GURPSよろず - 神の恩寵
GURPS Powers: Divine Favor』p.4「第1章:神の恩寵」より。

第1章:神の恩寵(1. DIVINE FAVOR) p.4

 誰でも祈ることはできます……が、誰もが明らかな反応を得られるわけではありません。神の恩寵を受けようとする者、すなわちパラゴンは、まず自分の宗教の教義や信条を反映した、少なくとも-10ポイント相当の不利な特徴を受けなければなりません。これは大抵の場合、「信仰による規律」の一種ですが、「名誉重視」「平和愛好」「誓い」など、GMがその教義に合致すると認めた不利な特徴を受けることも可能です。そのうえで、以下の新たな有利な特徴神の恩寵」と、任意で第2章から学習した祈りのいくつかを追加することができます。神の恩寵は信心深さと関係しており、地位とは関係ありません。
 神の恩寵の結果はパラゴンの行動に依存するため(『神恩修正』5ページ)、信仰の教義に忠実でない場合は能力が弱まります。もしパラゴン前提条件不利な特徴のいずれかに明白に違反した場合、悔い改めて何らかの小さなクエストを実行するまで、彼は直ちに「神の恩寵」(学習した祈りを含む)を利用することができなくなります。そのクエストの詳細はGMの判断に委ねられますが、1週間ほどかかるか、多少危険なものでなければなりません。

原書表記

有利特徴「神の恩寵」(Divine Favor)

「[[神の恩寵]]」
神の恩寵」[さまざま]
前提条件:宗教的不利な特徴合計−10cp分

 あなたは奇跡を求めるために、神の注意を確実に引きつけることができます。このためには少なくとも1d秒間の黙祷が必要で、その間に一般的な祈り(p.5)か特定の祈り(p.6)かを決定しなければなりません。(3つ目のタイプの祈り、すなわち学習した祈り、p.6がありますが、これはこれらのルールを使いません)。戦闘中、祈りには連続した集中行動が必要です。
 あなたが祈る間、GMはひそかに、適用可能な「神恩修正」(p.5)を用いて修正した、あなたの「神の恩寵」のレベルに対する請願判定(petition roll)を行います。これは成功判定ではなく、「幸運」を使うこともできず、クリティカルファンブルもありません。3dの出目があなたの修正後レベル以下であれば、あなたの神はあなたの声を聞いています。そうでない場合、あなたの神は忙しすぎてあなたに気づくことができず、何の効果もありません。5分経過するまで、それ以降の請願判定は累積で-1されます。(GMはすべてを秘密裏に判定するので、6秒間の祈りの後でないと、自分の声が聞こえなかったことに気がつけません)。
レベル※必要CPレベル※必要CP
415cp1190cp
520cp12110cp
625cp13130cp
735cp14150cp
845cp15170cp
955cp16200cp
1070cp
※レベル1〜3はありません。この特徴は、レベル4から16までです。

例:ブラザー・ブラントは奇跡を必要としている。彼は「神の恩寵/7L」を持ち、教会で大声で祈りながら立っており、〈宗教儀式〉の判定に成功しました。GMは1dを振って3を出しました。したがって、3秒間続けて祈った後、3dで請願判定をします。目標数値は7(神の恩寵)+1(大声での祈りと〈宗教儀式〉)+1(高い神聖性)です。GMのダイス目が9以下の場合、ブラザー・ブラントの神は彼の祈りを聞いてくれます。

 聞いてもらえた場合、GMはあなたの神に代わって密かに反応判定を行ない、神恩修正(p.5)のみを適用する。この判定には通常の反応修正は適用されず、あなたは幸運を使用することができません。GMの許可を得れば、この出目に加えるための「神の代行者/神の恩寵」を購入することができるかもしれません。
 あなたがどのような奇跡を求めたかによって、あなたの神の反応が決まります。

原書表記



コラム「検証:神の恩寵」(Under the Hood: Divine Favor) p.4

コラム「[[検証:神の恩寵>神の恩寵#Under_the_Hood_Divine_Favor]]」
 このパワーシステムがどのように構成されているかを分析するために、以下の詳細が役に立つかもしれません。
神授の修正(The Divine Modifier)
 この-10%の「パワー修正」(P.B254)は、パラゴンの能力が、彼自身の内面からではなく、彼の神から来るものであることを示すものです。つまり、上記やp.5で述べたように、その能力を維持するために宗教的な規範に忠実に従わなければなりません。詳しくは『GURPS Powers』 (p.26) を参照してください。
 『GURPS Powers』では、「福者」や「真の信仰」に基づく能力に「神授」を加えることができます。その結果、他の「神授」性質よりも、(弱い信仰のために)それらの有利な特徴を奪うことを厭わない神となるのです。すべての奇跡は行動に関する一組の修正を持つ同じシステムを使用しているため、このアプローチはここではとられていません。

有利な特徴「神の恩寵」(The Divine Favor Advantage)
 「神の恩寵 」のCPコストは「後援者/真の神」をベースに、新しい登場頻度の修正を施し、「神授」「いつでも連絡できる」「特殊能力」「最低限の援助」の修正(+90%)を加え、その結果を5cp単位に丸めたものです。

原書表記


他詳細

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