この憲法は、アメリカ法の基礎になる原法典です。
（アメリカがイギリスから独立を勝ち取ったのは1783年）
(特徴)
・1788年に発効した世界最古の成文憲法
・法の支配（法を国家権力の上に置いて拘束する）
・人民主権・共和制・間接民主制・立憲主義・三権分立・大統領の選挙選出制
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◆1787年アメリカ合衆国憲法（13州による共和政体）
（前文、本文、修正条項の大きく3つの部分からなる）
【前文】
われら合衆国の人民は、より完全な連邦を形成し、正義を樹立し、国内の平穏を保障し、共同の防衛に備え、一般の福祉を増進し、われらとわれらの子孫のうえに自由のもたらす恵沢を確保する目的をもって、アメリカ合衆国のために、この憲法を制定する。
(前文の意味)
合衆国憲法は13邦の主権を制限する。合衆国は13邦の連合体でなく、13邦を合邦した統一国家である。憲法を制定する目的（国民の安全や防衛など）を列挙する。
【本文】
第1条：政府の立法府、すなわちアメリカ合衆国議会を定義。上下各院の議員選出の方法と資格付けについて規定。さらに、議会における討論の自由を保障し、利己的な行動を制限し、立法の方法を概説し、また立法府の権限を示す。
第2条：行政機関たる大統領府について、大統領の選出方法、資格付け、確認されるべき宣誓、およびその任務の権限と義務を定義する。
第2条はまた、弾劾制度と大統領、副大統領、判事などの公職追放についても定義している。
第3条：最高裁を含む司法制度を定義。議会は合衆国最高裁判所の裁量の中で下級裁判所を創出でき、その判決と命令は最高裁によって審査されることができる。あらゆる刑法事件は、陪審制裁判を要求し、反逆罪を定義し、議会はその罰則を決める。連邦裁判所で聴聞される事件の種類を定め、その場合は最高裁が最初に聴聞する（第一審管轄権）、最高裁によって聴聞される他の事件は上告による。
第4条：州と連邦政府の関係および州間の関係についての定義。例えば、各州は他州の公的な行動、記録および裁判の進行に付いて、十分な信頼と信用を置くこと。議会はそのような行動、記録および進行の証拠が受け入れられる方法を立法化する。州政府がその州の住人のために他州の市民を差別することを禁じる。
第4条ではまた、新しい州の創設と合衆国への加盟の方法を定める。領土条項は、議会に連邦の財産を処分する規則を作る権限を与え、まだ州になっていない合衆国の領土を統治する権限を与る。
第4条第4節では、合衆国が各州に共和政体を保障し、各州を侵略や暴力から守ることを求める。
第5条：憲法の修正に必要な手続き。連邦議会によるものと州によって請求された憲法議会によるもの。連邦議会による場合、上院と下院の投票で定足数（全議員である必要はない）の3分の2で修正を提案。憲法議会による場合、州議会数の3分の2が連邦議会に憲法議会の開催を申し出た時に、連邦議会はその修正を検討する目的で会議を招集しなければならない。2007年までは第1の連邦議会による修正のみが行われてきた。
アメリカ合衆国憲法の修正は、主要条項の改定や挿入でなく、現行の条項に新しい条項を追加していくスタイルを採る。使われなくなった文章の削除や無効にされた条項は無い。
第6条：憲法および憲法に基づく合衆国の法律と条約を国内の最高法と定義。各州の判断は最高法に基づいて行われ、各州の法や憲法に含まれる如何なるものも最高法に矛盾してはならない。また連合規約の下で作られた国債を有効とし、あらゆる議員、政府の役人、および判事は憲法を支持する誓約または確認をすべきこと。
第6条はまた、「アメリカ合衆国では如何なる役職もまた公的な信託もその資格付けのために宗教的な審問を要求してはならない」とする。
第7条：憲法の批准に関する要求事項。この憲法は少なくとも9つの邦（当時は13邦のみが存在）が特に批准の目的のために招集された各邦の会議で批准されるまでは有効にならない。
署名
各州代表の署名
【修正条項】
修正条項は修正第1条から修正第27条まである。
最初の10か条は権利章典と呼ばれ、同時に修正が成立した。その後の17か条はそれぞれ異なる機会に修正が成立した。
(ウィキペディアを参考にしています)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%A1%E3...
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