鈎尻尾のとこの子ら

１００歳を越えた猫と、人間との間に生まれた…とされているが、正体は魔法科学文明期の遺跡の影響で突然変異した人間である。
クロの生まれ故郷の集落の真下には、魔法科学文明期の遺産が地中深く埋まっており
長い年月をかけて、そこに住まう人々の体を書き換えていった。
魔法科学文明期の遺跡から溢れ出した高濃度の魔物質が人体に影響を与え、高い身体能力、発達した感覚器官、器用に動く尻尾
精霊と意思を通わせ、それらを視認する能力など、通常の人間には見られない能力・身体的特徴を与えるものの
人体における致命的な魔術回路汚染の結果、魔法を行使できなくなってしまっている他、魔法に対する耐性も皆無である。
それに伴い、生物としてもあやふやな存在となり、生まれた直後から10年は子猫の姿をしている。
体内に十分な魔法科学文明期の魔物質が蓄積されることにより、ねこみみしっぽびととしての姿になる。
種族の平均寿命は600年。120歳付近になると尾が2つに分かれ、『成人』とみなされる。
なお、ねこみみしっぽびとの集落は、マオがクロを探しに旅立った数週間後に、魔法科学文明期の遺跡を求める大国の手により滅ぼされている。
他のねこみみしっぽびとの安否は不明。