵データ

□リガークア
基本ルールブックを参照。

リザードマンメカニックスカラー

エピローグ

リザードマンを撃破し、魔動機を止める事に成功した。
少し片づけ、油の根源である魔動機を処分する事でどうにか収まるだろう。
リザードマンの処遇はPC次第だが、助けようと・和平を結ぼうとしても味方にはならず、捨て台詞と共に逃走する。

そして、農場。
「おかげさまで、油が止まったですぅ～！本当にありがとうございましたですぅ～！」
とても喜んでいる様子。そこへ、ヌッキーがやって来る。

「ふーん、アンタ達見直したわ。やればできるじゃない？」
「これなら、私が居なくても故郷の安全は、アンタ達に無事任せられそうね……よろしく、頼むわよ？」
と、軽くウィンクして。

「さ、そうと決まれば早速飲み会よ！ほら、今日だけはアタシが奢ってあげるわ、感謝しなさいよね！」
「わぁ、私の御野菜も出しますですぅ！良かったら食べていってほしいですぅ！」
野菜は安全な農場で育てたもので、油の影響はない。

こうして食事会を楽しみ、改めて冒険者達の門出を祝うのであった。
シナリオ終了。

希望亭版・10レベル版など

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