| セリフ |
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| ━━2話 - 建てよう!マイハウス! |
| ━━2日目 |
| ありす「……おはようございます。」 |
| 周子「……おはよー。」 |
| 涼「……おはよう。ふたりとも、眠れたか?」 |
| ありす「疲れていましたので、ウトウトはできましたけど……グッスリとは……。」 |
| 周子「体中、痛いしねー。もうこんな感じなのはごめんかなー。」 |
| 涼「アタシもだ。まあ……飯でも食いながら今日何するか話そうぜ。」 |
| 周子「それなんだけどさー……実は、あたし、自分の分は昨日の夜に全部食べちゃった♪」 |
| ありす・涼「ええーっ!?」 |
| ━━衝撃の事実が発覚した……! |
| ありす「さ、サバイバルですよ!?いったい何を考えているんですか!?」 |
| 周子「いやぁー、あはは。お昼に遊んだり火起こしでお腹すいてたしさー。あたし、お腹減ってるとなかなか眠れないんだよねー。」 |
| ありす「でも……だからって!まだ始まったばかりなんですよ?」 |
| 涼「ありす、落ち着けって。とにかく……アタシのぶん、半分やるから。それで体力つけろよ。」 |
| 周子「大丈夫大丈夫ー。まだお腹いっぱいだから。我慢できなくなったらもらうよー。」 |
| 涼「なら、いいけど……。無理はするなよ?」 |
| 周子「うん。ありがと♪」 |
| ━━朝食後 |
| 涼「じゃあ……とりあえず次の目標は、家を建てるってことでいいな?」 |
| 涼「食料も問題だけど……眠れないのが、一番つらいからな。」 |
| 周子「異議なーし。シューコちゃん、野宿はもうイヤ〜。」 |
| ありす「私も異論はありませんけど……どうやって作りますか?」 |
| 涼「それは……まあ、探り探りだな。木だの藁だのつかって……こう、な?」 |
| 周子「そーそー。昔なんて、木と紙でできた家ばっかりだったんだし。なんとかなるって。」 |
| 周子「そっちの柱も、埋まったー?じゃあ、固定っと……って、ありゃ。」 |
| 涼「しまった!藁が解けっ……あああっ!」 |
| ありす「ああ……。」 |
| ありす・周子・涼「…………。」 |
| ━━柱は1本しか……!立たなかった……! |
| 周子「ちなみになんだけど。家作ったことある人、手ぇ上げてー。」 |
| 涼「……ないな。」 |
| ありす「ありませ……あれ?ちょっと待ってください、この流れは……!」 |
| 周子「ヘルプカードを使おー!」 |
| ありす「やっぱり!まだ2日目ですよ?2日目なのに、2枚目も……!」 |
| 周子「でも、雨風がしのげるって大事だよ?あと日差しもね。」 |
| 涼「ありす……本当はわかってるんだろ?アタシらに家は建てられないって。」 |
| ありす「……はい。」 |
| ナレーション「2枚目のヘルプカードを使うことに決めた一行……!その人物は、この状況を打破できるのか……!?」 |
| 巴「ハイサイ!こんなに早く出番が来るとは思わんかったぞ!」 |
| ありす「巴さん!よく来てくれました!」 |
| 巴「事情は来る途中で聞いた。家がないんじゃろ?土建屋の心意気、見せたるわ!おう、お前ら!出番じゃ!」 |
| 黒服たち「はい、お嬢!!」 |
| ありす「み、見てください!屋根が……!屋根があります!」 |
| 涼「ああ!こっちには壁もあるぞ!」 |
| 周子「昨日に比べたら天国だねー。あたしはもうここに住む〜。ごろーん♪」 |
| 巴「材料は島にあったもんじゃ。これなら、番組のルールでもセーフじゃと。」 |
| ありす「ありがとうございます!巴さんの名前を書いておいて、本当によかったです!」 |
| 涼「そうか、ありすが書いといてくれたのか!でかしたな!どうして巴にしたんだ?」 |
| ありす「巴さんなら、どんな状況でも力になってくれると……。生命力が強そうなので。」 |
| 巴「そういわれると、照れるのう。……本当はイチゴのひとつでも差し入れしたかったんじゃが……これはルール違反だそうじゃ。」 |
| ありす「巴さん……。お気持ちだけで、十分です。ありがとうございます。」 |
| 巴「……姉御たち、ありすをどうか頼む。それじゃあな。」 |
| 周子「日が暮れる前に家ができてよかったねー。」 |
| 涼「ああ!ただ……動き回ったから、腹が減ってきちまったな……。」 |
| ありす「ですが、食料はもうほとんど……。結局、周子さんは私たちの分には手を付けていませんし、もともと食料も2日分程度しかなかったってことですね……。」 |
| 周子「なんだかんだで、お水も結構飲んじゃったもんね。家ができたと思ったら、今度はごはんかー。」 |
| 涼「……せめて水だけでもなんとかなればな。バンドで貧乏してたころは、水だけで何日か耐えてたもんだけど……。」 |
| ありす「で、でも……ここは無人島ですよ?飲み水が確保できない可能性も……。」 |
| 周子「……まあ、いくらサバイバルっていっても、スタッフさんたちもそこまで鬼じゃないでしょー。多分、綺麗な川か池くらいはあるんじゃない?」 |
| 涼「そう……だな。ああ、きっとそうだ。きっとどっかにあるはずだ。」 |
| 周子「ザッと見た感じは見当たらないから、森の中かなー。行ってみる?」 |
| 涼「ああ。あ、そうだ。ありすは残って、火の番をしててくれ。」 |
| ありす「えっ……どうして私なんですか?私が子どもだからですか?」 |
| 涼「年齢の問題じゃない。筋力と体力の問題だ。水を運ぶには力がいるだろ?」 |
| 周子「あと、巴ちゃんにも頼まれちゃったしねー。」 |
| 涼「火の番だって、大事な仕事だ。頼んだぞ。」 |
| ありす「……はい。いってらっしゃい。」 |
| 拓海「と、いうわけで!企画のはじまりからここまで、ノンストップで観てきたわけだが……どうだ、巴?」 |
| 巴「ううむ……。これは思った以上に本腰の入った企画じゃな。うちらが帰ったあとは、こうなっとったとは……。」 |
| 拓海「ああ、こりゃガチだぜ。この後、どうなるのか全然読めねぇ。」 |
| 巴「ありす……。姉御たち、頑張れ!」 |
| 拓海「CMのあともアイツらの根性、見届けてやってくれ!チャンネルはそのまま!」 |