【共産主義国ロシア】
民主主義的中央集権制（民主集中制）は、レーニン主義の系譜を引く政党が採用する組織原則で、民主制と中央集権制を折衷・統一した制度。実際の内容は国や時期によって異なる。
【ロシアにおける民主集中制の成立と変質】
『組織』
ロシア社会民主労働党は民主主義的中央集権制の原則に則って組織される。
『内容と規制』
(選挙制）党の機関は選挙によって構成されること
(更迭制）更迭されうること
(報告義務制)その活動を定期的および随時に報告しなければならない
党中央委員会は、批判を規制する決議を採択した。
党の新聞雑誌や集会での批判は自由であるが
大衆的な政治集会での「大会の決定に反する煽動」を禁じた。
同じく「大会の決定に矛盾する行動の呼びかけ」を禁じた。
【批判の自由と行動の統一】（レーニン）
批判の自由は党の集会でも大衆集会でも完全に認められるべき。
行動の統一を破る呼びかけは党の集会でも大衆集会でも認められるべきでない。
『民主集中性の原則の修正』
民主主義的要素が後退して軍事的規律が支配するようになっていった。
党の上級団体の指令一切が絶対的かつ必然的に下級団体を拘束する。
一切の指導的な党の同志は一般にかつ無条件にその権威を認める。
強い党の中心として、党の上級団体は存在すべきである。
『民主主義的な中央集権制』
民主主義的要素よりも党規律を強調したこのような体制が共産党に広がった。
『分派の禁止』
党の統一について、党内において分派を形成することを禁止・大粛清。
共産党は指導部に対する批判をいっさい許さない組織へと変わる。
・党の上から下までのすべての指導機関の選挙制
・党組織にたいする党機関の定期的な報告制
・厳格な党規律、ならびに多数者への少数者の服従
・下級機関および全党員にとっての上級機関の決定の無条件の拘束性。
【ソ連憲法】第3条（1977年に採択）
ソビエト国家の組織と活動は、民主主義的中央集権制の原則、すなわち、下から上までのすべての国家権力機関は選挙によって構成され、これらの機関は人民に対して報告義務を負い、上級機関の決定は下級機関にとって拘束力をもつという原則にしたがってうち立てられる。
（ウィキペディアを参考にしています）
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%91%E4%B8%BB%E9...
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