西ヨーロッパの小さな国、ルクセンブルク在住の日本人による生活情報まとめです。暮らし・旅行・観光に役立つあれこれ、載せていきます。

受診前に・・・

ルクセンブルクの社会保障受給者であること
ルクセンブルクの医療制度の恩恵を受けるには、
社会保障受給者(matricule number保有者)であることが必須です。

具体的には、こちらのカード保有者が対象です。


  • 一時ビザで入国している
  • ルクセンブルク国内に居住しているが勤め先は隣国
  • 民間等の他保険サービスを利用
等々、ルクセンブルクの社会保障対象外の方もいらっしゃいますので、
ご自身が対象かご確認ください。

もちろん受給者でなくとも受診できますが、
医療費全額支払いや手続きが異なりますので、
その点ご留意ください。


病院はすぐに予約がとれない
こちらの医療システムは、こちらにも記載がある通り予約必須。
そのため、人気の診察所は数日先まで予約不可ということもあり、
当日受診可能という場所は多くありません。
また文化的な違いなのか、日本ほど頻繁に通院することは少なく、
感覚としては、
  • 発熱だと、3日間ほど様子をみて下がらない場合は事前予約をして受診
  • 痙攣など緊急の場合は、救急病院(CHL)を受診
という方が多い印象です。
もちろん判断がつかない場合は、直接ドクターに連絡し、
当日診察してもらうことも可能ですので、
お子さまの状況を見て各自ご判断ください。



受診までの流れ

診察予約

電話かこちらの各サイトから予約。
人気の小児科は、予約可能な日が1週間後になる場合もあります…


小児科
筆者がよく耳にする小児科のドクターを参考までに記載します。
英語対応のドクターたちです。

診療科名
子供がよく受診するのは下記でしょうか。
診療科英語フランス語
小児科PediatricsPédiatrie
耳鼻科OtolaryngologyOtolaryngologie
歯医者DentistDentiste


受診当日

基本的な流れを記載します。

持ち物
  • 保険証
  • Carnet de sante(通称blue book、詳細は後述)
  • 日本の母子手帳

こちらの病院は診察券はありません!
初診時に保険証を見せるだけ。
その後の診察では、カード更新まで見せなくてOK、
と言われましたが、念のため毎回持参しています。
blue bookは診察記録を記載しているため毎回持参。
母子手帳は必須ではありませんが念のため持参しています。


受付
小児科に関わらず、日本のように受付がある診療所もありますが、
インターフォンを鳴らして建物に入った後、
待合室(Salle d'attende)に直接行って、予約時間まで待つスタイルもあります。
予約時間前後になると医師が呼びにきてくれます。
この時点で特に提示するものはなく、診察室に入ってから、
保険証やblue bookを医師に渡します。
人気の小児科は待ち時間は30-60分になる場合もあります…
大抵の小児科にプレイコーナーはありますが、
お気に入りのおもちゃなど持参することをオススメします。


診察
診察は日本と同様。
ただ、こちらは看護師は診療所におらず、
血液検査等の検査時は、別途検査所に行く必要があります。
子供を抱えて日を分けて行く場合もあるため、とても面倒です(涙)


支払い
受付か診察室で支払います。
その際、医療明細書や処方箋を受け取ります。


薬の処方
ほどんとの場合、診察所周辺にファーマシー(薬局)があるため、
そこで薬を処方してもらいます。
薬代はこの時点で控除されており、後述する払い戻し申請は不要。

後日

医療費の払い戻し
小児科に関わらず、社会保障受給者は払い戻しの申請可能。
ただ、受診内容(健康診断など)によっては払い戻し対象外の場合も。
筆者はそれを見極められないため、毎回申請しています。
払い戻し時期は、申請から平均で2週間ほどです。


◉申請フロー
詳細はCNSのこちらに記載があります。


◉必要な書類一覧
 Original fee note / 医療費領収書(原本)
  受診後に医師や受付で渡されます。

◆Proof of payment / 支払い領収書
  支払時のレシート、または各種カードの支払い明細。
  現金払いだとレシート紛失時に払い戻しができませんが、
  カード払いの場合、銀行発行の明細が使えるためカード払いがオススメ。

 Matricule number / ID番号・保険証番号
  社会保障受給者番号(matricule number)

ぁ(初回申請時のみ) Communication of bank account / 振込口座
  返金先の口座情報を初回申請時のみ記載。
  子供の場合は親の口座名義でOK。
  口座変更する場合は別途申請書が必要なため CNSに問い合わせが必要。

ァ(任意) レター
  筆者は念のため、毎回上記の情報を記載した一筆を同封しています。参照

Α”筒
  宛先はこちらに記載があります。切手を貼らずとも届きます。ポスト投函でOK。


◉払戻額
先述した通り、受診内容にもよりますが、
小児科の実質医療費負担額は、受診当日支払い額の10%前後のようです。

具体的な金額のイメージが持てるように一例を記載します。
ex. 風邪で受診した場合(触診あり、その他医療処置なし、処方箋あり)
金額(ユーロ)
受診当日支払い額54.90
返金額47.80

血液検査やレントゲン、点滴など、プラスの医療行為がある場合は、
費用がかさむと思いますので、上記は参考程度に。


子供の医療事情

必需品

日本の母子手帳
予防接種状況の確認時に必要です。
基本、英語も併記されているため、特に指定がなければ、
予防接種状況書類提出時(クレシュ入園時など)の英訳依頼は不要。

Carnet de sante
ルクセンブルク機関発行の子供の医療記録。
通称”blue book”と呼ばれているようです。
母子手帳まで詳細情報は記載されていませんが、
定期検診・予防接種状況・一般受診記録などが記載されています。
小児科に初めてかかる時に、この冊子の有無を聞かれるかと思いますので、
その時に希望する旨を伝えるともらえます。





定期検診、予防接種

まとまった一覧表がweb上で探せなかったため、
Carnet de santeの裏表紙に記載されたものを添付します。
定期検診は計8回、予防接種は計11回 (2ヶ月〜10歳)のようです。


定期検診
基本的に、身長・体重・頭囲に加え、各年齢ごと特有の項目を測定します。
具体的には、新生児は授乳状況の確認があったり、
それ以降は予防接種状況の確認、ビタミンDの接種状況などなど。



また、個人の経験に限定はしますが、
風邪等の一般的な診察でも薬の摂取量を決めるためか、
今の所(2歳までは)身長・体重はほぼ毎回測定しています。

  • スケジュール:新生児〜48ヶ月


予防接種
  • スケジュール:上記blue bookの裏表紙もご参照ください。
  • 証明書:接種したワクチンの証明証書発行についてのページです。


ビタミンD摂取

西ヨーロッパの冬の気候は曇りが多く、
日光浴で生成しているビタミンD不足になり、
毎日、錠剤等で摂取することが一般的なようです。

老若男女、人口の80%は不足していると言われ、
だるさや高血圧など様々な症状がでるとのこと。(参照)
特に、成長が著しい2歳までの幼児は不足しがちで、
毎日摂取することが推奨されており、毎回受診する度にビタミンDが処方されます。
もちろん受診せずとも、ファーマシーで購入可能ですが、
処方箋があると若干安くなるようです。

いろいろ商品はあるかと思いますが、
筆者の子供が使っているビタミンDはこちら。
ご参考まで。

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

Menu

メニュー

Wiki内検索

メンバーのみ編集できます